「トップガン マーヴェリック」を観てきました。
ストーリーは、
アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってきた。空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが・・・。
というお話です。
ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐は米海軍の過去40年間において空中戦で3機の敵機撃墜記録を持つ唯一のパイロットである。輝かしい戦歴とは裏腹に昇進を拒み続けている彼は現在スクラムジェットエンジン搭載の極超音速テスト機「ダークスター」のテストパイロットを務めていた。
しかし、無人機の開発配備を推進しているチェスター・“ハンマー”・ケイン海軍少将が「ダークスター」計画の凍結を言い渡そうと基地にやってきた際、マーヴェリックはテスト目標である速度マッハ10の記録に成功するもさらに記録を伸ばそうと加速を続けた結果、機体を空中分解させてしまう。大した怪我もなく生還したマーヴェリックにハンマーはノースアイランド海軍航空基地への教官としての赴任を命令する。それは、トム・”アイスマン”・カザンスキー海軍大将からの依頼だった。
マーヴェリックに与えられた任務は海軍の新世代トップガンたちへの対地攻撃作戦の訓練教官であった。その作戦はある国家が稼働しようとしている核兵器開発プラントの破壊であり、地形の構造と強力な防空網から極めて危険な任務である上、生還率が低いとされる作戦だった。
参加するパイロットの中にかつての友人で事故で亡くなった、ニック・“グース”・ブラッドショウ海軍中尉の息子、ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ海軍大尉を目にしたマーヴェリックは難色を示す。しかし、かつて同じ空で共に戦った“アイスマン”の強い意志が伝えられ、引き返せないことを悟る。覚悟を決めたマーヴェリックは、若いトップガンたちに過酷な訓練をさせ、あるやり方で、彼らに自信を持たせるのだった。そして作戦の日が決まり・・・。後は、映画を観てくださいね。
うーん、さすがにトムちゃんの映画。感服いたしました。最初の「トップガン」の時から何年が経ったのかしら。まだまだ現役バリバリのトム・クルーズの姿が眩しいほどでした。あの年齢で、あんなに若々しくて、身体も動くし、戦闘機のGにも耐えて、本当に凄い人です。何年経っても、トムちゃんはヒーローです。
前作のトップガンから40年近く経ち、マーヴェリックは偉い人になっていそうですが、昇進を拒んで大佐止まり。今もテストパイロットなどをしています。偉くなって、戦闘機に乗れなくなるのが嫌だったようでした。そんなマーヴェリックに対して、アイスマンは海軍大将にまで上り詰めています。
色々な問題があり、またもトップガンの教官として帰ってきたマーヴェリックなのですが、年下の兵士が、今や上官になっており、ちゃんと昇進しとけば良かったんじゃないの?って思いました。私は、やりたい事がしたいなら、まず上に上るべきだと考えるタイプなので、マーヴェリックは生き方が下手だなと思ってしまいました。もし、昇進していたなら、戦闘機のプロジェクトも立ち上げられただろうし、どんなに無人機の開発が進んでも、人間が乗る戦闘機も必要だと訴えることが出来たと思うんです。面倒な事から逃げるから、しっぺ返しを食らうのよ。ちゃんとやる事はやっておかないとね。
若いトップガンたちに、敵基地の爆撃をするための訓練を始めるのですが、まぁ、無茶な事をさせるんですよ。そりゃ、マーヴェリックには出来るかもしれないけど、他の子には難しいのよ。簡単に言うなってーの。それでも、やらなければ敵基地は出来上がってしまい、国の危険が増すことになってしまうので、何としてでも攻撃を成功させなければならないんです。マーヴェリック以外は、何人か死んでも仕方ないと思っているんです。酷いでしょ。でも、作戦ってそういうもんなのかもしれません。
そんな状態の作戦を、何としてでも成功させようと奮闘するというのが、今回の映画なんです。ま、それだけじゃなくて、結構、後から色々な事が起こって、凄く面白いんだけどね。それは、観てのお楽しみ。ネタバレはしません。
それにしても、今回は、戦闘機に乗っているシーンが多くて、凄く楽しいです。俳優さんたちも、ちゃんと訓練をしたようで、戦闘機に乗って、Gを感じているので、顔がリアルで凄いんですよ。それに、やっぱり戦闘機って綺麗ですね。観ていて本当に美しいです。あの流線形は、風の抵抗などを計算しての形だろうけど、あんなに美しいモノが空を飛ぶなんて、凄いよなぁ。それもマッハで飛ぶんでしょ。うーん、素敵です。
今回は、ストーリー的には難解なものではなく、解りやすいのですが、それぞれの人物の心の動きが描かれていて、何だか、ホントに、人を育てる年齢になった私には、ジーンと来るものがありました。昔は、自分だけが勝つことを考えていたけど、年を取って知識が増えると、世界が広がって、自分が生きているだけでも、沢山の人が関わってくれていることが解り、感謝の気持ちを持ちつつ、その感謝を次世代に繋げていかなければいけないなという気持ちになります。
なので、今回のマーベリックの行動に、とても共感が持てました。あの煉獄さんの「俺は俺の責務を全うする。ここにいる者は誰も死なせない。」という言葉が、今回のマーヴェリックからも聞こえてきそうでした。煉獄さんしかりで、マーヴェリックも理想の上司に成長したのだと思いました。彼に教育を受けたパイロットなら、何があっても頑張って行けるんじゃないかな。
戦闘機が何種類か出てきます。その昔、トップガンだった時は、F-14だったのですが、今回は、F/A-18という戦闘機。私も詳しくないのですが、敵は第5世代戦闘機という新型に乗っているらしく、F-18では、まともに戦うと負けるらしいんです。だから、作戦を練って、出来るだけ戦わなくて済むように訓練をしているんです。でも、どう計算をしても、きっと敵の戦闘機が出てきちゃうだろうなーって事で、生還率が低い作戦となっているらしいんです。この最新鋭機、なんか凄そうでした。レーザーで照準を合わせて撃っても、スイッと反れたりするんです。どうやるとそうなっているのか解りませんが、なんか凄かった。そんな所も、良く見てみてください。
この映画、絶対とは言っちゃいけないけど、絶対映画館で観てください。(笑) あの戦闘機のファイティングは、大画面でないと楽しめません。というか、あの迫力は凄いです。これこそハリウッド映画だぞ!という感じが、目一杯出ていて、小さい画面でちまちま観ていたのでは、その感動は、全く感じられません。つーか、小さい画面で観て何が楽しいの?って感じです。大画面で、戦闘機が迫ってくるから楽しいんです。私、初日はIMAXの席が取れなかったので、少し空いてきたら、またIMAXを観に行ってきます。IMAXだと、凄い迫力なんだろうなぁ。楽しみです。
私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。これぞ、ハリウッド映画という大作を、ぜひ大画面で観て欲しいです。お話は難しくないので、子供にも観せてあげて欲しいな。こういう映画を子供の頃に観ると、映画の素晴らしさを忘れないから、ずーっと映画を観てくれるようになると思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「トップガン マーヴェリック」