「いつか、いつも……いつまでも。」ほっこりする内容で天然女子にイライラしながらも楽しめましたよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「いつか、いつも…いつまでも。」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

海辺の診療所で祖父とともに働く医者・俊英の前に、憧れの女性にそっくりな亜子が現れる。“こじらせ女子”である亜子に振り回されて俊英の理想像は粉々に砕け散るが、何故か亜子は俊英とその家族のもとで暮らすことに。諦めきれない夢と現実の間で傷つく亜子の素顔を知るうちに、これまで淡々と生きてきた俊英の中で何かが変わり始める。一方の亜子もまた、俊英一家のあたたかさに触れることで自分自身を取り戻していく。

というお話です。

 

 

海辺の小さな町。祖父である“じいさん”が院長を務める診療所で医師として働く俊英は、じいさんや家政婦の“きよさん”と一緒に暮らす、そっけない態度に優しさを隠した不器用な若者。ある日、そんな彼の前に、思い込みの激しい叔母さんに連れられて、亜子という女性が現れる。なんと亜子は、俊英が思いを寄せていた、ある女性にそっくりだった。

だが早々に感情をあらわにして“騒ぎ”を起こした亜子に、憧れていたイメージはあっけなく壊される。しかもそんな彼女を心配したじいさんの一言から、亜子はこの家でしばらく暮らすことに。こうして図らずも、じいさん(院長)、きよさん、俊英、亜子の4人の暮らしが始まった。

 

 

亜子の言動に振り回され、腹を立てたり、心配したりと、いつもは冷静なのに熱くなる俊英。彼の不器用な気遣いとじいさんの大らかな優しさに包まれて、ほどなく亜子は心を開き、素直な自分を取り戻していく。はじめは亜子を快く思っていなかったきよさんも、子供のようにまっすぐな気性を知って、彼女を好きになっていった。


そんな亜子には事情があった。仕事も続かず何も取り柄のない自分に自信が持てず、不安と苛立ちのなか、親が勧める結婚に応じてしまったのだという。でもずっと努力しながらも叶わなかった、ある夢を諦めきれず、東京を離れ、ふらりとこの海辺の町にやって来たらしい。

 

 

俊英は、初めて亜子の心の内を知る。そして叶わぬ夢と現実の間で傷つきながらも、自身と正直に向き合っている目の前の亜子の存在が、面倒なことから逃げて、どこか流れのままに淡々と生きてきた俊英の心を揺さぶっていく。日々大きな笑顔になっていく亜子。その笑顔を記憶の一部に収めようとする俊英。

一方、亜子は、俊英や院長、きよさんたちと囲む、笑顔あふれる“家族の食卓”に、安らぎを見出していった。作ってみた料理に俊英たちが喜んでくれた時、ありのままの自分を認めてもらえた幸せを感じる亜子。やがて彼女は、診療所の何もない壁に、病院を訪れる子供たちが喜ぶような動物のイラストを描いて飾ろうと初めて自ら思い立つ。クールで殺風景だった俊英のリビングも、タンポポの鉢が置かれ、雑貨が飾られ、亜子の画材が並び、少しずつ雑然とした温かみのある雰囲気へと変わっていった。



 

一緒にいられるいつもの日常が、いつまでも続くようにと願う。口には出さないけれど、その温かくて切ない気持ちは、今や俊英も亜子も同じだった。さらには彼らを見守るじいさんやきよさんにとっても。だが、そんなある日、一本の電話が入る。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、とても優しい映画で、観ていてほっこりするんです。田舎の診療所に、ある日、変な女性が現れて、その彼女によって振り回される医者の俊英の姿が、面白おかしく描かれていました。映画を観ている時は、お話に巻き込まれているので、そんなに変な感じに思わなかったんだけど、帰ってきて考えてみると、あり得ないなっていうほど、この亜子の行動がとんでもなかったんです。

 

 

この亜子さん、1ヶ月前に結婚したというのに、夫が海外に長期出張に出たらしく、一人で田舎町にフラフラやっきて、そこで知り合ったオバさんの実家に連れて来られ、その家に居着いてしまうという、とんでもない行動をするんです。何も知らない人の家に、酔っ払って泊まらせて貰っちゃったという失敗はあったとしても、その後、ずーっとお世話になっちゃって、食事もお世話になるなんて、図々しいにも程があるでしょ。あまりの性格に、驚いてしまいました。

 

図々しい上に、俊英に文句ばかり言って、暴力まで振るうって、どういうこと?という感じでした。私、元々、天然の女子って、見ていてイライラするんです。可愛ぶっていれば、何でも許されると思っているのかしら。という私も天然と言われることがありますが、人に対して非礼をすることはしないようにと気を付けています。そんな天然バカ女子が、段々と家に慣れてきて、俊英や院長の心を癒していきます。最初の印象とは違って、料理を作ったり、家族のことを心配するような女性になっていきます。周りの人々に優しいし、家族を守る女性に代わっていくんです。

 

 

俊英も、人妻と分かっていながら、亜子に惹かれていきます。これほどに自分のことを心配してくれて、生活に潤いを持たせてくれる女性が近くにいたら、惹かれない方が不思議ですよ。最初は、とんでもない女だと思っていたんだけど、そのギャップが良かったのかな。元々、見た目は俊英の理想の人にそっくりで好みの顔だったのだから、ま、惚れるよね。(笑)

 

そんな感じのお話なので、そんなに目新しい内容ではないのですが、キャストが良いのと、周りのオバちゃんたちの行動が、笑っちゃつて、ほっこりするんです。高杉さんが、イイ味を出してくれるんです。関水さんは、結構、イライラさせられましたが、良かったんじゃないかな。この内容には、とても合っていたような気がします。石橋さんの院長役が、バラバラしている人々をまとめ上げていて、安心して見ていられました。

 

 

亜子という女性は、何をやっても上手くいかず、自分に自信を無くして、ふらふらと自分探しに町にやってきたのですが、結婚して1ヶ月で、やることじゃないですよね。いくら仕事も上手くいかず、両親に勧められるがままに結婚したと言っても、一応、妻になったのなら、勝手に出てきちゃダメでしょ。そのくらいの常識は持っていて欲しかった。嫌々ながら結婚したからといっても、相手があることなんだから、自分勝手に家を出てきたとかは、ダメだよね。その勇気があるなら、結婚を取りやめれば良かったのに。性格的に破綻していると思いました。そんな亜子を受け入れた俊英は凄いなぁ。

 

全体的にほっこりしていて、すごく気持ち良く観れました。久々に、肩の力を抜いて、ゆっくり観れる映画だと思いました。ツッコミを入れながらでも、ほんわり出来るというのは、よいと思いませんか?まぁ、問題はたくさんあるんだけど、映画だから許してあげてください。でも、良い映画でしたよ。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は、イライラする天然バカの亜子が、優しくて思いやりのあることが解り、とても楽しめたので、気に入りました。こういうゆっくりした映画も、たまには良いよね。気持ちが楽になりました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんで来てくださいね。カメ

 

 

「いつか、いつも…いつまでも。」