「猫は逃げた」離婚を考えている夫婦の前から逃げるように消えた猫。でも逃げてないのよぉ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「猫は逃げた」を観てきました。

 

ストーリーは、

漫画家・町田亜子と週刊誌記者の広重の夫婦。広重は同僚の真実子と浮気中で、亜子も編集者の松山と体の関係を持っており、夫婦関係は冷え切っていた。離婚間近の2人は飼い猫のカンタをどちらが引き取るかで揉めていた。そんな矢先、カンタが家からいなくなってしまう。

というお話です。

 

 

漫画家・町田亜子と週刊誌記者の広重は、離婚間近の夫婦。広重が浮気を告白し、亜子が怒って、関係が最悪になっていったのだ。広重は、同僚の真実子と浮気を続けており、亜子は、編集者の松山と付き合い始めていた。

 

2人は、飼い猫のカンタをどちらが引き取るかで揉めており、それで離婚の話が進んでいないのだった。カンタは、亜子と広重がまだ付き合い始めの頃、カラオケボックスの外に捨てられているのを広重が見つけた事がきっかけだった。そこから、2人の関係は深まり、結婚することになったのだ。

 

漫画家を目指していた亜子は、まだ売れてはいないが夢を叶えて漫画家となったが、小説家を目指していた広重は出版社の編集となり、ゴシップ記事を書くようになっていた。

 

 

広重の浮気相手・真実子は、広重との結婚を望んでいて、早く亜子と離婚して欲しいと話しているのだが、広重は歯切れが悪い。そんなある日、広重に亜子から電話が入り、カンタがいなくなったという。驚いて直ぐに家に帰ると、家から出てったまま、帰ってこないらしい。いつもなら、近所の猫と遊ぶくらいで、直ぐに帰ってくるのに。

 

近所の河川敷を探したり、行きそうな場所を何日も探すのだが見つからない。亜子が描いた”迷子猫”のチラシを近所に貼ったのだが、連絡は無い。一週間経っても何の手掛かりも無く、不安が募っていく2人。ある日、広重が何かに気が付き、調べてみると・・・。一方、亜子も、ある事実を知り・・・。後は、映画を観てくださいね。

 


 

面白い映画でした。ある夫婦の出来事なのですが、とてもリアルというか、今時の結婚って、こんな感じだよなぁと思えるような場面が多く、共感が出来ました。結婚していても、お互いに依存していなければ、こんな感じですよね。もう、主婦として家で夫の収入だけで生活をするというのは、時代遅れなのかなと思いました。

 

そんな二人が離婚危機に陥り、ペットの猫をどちらが引き取るかでもめていて、離婚話が進まないという事なんです。ペットと言いながらも、子供と一緒ですから、そりゃ、簡単に相手に渡せませんよ。それに、広重の浮気が原因なので、そもそもカンタを拾ったのは広重なのですが、それほど強くは言えないようでした。


 

ま、でも、亜子と広重は、関係が冷めてはいますが、どーもお互いに離婚が凄くしたい訳ではないようで、二人とも、あまりその話をすぐに進めようという意志が見えないようでした。何となく、宙ぶらりんという感じかしら。何年も一緒にいると、夫婦って家族になってしまうから、そんな簡単に離婚って考えられないのかもしれませんね。

 

そんな二人なのですが、広重の浮気相手の真実子は、とても広重と結婚したがっていて、一緒に取材に行く度に、離婚はまだなのかと迫っていました。なんか、こういう女性って、浮気相手に良いと思うかもしれないけど、本気で結婚したいと思わなくなる女性かなと思います。何事も、しつこくてグイグイ来られると、嫌になっちゃいますよね。引いてしまうというのが、一般的な感じではないでしょうか。広重も、浮気はしたいけど、どーも彼女と結婚したいとは思っていないように見えました。

 

そして亜子の方も、編集の男性と浮気をしているのですが、浮気された腹いせという感じもあり、それほど本気ではないように見えました。でも、男性の方は、結構、真剣だったのかな?

 

 

そんな展開なのですが、ある日、突然に、離婚の鍵になっていたカンタが消えてしまいます。フラッと家を出て行ったまま、ずーっと帰ってこないんです。亜子も広重も心配して、探し回るのですが姿は見えず、迷い猫のチラシを貼ったり、頼んだりしているのですが、見つかる気配がありません。1週間以上も帰って来ず、二人ともがっかりして、もう離婚どころじゃない状態になってしまいます。

 

ペットが行方不明になると、不安で不安で大変ですよね。私も自分の家のペットがいなくなったことがありますが、もう、大騒ぎで、泣いたって仕方ないので、必死で探すしかない。本当に悲しいです。もう、仕事も何も、手につかない状態になってしまいます。この亜子と広重もそんな感じでした。

 

そして、ある日、カンタがいなくなってしまった謎が解けるのですが、もう、笑ってしまうというか、安易な考えだなぁと思いました。ネタバレは出来ませんが、うーん、これは絶対にやっちゃいけない事だよなと思いました。私なら、絶対に許せないと思います。

 

 

そんな二人のお話なのですが、二人の浮気相手も巻き込み、カンタの彼女猫も巻き込み、3組の男女?を描く、群像劇という感じかしら。面白かったです。それぞれに、考え方が全く違うので笑えるんですよ。でも、亜子と広重の夫婦は、やっぱり夫婦なので近い考え方を持っており、そんなに夫婦としての絆を強く持っているという感じではないのですが、そこら辺は、長年一緒に暮らしてきたという絆があるのかなと思いました。

 

猫のカンタにより、夫婦の離婚が進まないというシチュエーションが、これ、結構、あり得るんじゃないかなと思えて、面白いなと思いました。

 

広重は「愛なのに」の主人公の友達としてあちらにも出演していました。反対に、「愛なのに」の瀬戸さんが、この映画で声の出演をされていました。こういうコラボというのも、面白いですね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。凄いことが起きそうで、起きないというストーリーでして、観た後にほっこりすると思いました。猫のカンタは大人しくて、かわいかったです。でも、スミマセン、私は「愛なのに」の方が気に入っているのですが、こちらの作品も、考えさせられる内容で、面白いと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「猫は逃げた」