「ストレイ 犬が見た世界」トルコ・イスタンブールは殺処分ゼロの国です。日本も早くそうして欲しい! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ストレイ 犬が見た世界」を観ました。

 

映画レビューサイトcocoさんのオンライン試写会が当たったんです。

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

 

殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち。ここではまるで風景に溶け込むように、自然に人間と犬が共存生活を送っている。
 

自立心が強くいつも単独行動の犬ゼイティン。フレンドリーで人懐っこく、街ゆく人たちに挨拶を欠かさない犬ナザール。そしてシリア難民の心の拠り所になっている愛らしい表情の子犬カルタル。



 

彼らの視点で街を見渡せば、人間社会が持つ様々な問題と愛に満ちた世界が同時に見えてくる。ほぼ全編に渡って犬の目線と同じローアングルで撮影され、ごく普通の街の風景さえも新鮮な驚きとなって映し出される本作。

地上を視覚的、聴覚的に再構成し、高性能カメラが半年間追いかけた先の、知られざる世界とは。犬と人間の絆が感動を呼ぶドキュメンタリーが誕生した。



 

舞台となるトルコは、世界でも珍しいくらいに犬との歴史や関係が深い国だ。20世紀初頭にあった大規模な野犬駆除という悲しい歴史への反省から、安楽死や野良犬の捕獲が違法とされている国のひとつであり、動物愛護に関する国民の意識も非常に高い。

2017年に、そんなトルコを旅した自身も愛犬家のエリザベス・ロー監督は、主人公となる犬ゼイティンと偶然に出逢い、彼女の「強い意志を持つ雰囲気に惹かれ、追いかけた」と言う。

この街では犬たちが自由に街を歩き、人間との共存社会を築いている。彼らに密着し、犬目線のカメラで追い続けたその世界は、想像を超えた信頼と愛に満ちていたのだった。

というお話でした。

 

 

本当に最初から最後まで、犬目線の映像で、ストーリーは全くありません。犬が人間社会の中で暮らしていて、たまたま聞こえてくる人間の話が、今の社会を表していたり、人間の欲深さなどを垣間見せることになって、犬はそんな人間をどう思っているんだろうなぁ~って思いました。

 

動物って、言葉は話さないけど、見ていると目で訴えていたり、態度で表したりしますよね。動物園で見ていると、一日飽きないし、自分のペットだって、一緒に居ると、全然飽きないんです。ずーっと見ていられますもん。本当に面白い。反対に、動物の方は、どう人間を見ているのかなと思って、言葉が交わせたら面白いだろうし、人間よりも頭の良い動物もいるんだろうなぁと思いました。

 

 

この映画に出てくる野良犬のゼイティンは、本当によく人間を見ているんです。まぁ、たまたま、人間の近くで暮らしているからという事なのかもしれませんが、表情が奥深くて、何か凄いことを悟っていて、人間に何か教えを与えようとしているように見えるんです。

 

トルコは、過去の動物愛護に反する行為への反省から、国民の意識も非常に高い国だそうです。2012年には“動物福祉のため”という名目で野良猫や犬を収容する法案が検討さましたが、イスタンブールの人々はデモで抗議。結局は取り下げられたといいます。そんな国なので、イスタンブールの街中では、犬が一緒に暮らしているのが当たり前。

 

 

でも、見ていたら、困っちゃうのが、人間が公園などでくつろいでいると、すぐ隣でウ〇コをしちゃったりすること。あの子たちは、柔らかいところでやりたいから、草むらとか土のあるところでするでしょ。人間がお弁当を食べている横でウ〇コをしちゃったりするから、ちょっと困っていました。あういうのは、誰が掃除をしているのかしら。公園の清掃人とかかしら。

 

でも、トルコは、街中もそんなに綺麗とはいえない感じだったし、難民も多くて、難民の子供が犬を飼うとか言って、連れて行くんだけど、路上で寝ていた罪で警察に保護されちゃって、その後、犬は野良になったのか、動物には寛大だけど、ちょっと人間たちは適当というか、大雑把というか、日本とは考え方が違うんだろうなぁと思いました。このトルコの考え方は良いですね。動物保護という観点から、殺処分は違法とされているのが良いなぁと思いました。

 

 

でもね、野良犬の捕獲と安楽死も違法というのは、私の考え方からすると、どうかなぁと思います。野良犬は食べ物も困るし、飼っていて嫌になったら簡単に捨ててしまう人がいそうで怖いです。トルコは、GPSのチップとか入れているのかしら。それなら飼い主が判るから、簡単に捨てるとかが出来ないけど、そうでないと適当に可愛がって、面倒になったら捨てる人が出そうです。

 

それに、安楽死も違法というのはどうかな。病気で苦しむ動物もいるんです。生かしてあげたいけど、あまりにも苦しんでいたら、早く楽にしてあげて欲しいと思うんですよ。よく競走馬が足を折って、仕方なく安楽死をさせる事ってあるでしょ。走ることが生きる事という馬に、それから一生動けない生活をさせるなんて、あまりにも残酷ですよね。そんな事もあるので、その時々で考えて欲しいと思いました。

 

 

これ、一長一短なんじゃないかな。難しいです。でも、殺処分は本当に辞めて欲しい。命を粗末にするなんて、許される事じゃありません。簡単に捨てたり、手放したりすれば、必ず自分に跳ね返ってきますから。首を洗って待ってろよって、捨てられた子は言うと思いますよ。捨てたんだから、捨てた方は不幸になるに決まっています。

 

野良犬として生きているゼイティンや、他の子たち、幸せそうでした。自分の街で、自分の好きなように生きていて、もちろん犬社会もあるので、ルールに沿った社会生活を送っていて、人間にもちゃんと挨拶をして礼を尽くしていました。頭の良い犬なのだと思います。人間の社会と犬の社会、まるで画像データのレイヤーみたいですよね。同じ場所にあるのに、違う世界を生きている。この映画は、犬のレイヤーから、隣の人間のレイヤーを見ている感じでした。重なっていても、遠くにあっても、何も問題は無いけど、お互いに見て、勝手に解釈をしているという、不思議な世界でした。

 

 

この映画、私はお薦めしたいと思います。動物好き、特に犬好き(ちょっと猫も出ます。)の方には、ぜひ観て欲しいと思いました。動物の目線だと、どんな風に人間が見えているのかというのも面白いし、トルコの動物に対する考え方も、観て、考えて欲しいと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ストレイ 犬が見た世界」