「RRR」
を観てきました。
ストーリーは、
1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため立ち上がったビームと、大義のため英国政府の警察となったラーマ。それぞれに熱い思いを胸に秘めた2人は敵対する立場にあったが、互いの素性を知らずに、運命に導かれるように出会い、無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに、2人は友情か使命かの選択を迫られることになる。
というお話です。
舞台は1920年、英国植民地時代のインド。英国総統が小さな村を訪ねている。妻の手に美しい装飾を施した少女を気に入り、小銭をほおり投げ、娘を連れ去ってしまう。小銭で娘を買ったという事らしい。家族を大切に思う村人たちは、直ぐに追いかけるが、母親が撃たれ、そのまま連れ去られてしまう。一族の一人であるビームは、少女を助けるために立ち上がる。
一方、英国の仕打ちに耐えかねたインド人たちが、英国領事館の周りに詰めかけ、今にも突入しそうになっていた。警備を担当している警察官は半数ほどがインド人で構成されていた。その中の一人ラーマは、意欲に燃えており、詰めかけたインド人たちを先導した男を捕まえるために群衆の中に突入し、その男を捉える。讃えられるが、インド人はほとんど出世出来ない。しかしラーマはそれでも頑張っていた。実は、彼には胸に秘めた大きな目的があったからだ。
ビームとラーマは、ある事件で出会い、一人の少年を救い出す。そして、お互いの力を讃え合い、唯一無二の親友となっていく。いつも一緒に行動をし、飲み明かしたり、出かけたりと、幸せそうな毎日を送っていた。
そんな中、ビームは屋敷に忍び込む手立てを探し、ラーマの助けを借りてジェニーという女性と親しくなり、一緒にパーティに呼ばれることに。屋敷に入れたビームは、誘拐されたマッリと再会し、直ぐに助けに来ると言って、その場を去ります。
そしてとうとう、ビームがマッリを助ける為に屋敷を襲います。そこへラーマが現れ、ビームは捕まることに。捕まったビームは鞭打ちの刑になり、死刑を待つことになります。ラーマは、親友を捕まえた事で昇進しますが、自分の目的を叶えるために友人を犠牲にしたことを悔やみ、ビームを助けることに。
ビームの死刑の日、ラーマは彼を助け、マッリと一緒に逃がします。ラーマは、逃がした事により英国軍に捕まり、今度は、自分が死刑を待つことになります。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
話題のインド映画です。予告CMが凄くて、笑っちゃう程でしたが、観てみると、マジで笑っちゃうほど派手なアクション映画でした。うんうん、筋肉祭りですね。この映画のキャスト、スタッフで、金カムを作って欲しいくらいです。
お話も、結構、ツッコミどころがあるけど、辻褄は合っているので、楽しめました。勧善懲悪の内容で、悪は英国軍。ま、インドとしては、植民地化した英国が一番の敵なんでしょうとは思うけど、英国からすれば、ちょっと悪く描きすぎじゃないの?って言いたくなるかも知れませんね。日本だって、中国や韓国には、これ以上に悪い描かれ方をしていますから。まぁ、一度でも敵にされてしまったら、こんな風に悪く描かれてしまうんですね。
主人公のビームとラーマは、お互いの正体を知らずに仲良くなります。でも、お互いに嫌に高い身体能力を持っているので、何かやっているんじゃないの?って思うよね。普通の人が、橋からロープに掴まって飛び降りて少年を二人で助けるなんて、あり得ないもん。笑っちゃいますよ。それにラーマなんて、人の上を走って、テロの先導者を捕まえに行くんですよ。水の上を走るトカゲじゃないんだから、それ、無理でしょ。あり得ないと思っちゃった。
ビームも凄い怪力で、ま、この二人、最後の方で凄い戦い方をするんだけど、ネタバレ出来ないから内緒です。普通は、こんな戦い方出来ないよね。どちらかの足腰が壊れちゃうもん。もう、これ、技とかじゃないのよ。唯の馬鹿力だから。ここでもマジで笑っちゃいました。
そんな大笑いをしながらの内容でしたが、自分の仲間を守るため、自分の故郷を守るために闘う、熱い男たちの映画でしたので、感動しました。描き方は極端ではあるんだけど、ちょっと昭和の雰囲気があって、話がストレートなんです。みんな性格が真っ直ぐで、信念のためには、自分の命もかけてしまうという、昭和のロボットアニメですよね。懐かしい気持ちがして、嬉しくなりました。
でもね、やっぱり上映時間が3時間というのは、結構、辛いです。途中で集中力が途切れるんですよねぇ。最初は頑張って観ているんだけど、流石に90分くらいで、話が進んでいかないので、眠さが襲ってくるんです。もう少し早い展開だと大丈夫だと思うけど、早く展開しちゃうと3時間もストーリーが続かないもんね。うーん、難しいです。2時間くらいに短くしてくれたら、もっと観やすいんだろうなと思いました。インド映画って、基本、長いですよね。インドでは、これが標準なのかしら。
でも、派手なアクションがたくさんあって、話の展開も面白くて、楽しめたので、それで満足しました。主人公たちは、イケメンだし、肉体もムッキムキなので、それを眺めているだけでも、ワクワクしますから。ああー、返す返すも金カムをインド俳優でやって欲しいな。筋肉祭りじゃ〜!
という訳で、私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと長いけど、まぁ、途中で気を抜いても内容は解るから大丈夫です。そんなに難しいストーリーじゃないので、誰もが楽しめるんじゃないかな。くれぐれも、筋肉祭りなので、筋肉がダメな人は辞めてください。気持ち悪いほどムッキムキです。(笑)ぜひ、観に行って観てください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「RRR」