「ヘルドッグス」スマートでカッコ良いアクションが観れるヤクザ映画です。観終わった爽快感は格別。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ヘルドッグス」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

愛する人が殺される事件を止められなかったことから闇に落ち、復讐のみに生きてきた元警官・兼高昭吾。その獰猛さから兼高は、警察裏部隊から関東最大のヤクザ「東鞘会」への潜入という危険なミッションを強要される。兼高の任務は、トップ・十朱が持つ秘密ファイルを奪取。警察はデータ分析により、兼高との相性が98%という東鞘会の室岡秀喜に白羽の矢を立て、兼高と室岡が組織内でバディとなるよう仕向ける。2人は、猛スピードで組織を上り詰めていく。

というお話です。

 

 

スーパーで強盗事件が起き、4人のパート従業員とバイトが殺された。出月梧郎は警察交番勤務で、近所の見回りをしている時、怪しい男を見ていたにも関わらず、止めることが出来なかった。その日から闇に落ち、強盗犯人に制裁を与えることと遺族への謝罪を糧に生きてきた。

ある日、警察の裏ルートから潜入捜査をするようにとの命を与えられる。それは、ヤクザ組織の入り込み、十朱が保有するという”秘密ファイル”を奪取することだった。潜入する為には、まず、出月と相性が良いとされる室岡という男と出会ってコンビになり、組織に入るというやり方だった。



 

出月は、名前を兼高と変え、室岡と出会い、”ヘルドッグス”という東鞘会の実働部隊に入り、その力を見せつけていく。部隊の中でもトップに立つ二人の殺し屋は、組織でのし上がっていき、とうとうトップの十朱の護衛まで上り詰める。

しかし、力だけで上がってきた兼高を良く思わない、三神などの組員もおり、トップを仕留めるには、まだ時間がかかるようだった。そんな時、十朱を暗殺しに女が現れ、それを皮切りに、襲撃が始まる。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。


 

この映画、面白かったです。頭使わなくて良くて、ただ、アクションを楽しもうって感じで、良かったです。一応、ヤクザ社会の闇的な部分も描いているけど、今、破防法によって、ヤクザは昔のような、地域の店から金を吸い上げるとか、そういうことが困難になっているから、闇カジノとか、海外との取引とか、ちょっと変わってきていますよね。なので、ヤクザといいながら、スマートな雰囲気を醸し出しながら、でも、暴力で支配するという内容で、楽しめました。

 

兼高は、元々、警察官として優秀だったのでしょう。交番勤務時代でも、相手の殺気のようなものを感じて、強盗を予測していましたから。でも、まだ下っ端で、権限もないのに、先輩を振り切って突入は出来ませんから、結局、スーパーにバイトに行っていた女性は殺されてしまいます。その女性とは、お互いに気になっていて、いつも顔を合わせては、微笑むという初々しいものでした。これから知り合って仲良くなるだろうという時に、殺されてしまったものですから、兼高の怒りは収まらず、闇落ちしてしまいます。と言っても、ま、復讐するだけなんですけどね。

 

 

ここまでがプロローグで、復讐後にやっと警察の裏組織が出月を訪ねてきます。この時点では、まだ名前が出月です。そして潜入捜査となっていき、名前も兼高に変わります。どうやって室岡と出会って、仲良くなっていくかは、映画の最後の最後で、ちょっと描かれますが、話しとしては、相性98%という事なので、上手く行って、ヤクザ組織でのし上がっている途中から描かれます。

 

もう、この辺りはストーリーなんて無いんです。ヤクザ組織でのし上がると言えば、面倒な奴らを殺しまくるだけでしょ。そうなんです。カッコいいアクションで、ガンガン殺して行くんです。普通なら残酷な事だけど、これだけカッコ良く殺してくれたら、もう、爽快感しか残りません。ここまでやってくれたら、誰も文句は言えませんよね。本当にエンタメになっていますもん。映画って、こうでなくちゃ。

 

 

十朱というボスが持っている秘密ファイルを手に入れるために、潜入捜査をしているのですが、まぁ、こんなに時間がかかっても手に入れなくちゃいけないファイルって、何なのかなぁと思ったら、あ、こういう仕掛けなのかって感じでした。良く出来ていたと思います。原作はハードボイルド小説なのかしら。漫画でも出ているみたいですね。うん、これなら面白いよね。確かに、ヤクザのボスに持っていられたらマズい資料だと思いました。

 

でも、敵かと思っていたら、実は味方だったりと言う方も出てきて、結構、入り組んでいたのかな。シンプルな話に見えていたけど、よく考えると、複雑だったのかな。だって、え?と言うような人が、こちら側の人間だったりするので、途中でこんがらがりました。

 

 

やっぱり岡田さん、本当に上手いし、カッコいいですね。最初、ジャニーズのV6の一人で、アクション映画に出始めた頃は、なんか違和感があって、アクションが変かなと思ったのですが、色々な柔術などを組み合わせていたから、見慣れてなかったんですね。あの頃から、凄く訓練をされていたのだと思います。今は、彼以上にアクションが出来る人はいないんじゃないかと思えるほど、型にハマっていて、美しいアクションが観れるので、とても満足です。

 

今度は、”ガンカタ”とかも取り入れてみたら面白いんじゃないかな。そうなると、そろそろハリウッドに行ってもいいんじゃないの?最初は、敵役とかだろうけど、主演もはれるようになる人物だと思います。”ジョン・ウィックvs”とかにならないかな。絶対に面白いと思うんだけど。うーん、想像が膨らむなぁ。

 

相棒役の坂口さんも、カッコ良かったです。今まで、あまりアクション系という雰囲気が無かったのですが、今回は、ちょっと狂ったようなタイプの殺し屋で、楽しそうでした。顔は優しそうなのに極悪って、結構、素敵ですよね。寝首を掻かれそうで、そのスリルがたまりません。良かったです。

 

 

あと、印象に残ったのはMIYABIさんかな。まだ、演技は上手いとは言えないけど、雰囲気やオーラが、知的で悪をまとっているように見えて、良かったと思いました。何を考えているか分からないのも良かったかな。ま、欲を言えば、もう少しドスッとした感じがあっても良かったかしら。イマイチ軽さがあって、そこが無ければなと思いました。

 

女性陣も素晴らしかったです。個性豊かな方々ばかりで、松岡さんが好演でした。ただ、室岡の幼馴染・杏南というのが、一体、何の意味があったのか、よく解りませんでした。あの人物は必要だったのかな?

 

アクション映画としては、十分に楽しめる作品だと思います。話としてはヤクザの争いなんだけど、もっとスムーズでカッコイイ映画という印象でした。極道というのとは、かけ離れているので、誰が観ても、楽しめるエンタメアクション映画として、受け入れて頂けるんじゃないかしら。ヤクザ映画なのに、一切ドロドロが無いって、珍しいでしょ。本当に、爽快感しか残らないので、私は、気持ちよくなって、映画館を出てきました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。スッキリします。アクションも良いし、皆、イケメンですので、気持ちよく観れますよ。そんな男の中でも、女性も光っていました。あまり頭を使わずに、アクションを気持ちよく観れる作品だと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ヘルドッグス」