「ビースト」南アフリカで密漁者に反撃するライオンのお話で、何を訴えたいのかよく解りませんでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ビースト」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

妻を亡くして間もない医師のネイト・ダニエルズは、ふたりの娘たちを連れ、妻と出会った思い出の地である南アフリカへ長期旅行へ出かける。現地で狩猟禁止保護区を管理する旧友の生物学者マーティンと再会し、広大なサバンナに出かけたネイトたちだったが、そこには密猟者の魔の手から生き延び、人間に憎悪を抱くようになった凶暴なライオンが潜んでいた。

というお話です。

 

 

医師ネイト・サミュエルズは、ふたりの娘を連れ、最近亡くなった妻と初めて出会った南アフリカへの長期旅行を計画。長い道のりを旅し、現地では狩猟禁止保護区を管理する旧友の生物学者マーティンと再会を果たす。

 

一方、現地のサバンナでは、密猟者が横行し、沢山の動物を殺していた。ある密漁グループが、ライオンの一団を追い詰め、皆殺しにしようとしていた。一気に銃で撃ち殺すが、ボスのオスライオンが逃げてしまう。自分の家族を殺されたライオンは、怒り、餌として人間を襲うのではなく、憎しみで人間を襲い始めてしまう。密猟者たちは、逃がしたライオンを殺そうとするが、失敗してしまう。

 

 

密猟者から生き残り、今やすべての人間への憎悪に満ちたモンスターライオンは、ところ構わず人間を襲い、その地域に住む村の人々も皆殺しにしてしまう。食べるためではなく、ただ、復讐のために。

 

そんなサバンナを家族で周っていると、復讐に満ちたモンスターライオンに遭遇してしまう。乗っていた車も故障し、案内をしてくれていたマーティンが襲われ、怪我をしてしまう。そこから家族で生きて逃げ出す為に、ネイトは、思案を続けるのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、うーん、何がしたかったのか、ちょっと、あまり解りませんでした。人間がサファリで酷いことをしているから、動物が反撃に出たってことだとは思うけど、それだけが言いたかった映画なのかしら。密猟者が酷いのは解ったけど、だからライオンが人間を獲物としてではなく、敵として殺すだけっていうのはどうなのかなと思いました。

 

主人公のネイトは、娘二人と、このサファリに来るのですが、その地は、娘たちの亡くなった母親の故郷なんです。ネイトは、妻と上手く行かずに別れていたようなのですが、子供たちはそれを責めていて、ネイトは、やり直したいと思っても、既に亡くなってしまっていてはどうしようもなく、複雑な状態のようでした。

 

 

サファリには、ネイトが妻と出会った時に紹介してくれた動物保護の監視員マーティンもいて、その友人がサファリを案内してくれることになるんです。で、サファリを楽しんでいると、ライオンに襲われるという事なんです。

 

でも、なんかおかしいんですよ。ライオン、人間を目で追っているんです。ネコ科だから、匂いよりも目なのかもしれませんが、人間よりは匂いに敏感でしょ。足元に人間が隠れていたら、匂いで解るよねぇ。うちのフェレットだって、匂いを辿ってきたりするのに、野性のライオンが匂いに敏感じゃないなんて、ちょっとおかしいでしょ。足元にいる人間を見つけられず、そのまま行ってしまうなんて、あり得ないと思いました。たまたま、この時に鼻炎かなんかで匂いが解らなかったのかしら。それ”オリバー”じゃん。(笑)

 

ライオンの方は、まぁ、そんな感じで、映像は全てCGなので、動きもあまり良く無くて、ちょっと残念なライオンさんでした。人間を襲う場面を、本物のライオンでは出来なかったんだろうけどね。もう少し、何とかして欲しかったかなと思いました。

 

 

人間の方なんですが、うーん、何が言いたかったんですか?夫婦が離婚するのは、子どもたちには可哀想ということなのかな?両親が離婚して、長女の方が、いつまでも父親に文句を言っているんです。子供の言い分もあると思うけど、両親だって、いつもいがみ合っているよりも別れた方が良いという選択をしたんでしょ。しばらくは文句を言っても良いけど、既に離婚して、母親の方は病気で亡くなったのなら、もういいんじゃないの?ちょっとしつこいなぁと思いました。

 

なんか、映画として、バラバラしていて、何が言いたいんだかよく解らなくて、良い感想じゃなくてごめんなさい。例えば、ライオンの家族をある程度描いて、その家族と、人間の家族を対比させるとか、リンクさせるとか、そういう手法があれば良かったんだけど、ただ、ライオン側の姿と、人間関係の問題をバラバラと描いて、で、時々、ライオンが襲ってくるというアクションとドキドキを入れてくるだけなので、一体、何がしたいんだい?という感じでした。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁ~ってくらいかしら。どこが面白いって言えないけど、動物は見れるし、イドリス・エルバが主演なので、その辺りだけは、まぁ、見どころと言えるかもしれません。映画としては、主張するものが私は解らなかったけど、動物を密漁するなんていけないよっていう部分だけは同意出来ました。いくらお金になるからって、命を粗末にするのは許せません。止めて欲しいです。そんな映画です。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ビースト」