「恋は光」を観てきました。
TOHOシネマズの試写会で観せていただきました。
ストーリーは、
「恋をしている女性が光って見える」という特異体質の大学生・西条は、自身は恋愛とは無縁の学生生活を送っていた。ある日、彼は「恋というものを知りたい」という文学少女・東雲に一目ぼれし、恋の定義について語り合う交換日記を始める。西条にずっと片思いしてきた幼なじみの北代は、そんな2人の様子に心をざわつかせる。一方、恋人がいる男性ばかり好きになってしまう宿木は、西条を北代の彼氏だと思い込んで猛アプローチ。4人は奇妙な四角関係に陥っていく。
というお話です。
大学生である西条はとある人とは異なる体質を持っていた。恋をしている女性はキラキラと輝いている。それは彼にとって比喩ではなく現実に目に見えるものだった。
恋愛とは無縁の学生生活を送っていたある日、講義に出席した大学の教室でノートを拾う。そこには沢山の文学作品が書かれており、つい添削をしてしまうのだった。
授業が終わり、ノートを取りに来た女性と出会う。「恋というものを知りたい」と言う文学少女・東雲だった。彼女に一目惚れした西条は、幼馴染の北代に頼み、東雲との仲を取り持ってもらい、“恋の定義”を語り合う交換日記を始めることになる。
そんな2人の様子は、西条にずっと片想いをしている幼なじみの北代の心をざわつかせる。さらに、他人の恋人を略奪してばかりの宿木は、西条を北代の彼氏と勘違いし、猛アプローチを開始。
いつの間にか4人で“恋とはなんぞや?”を考えはじめ、やがて不思議な四角関係に…。数千年もの間、人類誰しもが悩んできた「恋」を、果たして彼らは解くことができるのか?そして、それぞれの恋の行方は? 後は、映画を観てくださいね。
この映画、漫画を映画化したものです。何の知識も入れずに観に行ったので、また、ベタな恋愛映画かなぁと、ちょっと引いた感じで観に行ったのですが、面白かったです。簡単な恋愛映画とは違い、主人公がコミュ障で恋愛経験が無いのに、何故か、恋をしている人の周りに光が見えるという特殊能力を持っているというもので、また、これが、理屈っぽい、面倒臭い男なんですよ。それが、イイのよねぇ。
主人公の西条は、頭も良く、哲学的な考え方をする人物で、博学なのですが、経験からではなく本を読んでの知識なんです。恋愛経験などは一切無いので、恋している人の周りに光が見えるとは言っても、経験から恋をしている人というのが理解出来ている訳ではないんです。なので、恋とは何だという事がよく解っておらず、”恋とはなんぞや”ということで、東雲という女子と”交換日記”らしきものを始めるというのが、何ともかわいいなぁと思いました。
恋愛ばかりは、本をいくら読んでも、どんな気持ちって言うのは理解出来ないですよね。好きになったら周りが見えなくなるという感覚は、言葉では言い表せないですもん。もちろん、西条も、映画の中で恋というものを経験しながら学んでいくのですが、モテてましたねぇ。これだけイケメンで頭が良いんだから、モテるのは解るけど、でも、変人だから付き合うと大変だろうなぁ。(笑)
西条を取り巻く女性は3人出てきまして、幼馴染の北代は、もう本命ですよね。そして、西条が一目惚れっぽく気になり始める東雲は、本当に可愛いんです。そして人の恋人を奪う事が生き甲斐の宿木。
まず、東雲を演じている平祐奈さん、本当にかわいいですね。画面の中でも特殊効果無くても光ってたもん。しばらく学業を優先していたのかあまり観ていませんでしたが、この子、本当に綺麗です。子役から出ていたのでキャリアは長そうですが、まだ20代前半ですよね。あまりの綺麗さに驚きました。飾っておきたいほどでした。
そして、北代を演じるのは西野さん。”あな番”で怖い人を演じてたけど、今回は等身大の女性を演じていて、ノーマル女性の鏡と言って良いほどの女子でした。西条を好きだけど告白出来ないという難しい役でしたが、上手かったです。好感が持てました。好きなタイプの女の子だったな。
最後に宿木ですが、人の恋人を奪う事が”好き”という女性でした。この子も、ちょっとややこしい性格でしたが、何となく、こんな子っているよなぁと思える女性で、サバサバしていて、私は好感が持てました。演じている馬場さんも、かわいくて上手いですよね。ちゃんと自分の立ち位置を理解していて、他の女優さんたちを引き立てているところが若いのに凄いなぁと思いました。出るとこは出て、引くとこは引ける若い女優さんって、大切なんです。これからも楽しみです。
こんな3人の女子に振り回されながら、やっと恋愛を理解していく西条は、これから少しはサバけていくのかしら。最初は、ガチガチに硬い男で、友達もほとんどいなくて、一緒に過すのは幼なじみの北代しかいないんです。ずーっと北代と一緒だから、彼女を恋愛対象として見ていないんですよ。それに、彼女が光るのを見たことが無い。何故か、彼女が恋をしていても、光が見えないんです。不思議よねぇ。そんな関係が、とても良いと思いました。
西条を演じる神尾くん、今、売れてますねぇ。ドラマにも良く出てるもん。演技は上手いし、イケメンだし、表情が良いんですよね。「17歳の帝国」というドラマも良かったけど、私がイチオシは「ナンバMG5」かな。馬鹿っぽいコメディだけど、懐かしい感じがして、男子がかわいいのよ。神尾くんも親友として、間宮くんを助けていてイイのよぉ。主役の時は前に出てオーラを出して、脇役の時は主役を光らせる演技が出来る、本当に素晴らしいです。
今の若い俳優さん、結構、”俺が俺が”っていう主役しか出来ない人間とは違って、ちゃんと勉強してきているので、どんな役でもこなせますよね。脇で主役を引き立てられる俳優は伸びます。演技が繊細になりますからね。どっかのアイドル崩れのようにならないよう、これからも期待しています。
内容に話を戻しますが、本当に面白いお話でした。恋愛映画ながら、ちょっとほろっとする場面もあるし、女子が集まって、パジャマパーティーを開いているのも良かったな。こういうのってイイよねぇ。私も、若い頃に戻って、パジャマパーティーしたいなー。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。本当は超2にしたいところだけど、昨日、もっと良い作品を観てしまったから、どうしても比べてしまいます。でも、邦画の恋愛映画としては、本当にお薦めです。そこらのアイドル青春恋愛映画とは違いますので、期待して大丈夫です。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「恋は光」