「ハウ」ペットは家族です。居なくなったら凄く悲しみます。迷子ペットを見つけたら届けてください。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「ハウ」

を観てきました。

 

ストーリーは、

市役所職員の赤西民夫は、上司からの勧めにより飼い主に捨てられて保護犬になってしまった真っ白な大型犬を飼うことになる。民夫は人懐っこいこの犬をハウと名付け、民夫とハウは次第に絆を深めていく。そんなある日、突然ハウが姿を消す。必死にハウを捜す民夫だったが、ハウは遠く離れた青森の地にいた。偶然のアクシデントが重なり、青森まで運ばれてしまったハウは、大好きな民夫の声を追い求め、そこから民夫の待つ横浜まで798キロの道のりを目指す。

というお話です。

 

 

婚約者にあっさりフラれ、人生最悪な時を迎えていた市役所職員・赤西民夫。頼んでいた結婚式場をキャンセルし、一軒家を購入したローンは40年残っている。落ち込む赤西は、上司からの勧めで、飼い主に捨てられ、保護犬になってしまった真っ白な大型犬を飼うことになってしまう。犬はワンと鳴けず「ハウッ」というかすれた声しか出せない。元の飼い主がうるさいと言って声帯を切ってしまったかららしい。とびっきり人懐っこいこの犬を、民夫は“ハウ”と名付け、1人と1匹の優しくて温かい日々が始まった。

民夫にとって最初は戸惑うことも多かったハウとの暮らしだったが、何をするにもいつも一緒な“ふたり”の絆は次第に深まり、いつしかかけがえのない存在となっていった。ハウと民夫の最高に幸せな時間はずっと続くと思っていたのだが、ある日、散歩に行き、赤西が野原でうたた寝をしている間に、突然ハウが姿を消す。



 

あらゆる手段を尽くしてハウを探す民夫だが、無情にも「ハウによく似た白い大型犬が事故死した」という情報がもたらされる。しかし、横浜から遠く離れた北の地でハウは生きていた!偶然のアクシデントが重なり、ハウは青森まで運ばれてしまったのだ。大好きな民夫の声を追い求め、「もう一度、君に会いたい」という一心で青森から横浜、798キロの道のりを目指す。

民夫はハウがいないという現実に苦しみもがきながらも、少しずつ向き合おうとする。民夫のそばで優しく寄り添う同僚の足立桃子の支えもあり、皆それぞれに悲しみを抱えながら生きていくことを学んでゆく。

一方、ハウは民夫を探して走る道中で、悩みや孤独、悲しみを抱えた人たちと出会う。震災の風評被害に心を痛める女子中学生の麻衣。愛する夫を亡くし、ひとりで傘屋を営む老女・志津。深刻なDV被害に遭い、修道院のシェルターに保護された若い女性・めぐみ。彼女たちに寄り添い心を癒していく。そして・・・。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、その昔「名犬ラッシー」っていう名作映画があって、それの現代版って感じでした。名犬ラッシーといえば、1943年に映画化されて以降、沢山のリメイクや続編が作られた名作ですよね。日本でも、アニメ化やドラマ化されて、名犬ラッシーっていう名前以外でも、似たようなドラマや映画が沢山作られました。今回の「ハウ」も、とても似ています。でも、現代のお話なので、現代に合わせて、飼い主の虐待、飼育放棄など、その辺りも、よく描かれていました。

 

似ているからって、悪い訳じゃないんですよ。今回も、ちゃんと遠い場所から、飼い主の下へ、必死で走って帰ろうとする姿が描かれます。そして、帰る途中で出会う人々とのドラマも描かれました。出会う人それぞれに、悲しみや苦しみ、喜びなどがあり、それを犬目線で見ているので、通常の人間ドラマとは違っていて面白いですよね。動物目線のドラマ、好きなんですよ。

 

 

今回も、そんな動物映画でして、ナレーションを石田ゆり子さんがやられています。でもね、これ、子供用のナレーションっぽくて、ちょっとイヤだったかな。子供に絵本を読んでいるようなナレーションなんです。石田さんの声は好きなのですが、もう少し、脚本がどうにかならなかったのかしら。ワザと絵本っぽくやっているのだろうけど、私はちょっとイヤだったかな。普通のナレーションにして欲しかったです。

 

内容としては、保護犬の大型犬を民夫が預かるところから始まります。民夫には婚約者がいて、結婚式も決まっていて、二人で住む家も購入したのに、突然、”本当に好きな人が離婚してくれたから、そちらと結婚します。”的な事を言って、捨てられてしまいます。凄い強烈でしょ。民夫と結婚するハズだったのに、二股していた不倫相手が離婚したから、そっちと結婚するって、平気で言う女ってどうよ!というか、そんな事を言っても、何も言い返しそうにないタイプの民夫なのでした。

 

 

そんなショックから立ち直るためにと言って、上司の鍋島さんが、民夫に犬を世話するんです。最初は、躊躇している民夫でしたが、どんどん家族になって、女より犬だなってくらいに元気になっていきます。うーん、解るなぁ。私も、夫よりフェレットになりつつあるからなぁ。(笑)

 

この大型犬、声が出なくて、名前をハウとするんですが、何故なら、前の飼い主がうるさいので声帯を切る手術をしたらしいんです。酷いと思いませんか?本当に、こんな手術をする飼い主、いるんですね。犬を飼う資格無いですよ。犬は吠えるのが当たり前。ちゃんと教育をすれば、無駄吠えなんてしないんです。犬だって、意志の疎通が出来れば、必要な時だけしゃべるようになりますよ。何なんだよ、うるさいって!飼い主に怒りでした。お前がしゃべるなよって言いたいです。

 

 

ここからが問題なのですが、ある日、散歩の途中で、広場でうたた寝をしている間に、ハウがボールを追って運送会社のトラックに乗ってしまい、遠くに運ばれてしまうんです。ちょっと、この辺りが適当かなーと思いました。通常、扉を閉める時、一応、積み荷を確認しますよね。何か変なモノが入っていて、積み荷に何か起こったら、責任問題になりますからね。そこら辺が、あり得ないかなと思いました。運送会社の人、怒るよ。ちゃんと見てますって言いそうです。

 

離れ離れになった民夫とハウは、お互いに思いを募らせながらも、ずっと会えません。この部分も、現代では、ちょっとどうなの?って思ったんだけど、大型犬の野良犬がいたら、直ぐに怖がって誰かが通報するだろうから、捕獲されるか、または誰かが保護して警察か獣医に連れて行きそうなんだけどな。

 

 

途中で、少し飼われてたりしてるから、獣医には連れて行くでしょ。そうすれば、今はチップが入っているから、その番号で、何処の誰の犬って解るよね。野良犬を保護したとしても、行政に登録したり、病院に連れて行ったりはしなきゃダメでしょ。そうすれば、迷子犬か、盗難犬か、色々な事が解るハズなんだけど。それをしてくれていれば、直ぐに民夫のところに戻ってこれたと思うんですけど。現代のお話といいながら、ちょっと昔の話なのかな。

 

お願いですが、もし、迷子犬がいたら、保護して警察に届けてくださいね。飼っても良いけど、居なくなって寂しい思いをしている飼い主さんがいるかもしれないし、盗難された犬かもしれません。必ず、届は出してください。

 

民夫とハウがどうなるのかは、映画を観てくださいね。ちょっと現実とは違うだろうと思うけど、でも、感動はすると思います。只ね、上にも書いたけど、自分がペットを飼っていて、家族のように過ごしていると、ハウが途中で出会う人たちの態度が、あまりにも古い考え方というか、現代に合っていないので、少しイラっとします。何で保護して届けてくれないの?とか思っちゃう。私なら、飼い主さんが悲しんでるだろうと思って、直ぐに警察に連絡しますけどね。

 

 

この映画でも描かれているけど、自分の子(犬)が居なくなったら、自分を責めて、凄く苦しむんです。民夫も苦しむ姿が描かれています。私も、子供の頃に、2代目の犬が居なくなって、どんなに探しても見つかりませんでした。母と一緒に、警察や保健所に届けて、何度も見に行きましたが、全く解りませんでした。何十年経っても、今でも覚えています。それくらい、どうしたんだろうと悲しむんです。お願いですから、もし、迷子犬などを見つけたら、保護して届けて欲しいです。

 

はぁ~、ペットを飼っている身としては、結構、考えることが多い映画でした。ペットは家族ですからね。主人公の辛い気持ちが痛いほど解りました。そんな民夫をそっちのけで、ハウは色々な人と出会って、寂しいながらも楽しんでいるという、ちょっと飼い主としては、悔しいと思うような事もありましたが、楽しめました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。これと言って、目新しい内容ではなく、凄く面白い展開がある訳でもないのですが、夏休みに一息つくには、良い作品なのかなと思いました。田中さん、こういう大人しめの役も良いけど、”女子高生に殺されたい”の変態役も良かったな。彼は何でも自分の役として出来るので、やっぱり凄い役者です。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ハウ」