「オードリー・ヘプバーン」初のドキュメンタリー映画です。人としての彼女を知ることが出来ました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「オードリー・ヘプバーン」を観てきました。

 

Fan's Voice独占最速試写会に参加させていただきました。(@fansvoicejp)

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

 

永遠の妖精と呼ばれ、美の概念を変えた革新的な存在でスターとしての名声を得たオードリー。世界中から「愛された」彼女は一方、実生活では愛に恵まれなかった。しかし、「人生の最後に、自分ことを好きになれた」と語る彼女の本当の人生とは。


今解き明かされるオードリーの生き方は、あなただけの幸せを見つけてくれる。



 

オードリー・ヘプバーンは「ローマの休日」で主演女優として大抜擢、初の主演作で24歳にしてアカデミー賞主演女優賞を受賞し、世界で最も称賛を浴びる偉大なミューズとなった。一世代に一人と言われた圧倒的な美貌、そしてハリウッド黄金期の伝説的スターと称されたオードリー。そして、彼女の独自の流儀やライフスタイルは今も人々にインスピレーションを与え続けている。そんなオードリー・ヘプバーンは、本当はどういった人物だったのだろうか?

オードリーが旅立って30年が過ぎ去ろうとしている今、名声に隠された本当の姿を描く、初のドキュメンタリー映画。幼少期に経験した父親による裏切り、そして第二次世界大戦という過酷な環境で育ったオードリーは過去のトラウマと一生涯向き合うことになり、私生活にも影を落とすこととなった。輝かしい映画女優として活躍する一方、幾度の離婚を繰り返して愛に破れていくが、子供達への深い愛情を注いでいく。



 

そして後年、ユニセフ国際親善大使として彼女は世界中の子供達のために、自身の名声を捧げ、この活動に生涯を捧げた。恐怖や憎しみに溢れる世界で愛の重要性のために立ち上がったオードリー。この信念こそが私たちの中に永遠に彼女が生き続けている証であり、貴重なアーカイブ映像や近親者たちのプライベートに迫るインタビューとともに、極めて特別なひとりの女性の人生が鮮やかにスクリーンによみがえる。(公式HPより)

 

後は、映画を観てくださいね。

 

 

オードリー・ヘプバーンさん、映画も観ているし、有名な女優さんなのですが、その全盛期を知らないので、今までは、アイコン的な見方しかしてこなかったんです。でも、この映画を観て、こんなに素晴らしい方だったんだという事を知りました。人間として、俳優として、女性として、母としての彼女が、この映画の中に収められていて、見た目が美しい以上に、心が美しい方だったのだなと知りました。素敵な方だったんですね。

 

オードリーさんは、第二次世界大戦を子供の頃に経験して、オランダで食べ物も無く栄養失調状態で、大変だったと説明がありました。その頃に、父親が家を出て行ってしまい、両親が離婚したらしく、父親が大好きだったオードリーさんは、父親の愛が得られない事がトラウマになったようでした。長年、その事で苦しんだようですが、愛して貰えないなら愛すれば良いと変換して、愛を与える考え方になったようでした。だから、あんなにも優しく、気遣いが細やかな方になったのでしょう。

 

 

映画では、オードリーさんの息子さんやお孫さんがインタビューに答えてらして、その映像を見て、「あ、本当に生きていた方だったんだ。」と認識しました。だって、あまりにも美しいし優しい雰囲気で、映像で観ていてもオーラが見えるような方なので、本当に居たのかなって、どうも現実的ではなかったんです。でも、この映画で、本当にこんなに素晴らしい俳優さんがいらしたのだと解りました。あまりにも雲の上の人という感じで、現実感が無かったものですから、ふわふわしている感じだったんです。でも、この映画では、彼女が現実に素晴らしい人物で、沢山の人に愛を与えていたのだという事が描かれていました。

 

そんな方なので、彼女に逢った方は、みんな彼女が好きになったようですね。映画にも、お友だちという方が沢山出てくるのですが、みんな、彼女は普通の人だったとおっしゃっていました。自分で買物に行くし、庭の手入れもしていたそうです。

 

 

映画試写の後、加藤タキさんというコーディネーターさんがいらして、お話をしてくださいました。彼女は、オードリーさんのCMなどを日本企業が撮影する時に、コーディネーターをしており、オードリーさんと親しいお友だちになったそうです。撮影時の交流のお話や、その後も手紙のやり取りなどをして、長く親交を続けていたようです。加藤さんのお話でも、オードリーさんが、本当に普通の生活をしていて、子供たちと一緒にいるために俳優業を休業したという経緯などもお話してくださいました。面白かったのが、オードリーさんは2度の結婚離婚をしていて、晩年は、結婚をせずにパートナーと暮らしていたそうです。加藤さんが、何で結婚しないのと聞いたら、結婚する意味が解らなくなったとおっしゃったそうです。

 

面白いけど、私も同じように思います。結婚って、何の意味があるのかな?私も結婚したけど、いまを持って、その意味が解りません。何の得にもならないのに、この制度を使う必要があるのかな。まぁ、夫の収入で暮らしているとかなら、扶養家族とかの制度で有利なのかもしれないけど、私のように自分で働いているなら、この制度、使う意味が無いのよね。収入は別、それぞれが、自分の生活を持っているなら、結婚する意味は無いんだけどなぁ。

 

 

話を戻して、映画の中では、俳優時代の彼女だけではなく、ユニセフの親善大使として活動している時代の映像もたくさんありました。加藤さんがお話していたけど、色々な所のパーティーなどに参加すると、バイキング形式の飲食があるでしょ。誰もが、沢山取って来て、少し食べては捨ててしまい、また新しいのを取りに行くという姿を見て、あの残り物を今すぐにバングラデシュの子供たちに届けたいとおっしゃっていたそうです。そうですよね。私もいつも思うんです。あれ、本当に無駄ですよね。食べ散らかした姿って、本当に醜いですもん。その分、貧困な子供たちに送りたいという気持ち、凄く解ります。あれ、プレートとかに一人分づつ渡せばよいのにね。もっと欲しければ、そのプレートを持って貰いに行くなら、残さないで食べるでしょ。マジで考えて欲しいです。

 

 

オードリーさんが、どんな風に生きてきたのか、それがこの映画に詰まっていました。全部は描き切れていないとは思いますが、私は、この映画で、オードリー・ヘプバーンという人物が、本当にこの世で生きていて、素晴らしい人だったのだという事を知りました。だって、昔の映画を観るだけでは、現実感が無かったんですもん。そして、オードリーさんが、どうしてあんなにも慈愛に満ちた方になったのかという事が、子供の頃の彼女の歴史を辿る事で、理解出来るようになりました。やっぱり親に愛して貰えないって、悲しいですよね。だからってひねくれることは無く、人を愛する方に変換して生きてきたという彼女が、素晴らしい人物に見えました。

 

最後に、加藤タキさんのお話で、オードリーさんに「どんな男性が好きなの?」って聞いたことがあるんですって。そしたら「ストロング」って答えて、それはマッチョってことじゃなくて、「挫折を味わった事がある人。」という意味だったそうです。挫折を味わって、精神的に強くなった人という意味だったそうです。考えさせられますよね。私も、挫折していない人なんて、信用出来ないですもん。失敗してこそ、自分を知ることが出来るんです。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。素敵な映画でした。これは、誰が観ても、オードリー・ヘプバーンさんのファンになるんじゃないかしら。あんな風に生きられたら素敵だなって思いました。何度でも観たくなる映画だと思います。本当は、映画と一緒に、加藤タキさんのお話も伝えて欲しいと思ったけど、それは加藤さんの本を読んでくださいね。試写の後で、加藤タキさんのお話が聞けて、本当に嬉しかったです。生きていく上での宝物になりそうなお話でした。この映画も、きっとみんなに勇気を与えてくれると思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「オードリー・ヘプバーン」