「シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声」実話を元に軍人の妻たちの気持ちを良く描いています。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声」を観てきました。

 

ストーリーは、

愛する夫を戦地へ送り出し、イギリス軍基地で暮らす女性たち。夫を謙虚に待ち続けることを求められる彼女たちは、苦難を乗り越えるため合唱団を結成する。年長者のケイトやアクティブなリサが中心となり、メンバーの心と歌声は徐々にまとまっていく。そんなある日、彼女たちのもとに大規模な戦没者追悼イベントへの招待状が届く。ところが、そこへ最悪の知らせが舞い込み・・・。

というお話です。

 

 

愛する人を戦地に送り出し、最悪の知らせが届くことを恐れながらイギリス軍基地に暮らす軍人の妻たち。大佐の妻ケイトは、そんな女性たちを元気づけ、共に苦難を乗り越えるための努力を惜しまないが、その熱意は空回りするばかり。

みんなで何かを始めようと案を出し、何気なく始めた“合唱”だったが、思っていたより盛り上がりを見せ、まとめ役のリサも、母親が音楽教師だった事もあり、積極的に取り組み始める。リサは、かつて慣れ親しんだキーボード・ピアノをガレージから引っ張り出し、伴奏が出来るように練習をしたり、楽しめるような曲選びを始める。



 

しかし、ケイトとリサは方針の違いで衝突を繰り返し、集ったメンバーたちも、美しい声を持っているのに人前で歌えなかったり、合唱を楽しむあまり音程を無視して歌ったりと、心も歌声もてんでバラバラ。担当将校も耳を覆う有り様だったが、心情を吐露するように共に歌い続けるうちに、同じ気持ちを持つ仲間として互いを認めていく。

心が一つになっていくにつれ、次第に美しい歌声を響かせるようになった合唱団のもとに、ある日、毎年大規模に行われる戦没者追悼イベントのステージへの招待状が届く。思いがけない大舞台に浮足立つ妻たちだったが、そんな彼女たちの元に舞い込んだのは、恐れていた最悪の知らせだった。落ち込んだ彼女たちは、イベントへの参加を辞退する選択をしようとしていたが、やっぱり歌いたいという女性が出てくる。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

2009年に、愛する夫を紛争が激化するアフガニスタンへ見送り、イギリス軍基地で帰りを待つ女性たちが、合唱団を結成したという実話を元に、この映画は作られています。誰かが紛争を止めるために行かなければならないのは解っていますが、何で、そんな紛争が起きてしまうのか、現況を止めることは出来ないのか、本当に悔しいなぁと思ってしまいます。

 

映画の中でも描かれていますが、軍人の多くは普通に家庭を持った方々です。それなのに、いつ命を落とすかもしれない場所へと送り出さなければいけない。この辛さは、尋常じゃないと思います。電話の音にビクビクし、家の前に黒い車が停まったら、”もしかして!”と思ってしまう。そんな毎日を過ごすなんて、耐えられませんよね。そんな気持ちを、少しでも誤魔化す為に、こういう合唱などの活動を始めるんです。

 

 

最初は、編み物をするとか、食事会をするとか、飲み会をするとか、色々な話が出るんですけど、どれも盛り上がらないんです。こういう妻たちのイベントのまとめ役は、代々、隊長だったかな、その妻がやる事になっていて、リサがその役なんですね。だけど、大佐の妻ケイトは、やる事も無いので、手伝うと言って、その集まりに入ってくるんです。でも、みんな、ちょっと迷惑そう。だって、大佐の妻だから、ちょっと偉そうだし、上品ぶった感じなんです。

 

 

リサを中心に合唱をすることになり、彼女が歌詞だけ書いたメモを配ってポップスを歌おうとするのですが、ケイトが聖歌とかクラシックを歌わせようとして、楽譜を用意してくるんです。リサとケイトは、全く正反対の事をやろうとしていて、仲間たちも苦笑い。みんな、堅苦しいのは嫌なので、リサと一緒に、軽く楽しめる方を選んでいきます。そりゃ、そうよね。只の時間つぶしなんですもん。

 

でも、仲間の中に、声の良い人や、上手い人がいて、段々と、凄い事になって行くのですが、まぁ、それは観てください。きっと、こんなに簡単に上手くなってはいかなかったと思うけど、映画ですからね。あれよあれよという内に、素晴らしい合唱団になって行きます。

 

 

そんな日々の中でも、電話の音や、車に敏感な彼女たち。そして、紛争は酷くなり、被害者が出てしまいます。この辺りは辛かったです。やはり戦争ですから、被害は出てしまうんです。この辺りは辛いお話でした。そんな中で、ケイトも、家族を失っていて、トラウマを抱えているという事が描かれていきます。

 

妻たちは、自分は戦地へは行っていないけど、一緒に戦地に行っていると同じようなストレスをいつも感じているという事が、よく描かれていました。日本で暮らしていると、そんな事はあまり感じられないけど、でも、日本でも自衛隊の方々や、海上保安庁の方々の奥様たちは、やっぱり苦しい日々を送っているんじゃないかな。本当に頭が下がります。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと聞いたことがあるようなテーマだけど、実話を元に作られているので、感慨深い部分がありました。戦争は本当に辞めて欲しいです。戦争をしている人だけじゃなく、沢山の周りの方々を不幸にすることになるんです。あ、でも、暗い映画ではないので、安心してくださいね。何があっても、戦争はダメです。そんな事を思える映画ですので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声」