「L.A.コールドケース」伝説のラッパー暗殺事件を知るには、この映画の前に2作品を観てください。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「L.A.コールドケース」を観てきました。

 

ストーリーは、

1997年3月、人気絶頂期にいたラッパーのノートリアス・B.I.G.が何者かによって射殺されるという事件が起こった。当時その捜査を担当した元ロサンゼルス市警察の刑事ラッセル・プールは、事件発生から18年が過ぎた現在も執念深く真相を追い続けていた。そんなある日、事件を独自に調査していた記者ジャックがプールのもとを訪れる。2人は手を組み、複雑に絡み合った事件の真相に迫るが・・・。

というお話です。

 

 

ロサンゼルス市警の元刑事ラッセル・プールは、彼にとって最大の事件、90年代の伝説的なヒップホップラッパー、2パックとノトーリアス・B.I.G.の殺人事件を解決出来ずにいた。

事件発生から18年経ってもなお犯人は特定されず、謎に満ちていた。一方、独自に事件を追うジャーナリスト、ジャック・ジャクソンは、なぜラッセルがこの事件に執着しているのか、そこから捜査が進まない原因を突き止めようとする。



 

プールはノトーリアスの事件に警察官たちの関与を疑い捜査を深めていく。しかし、どんなに深く探り、追い詰めて行っても、ロス市警の内部で止められてしまう。何度も犯人だろうと思う警察官を特定するのだが、捜査は進ませて貰えず、プールは捜査から外されてしまう。

そして、18年後、プールとジャクソンは複雑に絡む事件の真相に再度迫っていくのだが、そこには身内の不正を明らかにしたがらない上層部の考えと、裁判になった場合にロス市が責任を取らなければならない賠償金が関係してくるのだった。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、実話を基に描かれているので、デス・ロウレコードと2PAC、ノートリアス B.I.G、ドクタードレー、アイスキューブ、などを知らないと、ちょっと難しいと思いました。「ストレイト・アウタ・コンプトン」と「2PAC」の伝記映画を観ておけば、理解が出来ると思います。殺人事件を追って行くのに、何故、殺人事件が起こったのかを、ほとんど説明してくれないので、観る前に知っておく必要があると思いました。この2作品を観ておけば、何故、東西抗争が起こって、デス・ロウ・レコードが関わってくるのかがある程度分かると思います。

 

この時代、コンプトンから生まれたギャングスタ・ラップが流行り始めて、麻薬の売人たちが、ラッパーとして成功して行ったんです。ドクタードレーやアイスキューブ、スヌープドッグなどは有名でしょ。デス・ロウ・レコードのシュグ・ナイトは、2PACの伝記映画でも描かれているけど、結構、極悪です。自分と契約をしないなら殺すという感じの男なので、その映画を観ていれば、この映画で、どうして手が出せないのかも理解出来ると思います。この映画では、あまり描かれませんが、麻薬が深く絡んでいるので、難しいです。

 

 

まず、ジョニーさん演じるラッセル・プールという元警察官が、まだ事件を追っているという情報を元に、記者のジャクソンが訪ねて行きます。回顧録の記事を任されて、未解決の昔の大事件を特集しようとしていたのでした。プールの所に行くと、歓迎はされず、情報もほとんど教えて貰えません。でも、何かを知っている様子がありました。なので、ジャクソンはしつこくプールを追って行きます。

 

あまりにもしつこいジャクソンに、過去の事を話し始めるプール。最初は簡単な事件だろうと思っていたのに、警察官が関与しているらしいと解り、その上、運悪く、覆面捜査官と事故を起こしてしまい、事件が混迷して行ったというんです。ロス市警は、その時代、とても荒れており、麻薬を押収すれば、直ぐに誰かが盗んで売ってしまったり、警察の勤務時間以外に警備のアルバイトをしたりなどがあり、今回の大事件にも、その関係者が関与しているようでした。

 

 

ロス市警は、犯人を捕まえたいが身内から出てしまうのは困るし、かと言って捜査をしない訳に行かず、上層部が頭を悩ませていたようでした。プールが、随分と踏み込んで捜査をしたにも拘わらず、目の前でシャッターを下ろされるような状態で、捜査を打ち切られてしまったんです。犯人は、大体、解っています。でも、逮捕は出来ないんです。そんな事って、許されないですよね。でも、それが現実なんです。

 

ジョニー・デップが、今回は真面目な警察官で、誰よりも正義を重んじる役だったので、ジャック・スパロウなどなどの楽しい役とは違い、真剣な表情がカッコ良かったです。やっぱりジョニーさんは上手いですよね。本当に惹きつけられますもん。素敵でした。相棒がフォレスト・ウィテカーだったので、とてもバランスが良く、内容に集中が出来ました。

 

 

このラッパーの東西抗争は、本人たちはそれほど思っていなくて、普通にラップでディスる程度だったのに、周りとマスコミがワイワイ盛り上げてしまい、2PACが嫌になってデス・ロウ・レコードと契約をしないと言い出した事から、この暗殺という話が出来上がって来たのではないかと思うんです。2PACの伝記映画で、その辺りを詳しく描いているので、観て頂ければと思うのですが、ラッパー対決の時代、本当に面白いです。ストレイト・アウタ・コンプトンと2PACは、あまりにも面白くて印象的で、内容を忘れないですもん。確か、パッド・ボーイ・レコードとデス・ロウ・レコードが対立していたんですよね。だから、元々はノートリアスBIGと2PACが対立したわけじゃなかったと思うんです。

 

こんな問題が多々あって、問題後、ロス市警は、内部を一新したと思うのですが、本当にキレイになったのかな。まだまだ、コンプトン辺りの麻薬犯罪は減ってないと思うけど。でも、今は、一般人が突然に銃乱射事件を起こしたりする時代だから、見た目では判断出来ませんよね。ロスとかで子供を育てるのは、本当に大変そうです。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。但し、私がお薦めする「ストレイト・アウタ・コンプトン」と「2PAC」の伝記映画を観てから行ってください。でないと、よく内容が解らないと思います。でも、解ってくると、凄く面白いんです。こいつがやったんだろうなっていうのが、解って観れるので、楽しめと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「L.A.コールドケース」