「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」久々の本格推理サスペンス。あの二人が戻ってきました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」を観てきました。

 

シネマカフェ(@cinema_cafe)さんの独占試写会に参加させていただきました。

 

ストーリーは、

瀬戸内海の離島で、日本有数の資産家が莫大な遺産を遺して変死した。資産家は死の直前に、娘の誘拐未遂事件の犯人捜索を若宮に依頼していた。真相を探るべく島へやって来た獅子雄と若宮の前に現れたのは、異様なたたずまいの洋館と、そこに住まう華麗な一族の面々と怪しい関係者たち。島に古くから伝わる不気味な魔犬の呪いが囁かれる中、島内で新たな事件が連鎖的に発生し・・・。

というお話です。

 

 

瀬戸内海の離島。日本有数の資産家・蓮壁千鶴男は、娘が誘拐された事件を誉獅子雄の探偵事務所に調べてくれるよう、リモートで依頼をしていた。話を聞くと、娘が誘拐され、身代金を持って約束の場所に行ったが犯人は現れず、娘は無事に帰ってきたらしい。解決済ですねというと、犯人を捜して欲しいと頼まれ、調査費用が振り込まれる。

映像の中の蓮壁が部屋を出て行こうとすると突然に倒れる様子が映し出される。驚いた誉と若宮が呼びかけると、蓮壁の息子である千里が帰ってきて、父親の死体を確認する。



 

莫大な遺産を遺して謎の変死を遂げた蓮壁千鶴男。真相を探るため、ある閉ざされた島に降り立つ獅子雄と若宮。二人を待ち受けていたのは、異様な佇まいの洋館と、犬の遠吠え。

容疑者は、奇妙で華麗な一族の面々と、うそを重ねる怪しき関係者たち。やがて島に伝わる黒犬の呪いが囁かれると、新たな事件が連鎖し、一人、また一人消えてゆく。底なし沼のような罠におちいる若宮。謎解きを後悔する獅子雄。

これは開けてはいけない“パンドラの箱”だったのか?その屋敷に、足を踏み入れてはいけなかったのか。長女の誘拐事件から始まる、謎の狂犬病殺人事件。誉と若宮は、どうやって解決していくのか。後は、映画を観てくださいね。

 

 

TVドラマだった「シャーロック」の劇場版です。原作は、アーサー・コナン・ドイルのシャーロックシリーズの「バスカヴィル家の犬」で、現代日本風にアレンジを加えた脚本となっています。なので、原作の「バスカヴィル家の犬」とは、結構、違っていました。

 

私は、この映画、面白かったです。娘が誘拐されたという富豪が、突然に狂犬病で亡くなるという、とんでもない展開から始まります。今時、狂犬病が日本にある訳が無いというのが定説ですが、まぁ、どこから入ったのか、何故か、当主は狂犬病で亡くなります。

 

 

その後、蓮壁家では、謎の事件が起き続けます。この島には、黒犬の呪いという伝説があり、人間に無惨に殺された黒犬たちが、人間を狙っているのではと、一族の人々は恐ろしがります。この蓮壁家、あまり描かれませんでしたが、どーもお金に汚いようで、当主が死んだ後、息子が洞窟に隠されたお金に執着していたり、銀行は信用出来ないとか、そんなセリフが幾つもありました。なので、通常なら、ここでお金が絡んでの誘拐や殺人かと疑い始めますが、そんな簡単ではありませんでした。まぁ、お金が関係無いとは言えませんが、もっと深かったです。

 

そして、深く長い因縁が絡んできていました。ホームズ関係のお話は、大体が古くからの因縁が関係している事が多いのですが、今回も、もちろんホームズが原作なので、その流れを汲んでいます。

 

 

でね、この映画で、私が一番注目したのは、実は、この蓮壁家の謎ではなく、シャーロックこと誉と、長女・紅に恋する捨井という大学准教授。この二人、同じような思考回路をしていて、会話がとても面白いんです。もし、今後、シャーロックの続きを作るなら、この捨井は、良いキャラクターですね。また出てきて欲しい。何故なら、この捨井、モリアーティになれるほどの頭脳の持ち主だからです。ディーンさんのシャーロックと、小泉さんのモリアーティ、ちょっと高貴な感じがして素敵でしょ。映画を観て頂ければ分かるんだけど、このコラボは素晴らしい。この二人の闘いなら、おもしろいだろうなぁと想像して喜んでいました。ワトソンは、ちょっとお間抜けだけど、可愛いから許します。

 

全体のお話を観て行くと、ちょっと残念な部分も見受けられました。蓮壁家の誘拐事件と、島に大地震が起きるという予知、黒犬の呪い、家のリフォーム、ユーチューバーの映像、など、印象に残るような出来事がいくつも映し出されるのですが、一応、最後の方で繋がってはくるんだけど、その繋がりが、気が付いても、「ふーん・・・。」くらいしか思えないんです。スッキリしないんですよ。

 

 

イギリスのホームズシリーズなどだと、シャーロックが謎を解いて、ワトソンが解説をするのが通常なので、解説で、あ、そうか!となるんだけど、若宮が解説をしないので、観る方が自分で理解をしなければならないんです。シャーロックったら、何度もふざけて間違えたりするもんだから、こちらは自分の解釈が本当に合っているのか、ちょっと不安なんですよね。子供向けみたいだけど、やっぱり、推理モノは、バディが解説してくれる方が、万人受けすると思いますよ。名探偵コナンでもそうでしょ。

 

でもでも、やっぱり推理サスペンス映画は面白いです。目が離せず、何が起こるのか、ドキドキしましたもん。シャーロックシリーズだから、完璧なハッピーエンドは来ないだろうとは思っていたけど、何とも言えないお話でした。でも、私は好きかな。何となく、今回観ていて、ちょっと昔の推理ドラマが復活してきているような気持ちになりました。

 

 

あの「古畑任三郎シリーズ」に、ちょっと雰囲気が似ていて、良いと思いました。最近、この手のお話って無くなりましたよね。ラブコメとか、社会派ドラマとか、そんなのばっかりで、イケメンおやじが、ちょっとふざけながらも鋭い推理で解決していくけど、ちょっと物悲しさが漂って、雰囲気が良いなぁというドラマが無くなってしまい、残念です。このシャーロックシリーズが続いてくれて、今度は、小泉モリアーティと闘ったり、共闘したりしてくれないかなぁ。

 

あ、スミマセン、妄想が膨らんでしまいました。それくらい、誉と捨井の二人は良かったんです。沢山絡むシーンがある訳ではないのですが、2人のシーンは印象的でした。面白かったです。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。推理サスペンスとしては引っかかる部分もありますが、私は面白かったです。キャストも良かったので、その盛り上がりもあるのかな。やっぱりディーンさんのシャーロックは素敵です。岩田さんもかわいいし、謎の小泉さんが良かったです。他にも、椎名さん、渋川さん、佐々木さんというイケオジに混ざり、村上さん、西村さん、新木さん、稲森さんという蓮壁家の方々、広末さんも出演していて、豪華な面々でした。キャストを観るだけでも、楽しめるんじゃないかな。面白いですよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」