「ステラ SEOUL MISSION」ポンコツ”ステラ”が追って追われて大活躍。守ってくれたのね | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ステラ SEOUL MISSION」

 

を観ました。

 

Fan’s Voice独占最速オンライン試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

自動車金融の取り立て屋として働くヨンベは、ボスのソ社長から預かったスーパーカーを親友ドンシクに持ち逃げされてしまう。犯人だと疑われソン社長から追われる身となったヨンベに残されていたのは、父が乗っていた1987年型のオンボロ自動車「ステラ」だった。窮地に追い込まれたヨンベはスーパーカーを捜し出すべく、最高時速50キロのステラに乗って走り出す。

というお話です。

 

 

取り立てには労を惜しまない、自動車金融業界のエース、ヨンベ。ある日、ボスであるソ社長に任されたスーパーカーを、親友のドンシクに預ける。家に帰ったヨンベに、父親が亡くなったとの連絡が入り、直ぐに実家に帰るが、ヨンベにはどうしても父親を許せない原因があった。

 

実家で妹と葬式の準備をしながら、ドンシクに電話をかけるが、何度電話をしても連絡がつかない。心配になったヨンベは、ドンシクを探しはじめるが、どうも子供を連れて消えたらしい。ヤバいと思ったヨンベは、ドンシクの実家や元妻に行方を聞きながら追って行く。

 

実は、父が残した1987年型の古びた自動車”ステラ”が残っており、それで追って行くのだが、最高時速50km、エンジンも古く、いつエンストするか分からない状態。こんな車で追えるのかと思いながらも、それしかないので、情報を集めて追って行く。行く先々で、色々な人々と出会い、イイこと、悪い事を見ながらも、自分と父親の関係を思い出して行く。

 

 

ソ社長たちには、ヨンベが盗んだ犯人だと疑われ、社長たちに追われることに。船に積むまで3時間しかないので、それまでに取り返せと言われ、もし出来なければ殺されてしまう。それくらい、ヤバい状況なのだった。ドンシクを追って行き何とか彼を見つけるが、既に車は売ってしまった後で、お金の振込みを待っているという。それなら、その金を全てソ社長に渡すしかないと考えたヨンベだが、ドンシクは騙されており、お金は振り込まれない。

 

絶対絶命の状況で、ソ社長はすぐ後ろに迫っている。車も無いし、金も無い。捕まれば命も無い。そんな中、ポンコツのステラが動き出す。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画は、韓国のコメディ映画ですが、アクションも派手で、サスペンス性もあります。面白かったですよ。息も付かせぬという感じで、親友を追って行くと、ちょっとの差で逃げられたりして、自分も追われているという身で、まるでトムとジェリーみたいな感じかな。でも、もちろん真面目なんです。

 

主人公のヨンベが勤めている会社は、表向きはマトモな会社に見えるけど、実は闇金です。この映画で、初めて自動車金融というものを知ったのですが、車を担保のお金を貸してくれる金融機関なんですね。これ、一応、合法らしいんです。質屋に物を持って行くのと一緒で、車を質草に入れていると同じようなんです。でもね、やっぱり、闇金的なところが多いみたいです。この映画の会社も、モチロン闇金でした。

 

 

法外な利子を取るので金は返せず、車を取られることになるようで、このヨンベは高級車の取り立てをして、その車を親友のドンシクに預けるところから始まります。そんな高級車を、親友に預けるなんてあり得ないと私は思うんだけど、頭が悪いのよねぇ。まして、そのドンシク、沢山の借金があったようで、そりゃ、盗まれるわよって思っちゃった。

 

取られた車を取り返すために、お父さんが残した”ステラ”という古い車に乗って、探し回るんだけど、この”ステラ”っていう車、古いんです。日本でいうと、何となく、日産のスカイラインって感じのデザインかしら。四角くって、カクカクしている感じでした。昔、確かに、こんな車だったなぁと思いだしました。それが、必死で動いているという感じなんだけど、それこそ息切れしながら走っているという感じなんです。観ていて、何となく愛おしくなりました。車がそんな風に見えるって素敵ですよね。

 

 

そんな車で、他の最新の車を追ったり、逃げたりするので、もう、観ているだけで笑っちゃうんです。そりゃ、逃げられないでしょって思うんだけど、何故か、ヨンベが危機に陥ると、車が頑張ってくれるんです。まるで、息子を守る父親のように。それが、何となく、亡くなっちゃったお父さんが助けてくれているように見えて、感動しちゃうんです。

 

ヨンベの父親は、このステラでタクシー運転手をしていたのですが、運転中に乗客が酔っぱらって絡んできてしまい、事故を起こしてしまいます。今なら、ドライブレコーダーがあるから、運転手に非が無い事が証明されるけど、昔はそんなものはついていないので、全て運転手の責任になったのではないかと思われます。そして、家族を養えなくなって、という過去があるんです。

 

 

ヨンベは、父親を許せず、逢おうとはしませんでした。でも、亡くなったという知らせを受けて、家に行った時に、父親が必死で自分たちを守ろうとしてくれていたことを知るんです。言葉にはしていないけど、いつでも子供の事を思ってくれていたんだなという事が伝わってきて、感動でした。色々と確執があったと思うけど、年を取ったら、少し、親と向き合ってみれば良かったのにね。後悔しても遅いから、早めに話をしてみるべきだよなと思いました。

 

この映画、そんなシリアスな部分もあるのに、本当に追いかけっこの部分は面白いんです。アクションにはお金をかけていたんじゃないかな。結構、色々な種類の車が出てきて、追いかけっこをしたり、事故ったりで、迫力がありました。楽しかったです。

 

 

そして、サスペンス部分もありました。何故、そのスーパーカーでなければいけないのか。何故、そこまでして探すのか。同じようなスーパーカーを手に入れれば良いだけだと思うけど、それじゃダメなんです。そこに、問題があるんだよなぁ。面白いでしょ。それは、観るまで謎です。あ、そういう事なのねって解りますから。楽しいです。

 

何度も行ったり来たりして、凄い距離を走っているように見えるけど、実は、3時間以内で移動出来る場所だったのよねぇ。でないと、船に乗せられないからね。そこら辺も、何だか笑ってしまうほど調子が良く出来ていて、楽しめると思いました。ツッコミどころは満載だけど、そこが楽しいんです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。頭を空っぽにして、素直に楽しめる映画だと思いました。難しい謎はありません。調子良すぎる~って思うけど、それでキッチリと収まるようになっているので、観た後にスッキリします。そして、ストーリーの中に、家族愛や夫婦愛などが詰まっていて、ほっこりする部分もあり、気持ちよく観れる映画だと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。11月11日公開です。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ステラ SEOUL MISSION」