「妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪」面白い内容だったんだけど、映画にする必要あったの? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪」を観てきました。

 

ストーリーは、

澪は相変わらず妖怪たちと楽しく暮らしながら、出版社で奮闘する毎日を送っていた。世間ではAIと恋愛を楽しむアプリが流行しているが、仕事に追われる澪は恋愛とは縁がない。ある日、仕事の取材先で出会ったイギリス育ちの天才数学者・AITOと恋に落ちる。しかし、やがて彼女はその恋が妖怪たちを危険にさらしていることを知る。

というお話です。

 

 

澪は相変わらず妖怪たちと楽しく暮らしながら、作家になる夢を追いかけているが、仕事では失敗ばかり。

上司に言われ、若者の恋愛についての記事を書いてみたが、今の流行りとかけ離れていると酷評され、世間ではAI恋人アプリが大流行しているから人間との恋愛など流行らないと一喝されてしまう。

出版社での仕事に追われている澪は恋愛はご無沙汰であり、世間の流行りの情報を調査する暇もない。友人に勧められるままに、流行りのAI恋人アプリを体験してみると、これが理想の彼を作ってくれて、仕事まで手伝ってくれる。直ぐに夢中になってしまう澪だった。



 

そんなある日、上司に無茶振りされた取材でイギリス育ちの天才数学者・AITOに出会う。顔が澪のAI恋人と酷似しており、澪は一目で恋に落ちてしまう。

生身の恋人との幸せな日々もつかの間、澪はその恋がシェアハウスだけでなく巷の妖怪たちを危険に晒していることを知る。

その頃、人間社会にもある"現象"が起き、人間の未来は大きく変わろうとしていた。人間と妖怪の歴史の分岐点の鍵となる、澪の決断は・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、面白かったです。TVドラマの延長ということで、キャラも定まっているし、キャストの方々が、ほとんど劇団系の方なので、安心して観ていられました。ストーリーは、日本古来の妖怪たちを何者かが消してしまおうと仕掛けてくるということと、澪がAI恋人を作って、どうなるのかしらと思ったら、ちゃんと生身の彼氏が出来て、めでたしとなるかと思ったら、とんでもない事が起きてしまうというお話でした。

 

お話としてはまぁまぁ面白かったと思いますが、新しい妖怪は、どーも嘘っぽくて、イマイチ、馴染めませんでした。やっぱり、昔からの妖怪キャラクターが良いなぁ。妖怪大戦争とは言わないけど、そちら側で、何か事件が起きてという方が好きだな。

 

 

ま、それでも、面白かったと思います。このドラマ自体は頑張っているのは解るんだけど、でもね、映画にする必要は無いですよね。TVのスペシャルで十分な内容なんだけど、何故か最近、ドラマが売れると、直ぐに映画館で上映になっちゃうのよ。

 

ここで言いたいのは、こういうTVドラマの長編ってだけの映画と、ハリウッドのトップガンが同じ値段で上映されているって事なんです。ホント、邦画業界、恥ずかしくないのかしら。あのトップガンと同じ映画館で上映しているんですよ。さすがに、邦画、みっともないという気持ちにならないのかな。映画と言ったら、映画館で観るに値する作品というのが、トップガンを観て、みんな解ったと思うんですよ。本当に恥ずかしいと思いました。

 

 

安い予算で、長編ドラマを作って映画館で上映して、少しでも稼げればと、テレビ局も思っているのかな。今、広告収入が減っているだろうから、少しでも食いぶちを稼がなくちゃって事なのかしら。うーん、でも、もう少し考えようよ。是枝監督や濱口監督の作品は、ちゃんと映画だけで成立しているでしょ。日本の企業が金を出さないから、是枝監督とかが、海外で撮影しているんじゃないの?ま、円安だから、海外から予算を出してもらった方が、良い作品が出来るかもしれませんけどね。映画館で観ていて、邦画のレベルの低さにガッカリしました。

 

この映画が悪い訳じゃないですよ。この映画は面白かったんだけど、TVドラマの使いまわしで、予算を使わずに映画を作って垂れ流すのは、どうなんだろうと思います。TVのスペシャルでやれば良いじゃないですか。映画業界がバカにされているような気持ちになりましたよ。ドラマも面白かったし、映画の内容も良かったんだけど、さすがに、トップガンを横で観せられたら、邦画って何なんだろうって思いますよ。



 

映画業界の人たちも、こんな邦画をどんどん作っていて、これで良いと思っているのかしら。こんな作品ばかり作っていると、映画業界は人材育成も出来ないし、観客だって、”またか”と思って、呆れてきますよ。凄い予算を使って、特別豪華にやるのならまだしも、TVと同じものを観せられるのでは映画館に行く意味がありません。配信で良いですよとなります。内容がほっこりしていて面白かったからこそ、残念だなと思いました。

 

最近、本当にTVドラマの続編を映画でというのが多いので、日本の映画業界も末期なのかなと考えてしまいました。「流浪の月」や「死刑にいたる病」など、邦画でも良い作品が出てきているのに、一方では、全く予算を使わずに、TVドラマをそのまま映画に持ってくるというのが、納得が出来ません。レベルを落としているとしか考えらないんです。

 

 

この映画自体は面白いし、主演の小芝さんもかわいいし、周りを固めるキャストの方は、素晴らしい方ばかりなので、気に入っています。だって、いつも舞台で観させて頂いている方々ばかりなんですもん。大倉さんや池田さん、池谷さんも、笑ってしまいました。上手いですよねぇ。

 

すみません。あまり映画の感想にならなかったです。というか、ネタバレをしないように書くと、面白いとしか書けないんですよねぇ。澪の彼氏については、重要な部分なので全く感想が書けないんです。ネタバレしちゃうと面白くなくなっちゃうからね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。映画自体は面白いです。特に、TVドラマを観ていた方には、楽しめると思います。全く知らないと、ちょっと最初は訳が解らないかもしれません。でも、観ていれば、難しい話ではないので、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪」