「ブレット・トレイン」
を観てきました。
ストーリーは、
いつも事件に巻き込まれてしまう世界一運の悪い殺し屋レディバグ。そんな彼が請けた新たなミッションは、東京発の超高速列車でブリーフケースを盗んで次の駅で降りるという簡単な仕事のはずだった。盗みは成功したものの、身に覚えのない9人の殺し屋たちに列車内で次々と命を狙われ、降りるタイミングを完全に見失ってしまう。列車はレディバグを乗せたまま、世界最大の犯罪組織のボス、ホワイト・デスが待ち受ける終着点・京都へ向かって加速していく。
というお話です。
世界一運の悪い殺し屋レディバグが請けたミッション、それは東京発の超高速列車“ゆかり号”でブリーフケースを盗み、次の駅で降りること。1人目の殺し屋が腹痛でキャンセルし、レディバグに仕事が回って来たらしい。
そんな簡単な仕事のはずが、何故か、次から次へと“ゆかり号”に乗ってくる殺し屋たち。そして何故か、レディバグの顔見知りの殺し屋もいる。早々とブリーフケースを手に入れ、列車を降りようとするのだが、駅に着く度、何か問題が起きて降りることが出来ない。
身を守る為、仕方なく殺してしまった殺し屋を、何とか無かったことにしながら、事態を回復しようと試みるが、どんどん悪くなっていくばかり。最悪な状況の中、列車はレディバグと殺し屋たちを乗せたまま終着点・京都へと走る。
やがて明らかになる乗り合わせた10人の過去と因縁。そして京都で待ち受ける世界最大の犯罪組織のボス=ホワイト・デス!何の因果か、結ばれてしまった最悪の殺し屋たちは、何故、列車で出会うことになってしまったのか。そこには、長い理由が・・・。後は、映画を観てくださいね。
日本の作家・伊坂幸太郎先生の「マリアビートル」の映画化です。まだ、原作を読んでいないのですが、ちょっと内容を変えてあるようですね。小説では、盛岡行の新幹線が舞台なのですが、映画では、京都行に変更されていました。他にも、解りやすいように、少しづつ変更が加えられているようでしたが、流れとしては、原作と同じなのかなと思います。
この映画、真面目なアクション映画とは思わないでください。コメディ映画です。なので、あり得ない描写が多々ありますが、それはコメディだからです。それを責めてはいけません。(笑) だって、笑えるんですよ。一番笑ったのは、新幹線を誤って降りてしまった殺し屋の一人が、飛び乗って、手でガラスを割って、車内に入るという”スゴ技”をやってのけるんです。おいおい、新幹線は200km以上の速度で走ってんだよ。人がぶつかると飛散するほどなのに、飛び乗って、ガラスが割れる訳が無いでしょ~!!(笑) と、そんな事が、頻繁に起きるので、これを真面目に観てはいけません。笑って観る映画です。
主人公のレディバグは、ブリーフケースを取って、次の駅で降りろと命令を受け、東京駅で新幹線に乗ります。通常なら、直ぐに品川か、新横浜で降りますが、目の前に殺し屋が乗って来てしまい、降りることが出来ません。何故、目の前?これは、レディバグがあまりにも運が悪いからです。(笑)
で、仕方なく殺し屋・狼と対峙し、敵を倒しますが、新幹線に死体を乗せておくのは、これまた大変。何とか隠そうとして、座席に座らせ、寝ているように毛布を被せたりして誤魔化します。他にも、その新幹線には、ミカン(タンジェリン)とレモン、木村、ホーネット、という殺し屋が乗っていて、それ以外にも、胡散臭い人物が乗っているんです。それぞれに目的があるのですが、何か繋がっているようないないような・・・。ちょっと変なんです。
その違和感を京都に着くまでに解決をするというお話なんですね。京都には、ホワイト・デスという、裏社会の大ボスが待っていて、とても狂暴だというんです。ミカンとレモンは、ホワイト・デスからの依頼なので、解決しないと京都で殺されるし、木村は、ある人間に罠にハメられて身動きが出来ないし、レディバグは、ブリーフケースが手に入らなければ、仕事失敗になってしまう。なんだか、誰もがバラバラのようで、実は繋がっているという、さすが伊坂マジックというような展開なんです。
あまり詳しく人間関係を書いちゃうと、ネタバレになっちゃうから難しいんですけど、面白かったですよ。CMに出てるから良いと思うけど、新幹線が脱線した後の京都の風景が、もう、めちゃくちゃで、架空の日本になっていました。笑えましたよ。もう、ここまでやってくれちゃうなら、別に、日本風で許します。全然、イイですよ。どうせコメディなんだから、変にリアルさを求めるより、面白い日本だなーって楽しむめるほうが良かったです。私は、これくらい崩してくれるのも楽しいなと思いました。
で、やっぱり、一番カッコイイと思ったのは、真田さんでした。誰よりも、ブラピよりも、アーロンよりも、真田さんです。もう、彼のカッコ良さは、誰にも崩せません。いやぁ、もう、真田さんが観れただけで満足っていうくらいの作品でした。今、もう、サムライと言ったら真田さんでしょ。マジでカッコ良かった。もう、頭の中、真田さんで一杯だもん。ああー、真田さんの名前連呼しちゃった。
ブラピは、相変わらず、軽い役でした。そろそろ大御所的な役もやってもいいんじゃないかな。重みを出して行った方が、イイ気がするんですけどね。シブいおじ様的な役もやって欲しいです。そういえば、久しぶりにローガン・ラーマンを見ました。可愛いんだから、もっと出て欲しいんだけどなぁ。そういえば、カメオでチャニング・テイタムが出てました。うん、それなりの面白い役です。(笑)
コメディ映画なので、軽く観に行ってください。構えていくと、ガックリするかもしれません。内容は面白いんですよ。でも、結構、無茶苦茶にしているので、真面目に観ると、ちょっと怒られちゃいそうな気がしました。よく、リアルじゃないとか、あり得ないとか、怒っちゃう人いるでしょ。真面目な映画なら良いけど、これ、コメディだから、そこは許してください。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。楽しめたので、超!を付けてもいいかなーと思ったけど、日本が舞台だけど、日本じゃなかったので、そこら辺を考慮して、普通にしてみました。でも、本当に面白いので、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ブレット・トレイン」