「君を想い、バスに乗る」先立った妻の願いを叶えるためにバスで旅に出るお爺ちゃん。優しい映画です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「君を想い、バスに乗る」を観てきました。

 

ストーリーは、

愛する妻メアリーを亡くしたばかりのトム・ハーパーは、かつてメアリーと出会った場所を訪れるため、ローカルバスのフリーパスを利用してイギリス縦断の旅に出ることを決める。50年暮らした家のあるスコットランド最北端の村ジョン・オ・グローツを離れ、イギリス最南端の岬ランズ・エンドを目指して、様々な人と出会い、トラブルに巻き込まれながらも、トムは妻と交わしたある約束を胸に旅を続ける。

というお話です。

 

 

最愛の妻メアリーを亡くしたばかりのトム・ハーパーはローカルバスのフリーパスを利用してイギリス縦断の壮大な旅に出ることを決意する。彼が住んでいたのはスコットランドの最北端・ジョンオグローツ。そこから、イングランドの最南端・ランズエンドまで、役1300キロの旅をすることとなる。

目指すは愛する妻と出会い、二人の人生が始まった場所。ある理由があって、2人が出会って、幸せな生活を送っていた地・ランズエンドを離れ、今のジョンオグローツに転居したのだった。



 

トムはメアリーと、若い頃に二人でバスを使って転居してきた時の事を思い出し、同じ経路で、同じレストランで、同じ宿泊所で休みながら、旅をしようと思い立ったのだった。行く先々で様々な人と出会い、トラブルに巻き込まれながらも、妻と交わしたある“約束”を胸に時間・年齢・運命に抗い旅を続けるトムは、まさに勇敢なヒーローだ。

愛妻との思い出と自身の“過去”ばかりを見つめていたトムが、旅を通して見つけたものとは・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、良い映画だったなぁ。別に、何か大変な事が起きるわけでもなく、お爺さんのトムがバスで旅をするロードムービーなんです。ただ、途中でバスの中で言葉の暴力を振るう人を怒ったり、故障したバスを直したり、トムにとっては、日常の事をしているだけなんですけど、今どき、そんな人助けをする人がいないので、SNSで話題になり、沢山の知らない人が応援してくれるという映画でした。

 

トムは、愛妻のメアリーを亡くし、ひとりになってしまいます。そして、妻が最後まで後悔していた事を、自分がやろうと思い立ち、バスで旅立つんです。メアリーは、結婚した頃に住んでいたランズエンドに、一度でも帰っておけばよかったと言っていたんです。

 

 

そして、トムは、ひとり旅に出るんですが、もう、トムだって、凄いお爺ちゃん。もう80歳は超えているんじゃないかな。90歳近いかもしれない。それくらい、足元が危なくて、誰かに付いてきてもらえばいいのにって思うほどでした。でも、ひとりでバスに乗るんです。それも、長距離バスじゃなくて、普通の路線バスを乗り継いでなんです。凄い大変そうでしょ。

 

路線バスって、必ず乗り継ぎが良いとは限らないから、降りたら乗り継ぎのバス亭まで凄く歩かなきゃいけないとか、時間が合わないから宿泊しなくちゃいけなかったり、大変なんですよ。それなら、長距離バスとか、どこかから電車とかにすれば良いのに、どうしても路線バスにこだわるんです。それは、メアリーと若い頃に、どうしてもランズエンドから離れたくてバスに飛び乗り、ランズエンドからジョンオグローツへ辿り着いたという過去の出来事があったからなんです。何故二人がランズエンドから離れなきゃならなかったのかは、映画を観てくださいね。

 

 

バスに乗って最初に出会うのは、バスの目の前で故障をして道を塞いでいるトラックです。トムは、若い頃は車などの修理をしていたようで、トラックを上手く脇へ避けさせて、バスの通行を可能にします。次に、バスの中でイスラム系の女性に酷い暴言を吐いている男に対して、バスを降りろと言い、降ろさせます。ここまでで、バスに乗っている人たちに注目されて、SNSに投稿されているんです。

 

その後も、SNSの影響で、沢山の人が、トムに話しかけてきて、励ましの言葉をかけてくれます。困っていると助けてくれたり、泊めてくれたり、沢山の人との出会いがあるんです。それまで、メアリーを亡くして孤独だったけど、沢山の人と知り合えるんです。

 

 

もちろん、それはトム自身の人柄が良い事があるんだけど、SNSって、悪い事ばかりじゃなくて、こういう使い方をすれば、本当に温かい輪が広がるのになぁと思いました。人の悪口を書いたり、自分の自慢をしたりするだけじゃなく、良い使い方をすれば良いのに、どーも、悪い方ばかりが増えているみたいで、もう少し、みんなで優しい気持ちになれないかなぁと思いました。

 

トムを演じているのは、ティモシー・スポールさんで、ハリーポッターのピーター・ペティグリュー役が有名ですよね。本当は、まだお若くて、65歳くらいだそうです。映画の中では、本当にお爺さんのような動きをしていて、本当の老人に見えました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。とても温かい気持ちになれる映画でした。コロナ禍で、人との関わりが少なくなっている今、こんな風に、沢山の人と知り合えたら、また、生きる力が湧いてくるんじゃないかなと思えるような映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「君を想い、バスに乗る」

https://www.kimibus-movie.jp/