「Zola ゾラ」
を観てきました。
ストーリーは、
ウェイトレスでストリッパーのゾラは、勤務先のレストランにやって来た客ステファニと、ダンスという共通の話題を通して意気投合し、連絡先を交換する。翌日、ゾラはステファニから「ダンスで大金を稼ぐ旅に出よう」と誘われ、急な展開に戸惑いながらも一緒に行くことに。しかし、それは悪夢のような48時間の始まりだった。
というお話です。
デトロイトでウェイトレス兼ストリッパーのゾラはレストランで働いていたところ、客としてやってきたステファニに、「イイおっぱいしてるね」と褒められ、お互いにストリッパーという共通点で意気投合し、連絡先を交換する。
すると翌日、ステファニから、フロリダ・タンパのストリップクラブで1晩で5000ドル稼げると言われ、「ダンスで大金を稼ぐ旅に出よう」と誘われる。あまりに急なことで困惑するも結局行くことに。
ステファニは、運転手のXと恋人のデレクを連れて、車でゾラを迎えに来た。微妙な雰囲気のまま、フロリダへ向かい、汚いモーテルに入る。何故、こんなモーテルに?というゾラに、夜は仕事だから寝床は必要無いとXに言われ、言い返せずにストリップクラブへ向かう。
ストリップクラブも、それほど普通と変わらず、どう大金が稼げるのかと不思議に思ったが、来てしまったものは仕方が無い。ダンスをしていると、裏でステファニが、二人で撮った写真をアップし、売春の斡旋をしている事を知る。Xの指示らしい。騙されたと知ったゾラは帰ると言うが、Xに脅され、帰ることが出来ない。そして・・・。
後は、映画を観てくださいね。
この映画は、2015年、アザイア“ゾラ”キングが自らの実体験をTwitterに投稿し、大きな話題となったスリリングな<148のツイート>をスタジオA24が映画化しました。サンダンス映画祭でも大喝采を浴び、“ストリッパー・サーガ”と呼ばれ、若者を中心に熱狂的なファンを生み出したそうです。
軽い雰囲気から始まり、一応、イケてる女が出会って、ブイブイ言わせまくる内容のように見えるのですが、実は、ゲスい女が、自分の売春仲間を増やして儲けようとしているだけなんです。うーん、こういう女っているよねーって感じで、騙されんなよって助言したくなってしまいました。
レストランでステファニに声をかけられ、ちょっとイイ気になるゾラ。そりゃ、身体を褒められれば、イイ気になるのは解るけど、あういう女の底意地の悪さ、知っているでしょ。口が上手くて、イイことをいう奴は、何か裏があるに決まっている。特に、そういう仕事をしていれば、当たり前でしょ。別に、職業差別じゃなくて、ストリッパーといったら人気商売。出来るだけライバルを蹴落として、自分がトップになって、お金を稼ぐのは常識だもん。いつも競争の中にいるのだから、自然と相手を蹴落とす為の手腕は身に付きますよ。
だから、ゾラも気を付けなきゃいけなかったのに、騙されることになっちゃうのよね。最近、ちょっと知り合っただけでも、友達とか、みんな言っちゃうでしょ。それ、知り合いの間違いだよね。只の知り合いなのに、なんでそんなに信用するのか、私には不思議です。相手の人となりも知らないし、過去も知らない訳でしょ。全ての経歴を知ってから友達になれとは言わないけど、付き合って行って、色々と話しをしてから、やっと友達になるんじゃないの?知り合いから友達になる中間地点を、最近の人たちってやらないよね。友達沢山いるとか言う人に限って、全然友達いないんだもん。
表面だけの友達となった、ステファニとゾラは、まぁ、とりあえずは上手くやりながら、フロリダに向かいます。でも、既に、この移動中でも不穏な空気が漂っているんだけど、ゾラは、お金を稼ぐだけだからと、簡単に考えています。でも、いざ、フロリダに着いてみると、聞いていた話とは程遠いことになっていきます。
このステファニ、SNSでカッコイイことばかり呟いているんだけど、現実と全く違うんですよ。ポールダンサーだから、ポールはいつも清潔にしていて、もちろんトイレに行ったらお尻は拭きますとか、手も洗いますみたいなことを書いているんだけど、それをトイレで書き込みながら、トイレではお尻は拭かず、手も洗わず、人が使ったポールを平気で使いまわすという、とんでもない女なの。
きっと、世の中のSNSに書かれている半分くらいは、現実とはかけ離れた嘘ばかりなんでしょう。Twitterを読んでいて、この人凄いなと思ったって、それが本当かは解りませんもんね。でも、SNSでまで、カッコつけなきゃいけない人生って可哀想だなと思います。現実では、どうしても見栄を張らなきゃいけない場面があったり、無理をすることも必要になってくるんだから、SNSくらい、カッコ悪い自分でいいじゃんって思うんだけど、そうは思わないのかな。私は、匿名で呟けるからこそ、弱い部分や、ダメな部分を書いちゃうんだけど。こっそりと書くことで、少し楽になれて、救われている部分があるのよね。みんなは違うのかな。
話しを映画に戻して、そんな酷いステファニに売春ツアーに連れ出されてしまったゾラは、自分は売春をやらないと突っ撥ねます。そして、許してもらう代わりに、1回100ドルくらいで売っていたのを、工夫をして、1回500ドル以上にします。なんか、この時も、あまりのステファニの適当さに驚きました。100ドルって、酷いですよね。この頃なら、1万円ですよ。それとも、SEX依存症とかなのかしら。そういう事に、あまりにもいい加減な女で、嫌な奴だったなぁ。
ステファニに嵌められたけど、何とか危機を回避するゾラの姿を、延々と描いていました。面白い映画とは思ったけど、あまりにも、レベルの低い戦いというか、頭の悪い人たちが、儲からないやり方で、無駄な労働をしているように見えてしまい、こうはなりたくないなぁと思ってしまいました。
映画としては、映像は綺麗だし、カットの飛び方も面白いかなと思いました。映画の中の人たちは、酷い生活をしていて低俗だなぁと思ったけど、それを描く映画は、良く出来ていたし、観ていてテンポが良いので、爽快感がありました。カラフルな色彩を使い、テンポ良くカットを割っていき、音楽に合わせて進んで行くのは、良かったと思います。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。売春ツアーに巻き込まれた運の悪いゾラは、この不幸が良い教訓になって、二度と騙されることは無いだろうと思いたいです。簡単に儲かる話なんてないんだからねぇ~。(笑) 面白いですよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「Zola ゾラ」
