【イタリア映画祭2022】「アメリカ・ラティーナ」主人公は何を見ているのか、不思議な映画でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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【イタリア映画祭2022】

 

「アメリカ・ラティーナ」を観てきました。

 

ストーリーは、

中年の歯科医マッシモは、新興都市ラティーナの庭付きのモダンな邸宅で、妻と思春期の娘2人と平穏に暮らしていた。しかしその穏やかな日常は、自宅の地下室に下りていったある日から崩壊していく。

というお話です。

 

 

中年の歯科医マッシモはラティーナの瀟洒な住宅で、妻と思春期の娘2人と暮らしている。仕事も家庭も順調で、友人シモーネと定期的に飲みに出かけるほか、特に変化のない穏やかな日々は、自宅の地下室に監禁されている少女を発見したことで一変する。

水道管に縛り付けられた少女は、反抗的な態度で会話もおぼつかない。少女を地下室にとどめたまま、彼は少女を自宅に連れ込んだ犯人を探り始める。酒と薬物の過剰摂取による幻覚ではないかと案じつつも、金に困っている友人シモーネや、以前から冷え切った関係の父親の犯行を疑うが、真相は明らかにならない。

妻は精神的に追い詰められていく彼を愛情深く支えようとするが、マッシモの疑念は、ついに妻と娘に向かう。自分の誕生日を祝う家族に暴力的な態度をとってしまった彼は、家族を守るため真実を明かそうと妻と娘を地下室に連れて行く。だが、少女と格闘する間に、妻と2人の娘は忽然と姿を消してしまう。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

これ、感想がちょっとネタバレになっちゃうかもしれないけど、少し解ったとしても、内容は面白いので、私は、どちらかというと、ある程度解った上で、主人公が変わっていく姿を観た方が面白いんじゃないかなと思います。何も解らないと、結構、何やってんの??ってなって、こんがらがりそうなので、もし良ければ、私の感想を読んでから観てください。

 

最初にぶっちゃけますと、攻殻機動隊ゴースト・イン・ザ・シェルの映画で、清掃局の車を運転している男が出てくるでしょ。あの男の生活を掘り下げたような内容なんです。これで、ピンときた方は、面白そうと思っていただけるのではないでしょうか。そうなんです、彼にとっての現実が実は現実ではないかもしれない。そしてこれは自分が狂っているのではないかと感じてしまうような出来事が、もしかしたら現実なのかもしれないんです。

 

もう少し、主人公目線のみで描かれていたら、あのアンソニー・ホプキンスが演じていた「ファーザー」のような映画になったのだろうけど、時々、主人公目線だけでなく、冷静な外から見ている目線の部分があるので、最初の方でネタバレしちゃうんですけどね。もう少し、頑張っていたら、本当に観ている人が、自分がおかしいのかなと感じるほどの映画になったと思うんですけど。

 

最初、主人公のマッシモは、仕事後に友人とビールを飲みながら、歯科医院で働いている助手の女性がイイとか何とか話しているのですが、マッシモは、自分は助手に手を出すなんて出来ないと言っているんです。そして、家に帰ると、最初は閑散とした寂しい感じなのですが、突然に妻が出てきて娘が出てきて、温かな家庭が構成されるんです。家族がいるから、浮気は出来ないし、仕事も真面目にやらないといけないという事が、暗に示されます。

 

 

ある時、電球が切れて、地下室に取りに行くと、何故か、そこに少女が監禁されています。マッシモは驚き、怯えます。何故、自分の家に少女が監禁されているのか、誰が連れてきたのか、この子は誰なのか、全く解りません。直ぐに縄を解いて、警察に電話をしようとするのですが、口の縄を解くと、噛みついてきて、大騒ぎをされ、慌てたマッシモは、またも少女を縛ってしまいます。家族に知られたらと思ったのだと思います。

 

この辺りの行動で、このマッシモはおかしいなと感じ始めると思います。そしてマッシモは、自宅に少女を監禁した犯人を見つけ出そうと、関係者を調べ始めます。この家の仕組みを知っていて、家に入れる人間が犯人ですからね。

 

どんどんマッシモの行動が狂気をはらんでいき、誰かが止めないと大変な事になるよぉ~って感じで、家族や友達がなんで止めないのよぉ~って思っていると・・・って話になっていくんです。ちょっと面白い展開でした。私は好きなタイプの映画ですが、好き嫌いがあるかもしれません。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。でも、日本公開はどうかなぁ~。もし、公開されたら、おもしろいので、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「イタリア映画祭2022」