「ウルトラセブン」55周年記念 4K特別上映
を観てきました。
内容は、
1967年10月1日の放送開始から55周年を迎えた「ウルトラセブン」のテレビシリーズから、第7話「宇宙囚人303」、第26話「超兵器R1号」、第37話「盗まれたウルトラ・アイ」、第48話「史上最大の侵略(前編)」、第49話「史上最大の侵略(後編)」の5話をセレクトし、映画館のスクリーンで初の4K上映を行う。
というお話です。
「宇宙囚人303」
山の中でハンターが猟をしていると、小さな宇宙船らしきモノを見つけ、通報をしようとすると、後ろから襲われてしまう。地球に凶悪なキュラソ星人の殺人鬼が逃げ込んだとの通報が入り、ウルトラ警備隊が捜索をしていると、アンヌ隊員がキュラソ星人に操られ、ウルトラ警備隊のポインターを盗んで逃走する。ダンの機転で、ポインターを捕捉し、ポインターごと墜落して、キュラソ星人は炎上して死んでしまう。
「超兵器R1号」
地球防衛軍は、他の星からの防衛の為に、惑星攻撃用の超兵器R1の開発を急いでいた。星を吹き飛ばす程の威力を持つミサイルの実験地にギエロン星を選び、実験を開始する。ギエロン星は十分に調査をし、生命がいない星と確認されていた。
ミサイルの威力でギエロン星は消えたが、その星から何らかの物体が飛び立ち、地球に向かっているという。自分の星を失くしたギエロン星人は、R1のエネルギーのせいで遺伝子変異し、巨大化して狂暴になっている。地球に復習に向かっているのだ。強力な兵器が、新たなく強敵を生んでいる事を知り、ミサイル開発に異議を唱えるダン。そして・・・。
「盗まれたウルトラ・アイ」
未確認飛行物体が現れたとの連絡を受け、ウルトラ警備隊が出動すると、少女が運転するダンプカーとすれ違う。怪しいと思い、ダンに連絡をして追って貰うと、ダンの前に宇宙船が現れて崖から墜落させられてしまう。倒れているダンの前に少女が近づき、ウルトラアイを盗んで去ってしまう。
少女は”作戦成功。迎えはまだか。”とマゼラン星に通信をするが、一向に迎えは来ない。ダンは、少女からウルトラアイを取り戻す為に追って行き、マゼラン星から迎えは来ないことを伝えると・・・。
「史上最大の侵略」(前編後編)
夜、ダンはうなされていた。身体の具合が悪いようだった。ウルトラ警備隊の仕事に出ていても、あまりにも具合が悪くて失敗ばかり。焦点も定まらず、めまいがする。
ダンがメディカルセンターで寝ていると、M78星雲から、テレパシーでセブンの上司が語り掛けてきて「今までの激しい戦いによりダメージを受けていて、これ以上、地球に留まるのは危険だ。帰ってくるように。」との命令を受けてしまう。そして・・・。
上記の5話の上映でした。私、自分はウルトラセブンを観ていたと思っていたのですが、どの話を観ても、全く見覚えが無く、まして、ウルトラセブンが、ウルトラマンのように、人間の身体を借りていたんじゃないことを、今回、初めて知りました。ビックリしちゃったよ。ダン、本体が宇宙人だったんですね。うーん、私が観ていたウルトラセブンは、一体、何だったんだろう。(笑)
でも、ウルトラセブンには見覚えがあったから、やっぱりTVでは観た事があるのだと思います。いつも、夏休みの朝に観ていた覚えがあるから、色々な再放送を、よく解らずに観ていたのかもしれませんね。
驚いたのは、ウルトラセブンが、あまり戦っていない事。ウルトラマンって、なんか、プロレス技らしきもので戦っていたりしたので、ウルトラセブンもそうかと思っていたのですが、ほとんど怪獣と戦っていないんです。それにも驚きました。その上、ドラマの中で、クラシック音楽はかかっているし、ストーリーを観ていくと、社会問題などを取り上げていて、凄く難しいことを語ったりしているんですよね。これ、子供が観ても、全く解らなかったんじゃないかなと思いました。だから、私、何も覚えていないのかしら。
強力な爆弾などは良くないとか、何処に逃げても正義は一つだと言って犯罪者を糾弾したり、新しい星で暮らせば良かったのにとか、その頃に問題になっていた社会問題を描いているらしいんです。核爆弾を持つことは反対だという事を言っていたり、犯罪者は何処に逃げても犯罪者なのだと言ったり、移民として新しい土地で暮らして行くのも良いだろうと言っていたり、何だか、今見ても、考えさせられるような事を描いているんですよね。だから、怪獣との戦いをする、子供の特撮ヒーローの物語じゃなかったんですよ。
いやぁ、ホント、驚きました。私の想像していたお話と全然違うんですもん。ウルトラマンとは、ちょっと趣きが違うというか、子供向けというよりも、大人向けになっていて、じっくり観ないと理解が出来ないような内容でした。こんな重い内容をやっていたんですね。そんな事、きっと、子供の頃の私は、何も解っていなかったんだろうな。だから、全く記憶に無いんだと思います。覚えているのは、頭の角らしき”アイスラッガー”を投げて、ピピッと切って殺してたなってことくらいしかありませんでしたもん。
今見ると、ダンを演じていた森次さんって、イケメンですね。周りの隊員の方たちも、イケメンの方がいらして、やっぱりカッコいい人を集めていたんだなという事が解りました。体調をやってらした方は、時代劇の悪代官をやっていた方だなという事にも気が付きました。
そういえば、ウルトラセブンって、平成でもやっていたんですね。ウルトラセブンを調べていて、初めて知りました。たしか、ウルトラマンレオを観ていた時に、隊長がダンだったような気がしたんだけど、それ以外にも、ダンが出ているって事なのかしら。調べようがないので、解りませんが、とりあえず、ウルトラセブンを、ちゃんと全部観てみたいなと思いました。
今回の55周年記念の上映では、映像はとても綺麗でした。デジタル処理すると、ここまで綺麗になるんですね。暗い場面でも観やすくて良かったです。平日にも拘わらず、映画館に、結構、人が入っていて驚きました。人気があるんですね。他の映画よりも入っていたかもしれません。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。面白かったです。特撮ヒーローのドラマが、こんなに考えられている内容だったことを、初めて知りました。社会問題まで扱っていたなんて、全く知りませんでした。うーん、今こそ観るべき作品なのではないかと思ったほどです。それに、皆さん、イケメンが多かったし、アンヌ隊員も美しかったです。時代が違っても、美意識は同じなんですねぇ。うーん、素敵でした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ウルトラセブン」55周年記念