「フォーエバー・パージ」を観てきました。
ストーリーは、
アメリカ政府は移民増加問題の対策として、1年に一晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法化される法律「パージ」を発令する。しかしパージに乗じて人種差別主義の過激派組織が暴走を始め、終わりのない「無限パージ」へと突入してしまう。メキシコ政府は無法地帯と化したアメリカ人を助けるため、6時間だけ国境を解放すると宣言。メキシコ移民の夫婦アデラとホアンは雇用主一家と共に国境を目指すが、道中で過激派の一団に遭遇してしまう。
というお話です。
年に1度、12時間だけ殺人を含むあらゆる犯罪が合法になる“パージ”法が施行されたアメリカ。初めてのパージの一夜をやり過ごしたメキシコ移民の夫婦・アデラとホアンは安心したのもつかの間、怪しげなマスク姿の集団に襲われる。
人種差別主義の一団がパージに乗じて暴走し、終わりのない“無限パージ”へ突入したことでアメリカ中が大混乱に陥ってしまう。無限パージを掲げる組織が力を持ち、警察や軍も鎮圧が出来ず、壊滅状態に陥ってしまう。
逃げ場を失った人々を救済するため、アメリカと国境を接するカナダ政府やメキシコ政府は6時間限定の国境解放を発表し、アデラ夫婦と雇い主の家族はメキシコへ脱出すべく国境を目指す。
しかし沢山の人々が国境に押し寄せ、それを狙って殺戮集団も集まり、国境は早々と閉鎖せざるを得なくなってしまう。取り残された人々は･･･。後は、映画を観てくださいね。
もう５作目なんですねぇ。最初の頃の、パージ法を合法としてという、ハラハラドキドキは一切無く、ただの殺人ゲーム映画になっていて、まぁ、仕方ないかという感じでした。だって、こんな法律を作ったら、そうとう強い軍などが監視していなければ、12時間だけなんて守られる訳が無いでしょ。殺したくてしょうがないんですから。
メキシコからの不法移民が増えて、アメリカ国民の仕事が減ったり、治安が悪くなったりするからという前提で、パージ法を制定して、その日だけは、人殺ししてもOKですよって話だったのよね。そして、仲の良いご近所さんでも、平気で押し入って殺したり、お金目当てに殺したりしてしまい、どうしても殺されたくなかったら、家を完璧なセキュリティーで守るって事だったんです。
でも、もう今回は、そんな事関係無く、ただ、近くにいる人を殺しまくるって事で、それが制限が無いから、ただの無法地帯って事なんです。マッドマックスの世界ですよ。世紀末ってことかしら。だから、ルールも何も無いので、面白くないんです。だって、このパージという映画は、ルールがあるからこそ面白かったのに、それが無くなって、ただ、殺しまくって行くだけなんて、パージじゃないでしょ。題名にパージを付けるのが間違っているのよ。
マッドマックス状態になったアメリカで、メキシコからの不法移民の夫婦が、自分たちを雇ってくれた牧場の夫婦と家族と一緒に、今度はメキシコを目指して逃げるのですが、何処に行っても、殺しまくる人たちが襲ってくるので、酷い状態なんです。途中で、何の映画を観に来たのか、解らなくなっちゃいました。(笑)
そんな訳で、感想と言っても、ただ、人殺しをして行く映画で、それ以外の場面は、ほとんど無いので、何を書いてよいものやら。でもね、最初のパージの時は、合法的に殺人が出来るというルールが、凄く面白いなと思ったんです。
だって、大統領が決めて、大々的に宣伝をして、その日一日は、何をしても良い日なんです。殺人はもとより、レイプも、強盗も、あらゆる犯罪がOKになって、最初の頃は、移民が邪魔という事ではなく、人々の不満が爆発しないように、１日だけ、ストレス解消って事で、パージ法が出来たんじゃなかったかしら。面白い事考えるなぁと思ったのに、どんどん変わってきて、ただの人殺し映画になっちゃった。残念です。法律があったからこそ面白かったのにね。
確か、次の日に外に出たら、自分が反撃して殺した人が、お隣の奥さんだったりしたんですよ。それが衝撃だったなぁ。凄く仲良く付き合っていたのに、そんなに恨まれていたとはって感じなんです。だから、これ、１作目、２作目くらいは面白かったんです。
只の殺し合いを観るだけなら、マッドマックスを観た方が面白いですよ。この映画は、有名な俳優は出演していないし、敵も一生懸命襲って来るけど弱いんですもん。あーあ、最初の頃のパージに戻ってくれたら良かったのになぁ。ルールで決められてた頃が懐かしい。あんなに緊迫感があったのに、もうダラダラです。もう、スリルもへったくれもない、ただの殺戮映画ですから。
私は、この映画、お薦めしたくないけど、シューティングゲームのような感覚で、殺戮映画が観たい方には、良いかもしれません。もう、既にパージと呼べる映画ではないので、パージを知っている方は、がっかりすると思います。でも、ストレス発散させるために見るには、まぁ、スッキリするかもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「フォーエバー・パージ」
