「貞子DX」
を観てきました。
ストーリーは
呪いのビデオを見た者が24時間後に死亡する事件が全国各地で続発。IQ200の天才大学院生・一条文華は、テレビ番組で共演した人気霊媒師・Kenshinから事件の解明を挑まれる。呪いがSNSで拡散すれば人類は滅亡すると主張するKenshinに対し、文華は呪いなどあり得ないと断言。そんな彼女のもとに、興味本位でビデオを見てしまった妹・双葉から助けを求める電話が入る。文華は、自称占い師の前田王司や謎の協力者・感電ロイドとともに、貞子の呪いの謎を解き明かすべく奔走する。
というお話です。
“呪いのビデオ”を⾒た⼈が24時間後に突然死するという事件が全国各地で発⽣。IQ200の天才⼤学院⽣・⼀条⽂華は、テレビ番組で共演した⼈気霊媒師のKenshinから事件の解明を挑まれる。呪いがSNSで拡散すれば人類滅亡と主張するKenshinに対し、「呪いなんてあり得ない」と断⾔する⽂華。
そんな文華に、Kenshinが、呪いでなければ、このビデオは何の問題も無いはずですと、呪いのビデオのコピーを渡す。全て科学で解明出来ると考えている文華は、そのビデオを家に持って帰る。
家族で呪いのビデオの話しで盛り上がり、ビデオを貰って来たと見せる文華。もうビデオデッキなどないと思っていたが、その昔、父親が観ていたビデオデッキが残っており、興味本位で妹の双葉が、呪いのビデオを⾒てしまう。
妹の双葉から文華へ、⼀本の電話がかかってくる。ビデオを軽い気持ちで見てしまったと言い、「お姉ちゃん助けて。あれからずっと⽩い服の⼈につけられてて。」と恐怖を話す。
⽂華は「すべては科学的に説明できるはず」と、⾃称占い師の前⽥王司、謎の協⼒者・感電ロイドとともに、<呪いの⽅程式>を解明すべく奔⾛する。しかし24時間のタイムリミットが迫り、仮説は次々と打ち砕かれてしまう。呪いのビデオの出どころが、ある神社だったと突き止めた文華とロイドは、神社で呪いを解こうと調べ始める。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
はい、今回の貞子さんは、画像が綺麗になったからなのか、全く怖さは無く、状態としては、ただただ、人に構って欲しいという”かまってちゃん”に成り下がっておりました。どうして、こんなコメディアンに転身してしまったのでしょうか。最初の頃の「リング」を思い返すと、全く怖さが無くなっています。あの「リング」は、今、思い返してもゾッとする映画でした。せめて、今回、呪いのビデオは、1作目と同じものを使ってくれていれば、まだ、マシだったかもしれないけど、全然、簡単なショートフィルムになっちゃってるんだもん。ただ、井戸から見上げた空だけの映像じゃ、恐さも苦しさもへったくれも無いんです。
はぁ~、つい、興奮してしまった。だって、もう、何なの?あの変な王司とかいう男は。見ていてイライラしてしまった。貞子ホラーにあういう、無駄なコメディ場面は入れないで欲しい。ロイドは、まぁ、良かったかな。あういうキャラは面白いかもしれません。とにかく、もう、コメディになっていたので、恐怖は一切無くなっていて、とても残念でした。まぁ、笑えましたけどね。せめて、貞子はもう少し怖くして欲しかった。
今回、貞子は、ただのかまってちゃんなんです。人間に忘れ去られていたのが寂しくて出てきたのかしらってくらい、かまってちゃんでしたね。でも、今回、出てきたことで、誰もが貞子を日常的に感じることが出来るので、もう、家族のように感じ始めるんじゃないかな。笑っちゃいますよね。
いや、マジでこの展開は、やり過ぎじゃないでしょうか。こうなってくると、貞子が、今度は恐怖のキャラクターではなく、日常的なキャラで、他の呪いとか祟りなんかを、退治してくれるヒーロー的な存在になっていくんじゃないのかな。以前、「貞子VS伽耶子」っていう、ジェイソンVSフレディみたいな作品があったけど、そんな感じで、悪い悪霊とかを貞子が退治してくれるようになったら、もう、貞子はヒーロー的になり、かまってちゃん以上の存在となるんじゃないかな。(笑)
それにしても、映像が良くなるっていうのは、良い部分もあるけど、ホラーにとっては、致命的になる感じもあるんですね。だって、貞子の映像って、ガサガサしているから怖かったけど、あまりにも映像が美しくて、衣装も髪も、しっかり解るようになっちゃうと、サラサラで綺麗とか、衣装の形がとか、そんな事が気になり始めて、恐怖から程遠くなっちゃうんです。最初の頃の、ザーザーのTV画面から出てきた恐怖は、もう無いですね。残念です。
私、小芝さん、好きなんですけど、今回の”お耳ダンボ”のヤツがバカみたいに見えちゃって、そんな事しちゃいけませんって言いたくなっちゃいました。もう少し、頭が良さそうな行動をさせてあげて欲しかった。IQ200という触れ込みなのに、バカそうな仕草はダメですよ。小芝さん、今出ているドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」の役が好きです。
王司役、HIGH&LOWの川村さんだったんですね。ハイ&ローの役は好きなんだけどなぁ。この役は嫌でした。イライラしちゃってダメでした。画面から消したいって思ったほどです。帰ってきて川村さんだと気が付きました。うーん、今度はこういう役じゃないのをやってください。
こんな訳で、今回の貞子さんはホラー映画では無くなっていました。まぁ、既に人気だから、ホラーにならなくても、みんな観てくれるのかな。でも、私は「リング」が懐かしい。あのホラーは本当に怖かった。最近は、TV放送してくれませんね。配信で観ようかな。恐いっす。一人で観れないっす。「呪怨」も観たいっす。恐怖を感じたい訳じゃないけど、こんなにホラーが廃れて来てしまったので、原点の怖さを味わいたいっす。
私は、この映画、まぁ、お薦めしたいと思います。貞子さんがホラーから転身して、コメディ女優になっていて、面白いし、かまってちゃんになった貞子を見てあげて欲しい。うんうん、観てあげないと、呪われれるかも。(笑) お笑い映画だと思って、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「貞子DX」