「キングダム2 遥かなる大地へ」壮大なスケールで描く世界は、まだまだ信の夢の序盤なんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「キングダム2 遥かなる大地へ」を観てきました。

舞台挨拶中継付きでした。

 

ストーリーは、

えい政が王座を取り戻してから半年後、隣国・魏が秦への侵攻を開始。秦は国王えい政の号令の下、蛇甘平原に軍を起こす。歩兵として戦場へ赴いた信は、同郷の尾兄弟や頼りない伍長・澤圭、子どものような風貌に哀しい目をたたえた謎の人物・羌かいと共に、最弱の伍(五人組)を組むことに。戦略上有利とされる丘を魏軍に占拠され劣勢を強いられる中、信が配属された隊を指揮する縛虎申は、無謀とも思える突撃命令を下す。

というお話です。

 

 

時は紀元前。春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児として育った信は、王弟のクーデターにより王座を追われた若き王・嬴政に出会う。天下の代将軍になると一緒に誓いながらも死別した幼馴染の漂とうり二つの国王に力を貸し、河了貂や山の王・楊端和と共に王宮内部に侵入する。信は立ちはだかる強敵を打ち破り、みごと内乱を鎮圧。王座を奪還することに成功した。しかし、これは途方も無き戦いの幕開けに過ぎなかった。

半年後、王宮に突如知らせが届く。隣国「魏」が国境を越え侵攻を開始したという。秦国は国王嬴政の号令の下、魏討伐のための決戦の地・蛇甘平原に軍を起こす。歩兵として戦に向かうことになった信は、その道中、同郷の尾平と尾到と再会。



 

戦績もない信は、尾兄弟に加え、残り者の頼りない伍長・澤圭と、子供のような風貌に哀しい目をした羌瘣と名乗る人物とで、最弱の伍(五人組)を組むことになってしまう。魏の総大将は、かつての秦の六大将軍に並ぶと噂される軍略に優れた戦の天才・呉慶将軍。

かたや秦の総大将は戦と酒に明け暮れる猪突猛進の豪将・麃公将軍。信たちが戦場に着く頃には、有利とされる丘を魏軍に占拠され、すでに半数以上の歩兵が戦死している隊もあるなど戦況は最悪。完全に後れを取った秦軍だったが、信が配属された隊を指揮する縛虎申は、無謀ともいえる突撃命令を下す。

 

どう見ても、形勢不利な状況の秦軍だったが、何故か、呉慶将軍に慌てた様子は見られない。魏の軍略に優れた天才・呉慶将軍と、戦いの勘は外れたことが無いと言われる麃公将軍、神はどちらに軍配を渡すのか。後は、映画を観てくださいね。

 

 

いつもの映画館で、初日に舞台挨拶中継付きの上映があるという情報が出ていたので、折角ならと思って、観に行ってきました。上映後の挨拶だったので、まず映画を観ました。

 

キングダム・パート2、面白かったですよ。本当に良く出来ていたと思います。私は原作を読んでいないので、原作と比べるとどうかという事は解りませんが、前作、そして今作で、そのスケールの大きさと、お話の面白さは凄いなと思いました。きっと、原作では、もっと細かいシチュエーションなどが幾つもあって、前作から今作の出来事まで続いてくるんだろうと思いますが、そこら辺の説明は無くても、十分に楽しめる作品になっています。

 

 

今作では、蛇甘平原の戦いを描きながら、信の成長と、そして新たな出会いを描いて行きました。監督が、この蛇甘平原の戦いを続編では描きたかったんですとおっしゃっていた通り、面白いお話でした。信の成長に欠かせない、上に立つ者の資質というものを、2人の将軍の戦いによって描いているんです。

 

人の上に立つ者は、色々なタイプがあって、呉慶のように頭が良く計算しつくして動くタイプと、麃公のように今までの経験と勘で動くタイプがあると思います。それは、現代社会でも同じです。この大将軍は、会社の社長と思えば解ります。王様は自分からは動かないから株主ってとこかしら。大将軍の一言で、何万の兵が動き、命が左右されることになるんです。必ず勝つためには、犠牲もいとわないという覚悟でやらないと、失敗したら全員が死ぬことになってしまう。そこら辺の判断がとても難しいという事が、この映画を観ていると、よく解るように作られているんです。凄く面白かったですね。

 

 

大将軍の姿を観て、信は、まだまだ自分の経験の無さと知識の無さを感じたと思います。天下の大将軍になるという夢は、まだまだ長く辛い旅が続くのだという事を実感したんじゃないかな。だって、自分はまだ歩兵で5人組を作って戦う所にいるんですから。もっともっと、沢山の人に出会って、沢山の戦いを経験して、信はどうなっていくのか、今回の映画を観て、楽しみになりました。こんなに先が観たくなるお話なんですね。やっぱり原作を読もうと思うけど、最終回まで行ったら、一気買いしよっと。

 

信は、今回も沢山の人と出会います。大将軍との出会いも凄いけど、千人将の縛虎申がカッコ良かったなぁ。渋川さんが演じているんですけど、このキャラは、下の者から見ると無茶な事ばかり言って、人の命を何だと思っているんだと思うのですが、そうじゃないんですよ。戦いに何としてでも勝って、少しでも犠牲を出したくないと思っているんです。なので、凄いタイミングで動きだし、驚くような戦いをします。そして自分の命を賭けて勝ちを取りに行くんです。本当にカッコ良かったなぁ。

 

 

そんな壮絶な戦いの中、歩兵として加わる2人組の兄弟・尾平と尾到も良かったです。信の同郷の幼馴染ですが、彼らがいる事で、今、信が最下位にいる事を、観る方は自覚出来るんです。信は、平気で将軍などに話しかけますが、普通なら話など出来る身分ではないんです。下っ端は、言われたまま動くのが鉄則なのに、信は馬があれば乗ってしまうし、将軍の横を走ったりしています。だから、凄く偉くなったように勘違いしてしまいがちですが、本当はまだ歩兵。この辺りの描き方のバランスが上手いなと思いました。

 

そして一番重要な出会いが、羌瘣です。羌瘣は、暗殺者一族の末裔で、壮絶な過去があり、復讐のために、今回の戦いに加わって来ています。凄く強い戦士ですが、やはり女性ということで、スタミナは少なそうで、長時間の戦いは辛そうでした。そんな羌瘣は、信と一緒に戦う事で、人との関わり方、信頼する気持ちを知っていきます。信の真っ直ぐな気持ちが、暗く内に籠ってしまう羌瘣の心を開いたのだと思いました。素敵な二人になる予感がしたかな。まだまだ出会いのところなので、これからの展開が楽しみです。

 

 

それにしても、羌瘣役の清野さん、アクション凄かったです。撮影していた時は、もう赤ちゃん生まれた後かな?妊娠前だったのかな?お母さんになって、こんなに凄い俳優にもなってきて、素晴らしいです。これからも楽しみです。

 

今回も王騎と絡む部分があり、あの迫力の王騎を見せつけられました。やっぱり大沢さん、凄いです。その身体、この役のために作ったんでしょ。やっぱり役者さんって凄いよなぁ。凄くカッコ良かったです。そんな王騎と豊川さん演じる麃公が、並んで話をする場面があるのですが、これが素敵だったなぁ。貫禄も凄くて、見惚れてしまいました。トップに立つ人間の姿は素敵ですね。私も大将軍?を目指そうっと。(笑)


 

信を演じた山崎さん、どんどん信に同化してきていますね。アクションも凄かった。特に馬に乗るシーンが凄いです。あれ、自分で乗っているのかな。今回の信の馬上シーンは見どころです。歩兵なんで、馬に乗っちゃいけないんだけど、馬を捕まえて、敵に迫っていくシーンは凄かった。よくやりましたね。日本のトム・クルーズになれるくらい、頑張ってください。山崎さんなら出来るかもしれません。期待しています。

 

まだまだ、書き足りないくらいなのですが、あまりに長くなっちゃうので、ここら辺にしておこうかな。もっと見どころが沢山あるのですが、書ききれません。本当に面白い映画を作ってくださいました、佐藤監督。前作も良かったけど、今回も凄かったよぉ。迫力は増していると思いました。それに、私が言うのもなんだけど、この規模の撮影をして、まとめられるのは、佐藤監督くらいなんじゃないかな。もちろんCGも使っているけど、でも、凄かったです。日本だって、これくらいの規模の映画も作れるんだというお手本になると思いました。これからも頑張ってください。信が大将軍になれるまで!

 

 

エンドロールは長いけど、その後に重要な情報が流れますので、必ず残っていてください。ネタバレは出来ないけど、見逃すと悔しい思いをすると思います。舞台挨拶の時も、この後の映像に関しては、黙っていてくださいと言っていたので、内緒です。お楽しみにね。

 

舞台挨拶の様子ですが、皆さん、本当に頑張ったんだろうなという自信のようなものが見て取れました。確かに、この作品なら、胸を張って出て来れるだろうと思いました。皆さん、一回り大きくなって帰って来たんじゃないかな。そんな彼らの姿をお楽しみに。

 

あ、そうそう、最後に、呂不韋と晶平君は、最後にちょこっと出てくるだけです。それ以上は言いませんが、不穏な空気を醸し出して消えていきます。佐藤さんと玉木さんが演じているのですが、この大物がこれで終ると思いますか?そちらもお楽しみにね。

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。これは、誰が観ても楽しめる作品だと思います。こんなに大スケールで、所狭しと戦っていく姿は、素晴らしいです。本当に面白かったなぁ。あまり戦争の姿は子供には見せたくないかもしれませんが、人間はこうやって進歩してきたのだという事を見せても良いんじゃないかな。誰もが一緒で良いという時代に、自分は前に進むという信の姿は、夢を与えると思いました。もちろん大人も、まだ何か出来るかもしれないと思える作品でしたよ。私は勇気を貰いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「キングダム2 遥かなる大地へ」