「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021」を観てきました。
ストーリーは、
夏休みのある日、のび太が拾った小さなロケットの中から、手のひらサイズの宇宙人パピが現れる。パピは、宇宙の彼方の小さな星、ピリカ星の大統領で、反乱軍から逃れて地球にやってきたという。スモールライトで自分たちも小さくなり、パピと一緒に時間を過ごすのび太やドラえもんたち。しかし、パピを追って地球にやってきた宇宙戦艦が、パピを捕らえるためのび太たちにも攻撃を仕掛けてくる。責任を感じたパピは、ひとり反乱軍に立ち向かおうとするが・・・。
というお話です。
夏休のある日、スネ夫の家でミニチュアを作って映画撮影をしていたのび太、スネ夫、ジャイアン、出木杉。のび太の失敗で、模型が壊れ、責められていたところへドラえもんが現れ、ポケットから道具を出して、特撮が上手く出来るようになる。夢中になる仲間から邪魔と言われたのび太は一人家に帰る途中で、宇宙船のようなものを拾う。
家で宇宙船を見ていると、中から手のひらサイズの宇宙人・パピがあらわれる。彼は、宇宙のかなたにある小さな星・ピリカ星の大統領で、軍が反乱を起こし、彼らに捕まりそうになったところを逃げて、地球にやってきたという。
最初はパピのあまりの小ささに戸惑うドラえもんたちだったが、ひみつ道具“スモールライト”で自分たちも小ちいさくなって一緒に遊ぶうち、次第に仲良くなっていく。しずかちゃんに人形の家を持ってきてもらいパピ用の家にして、ゆっくり泊って行けばよいと話すのび太。スネ夫やジャイアンも混ざり、仲良く遊んでいた。
ところが、パピを追って地球にやってきたクジラ型の宇宙戦艦が、パピを探す為に探査ロボットを放つ。のび太と一緒に居るところを見使ってしまい、唯一顔を知られていないしずかちゃんの家にパピを匿ってもらう事にする。しかし、とうとうしずかちゃんの家に居るところを見つけられてしまい、反乱軍にしずかちゃんは捕まってしまう。
ドラえもんやのび太たちを巻込んでしまったことに責任を感じたパピは、ひとり反乱軍に立ち向かおうとピリカ星に帰ろうとするが、のび太や仲間たちは見捨てないと言って、一緒にピリカ星に出発することになる。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
1985年に、一度、同じ内容で映画化されているもののリメイク作品だそうです。私は、昔のこの作品を観た覚えが無かったので、とても新鮮で楽しめました。でも、映画が佳境に入ってくると、つい、ウクライナとロシアの戦争の事を思い出してしまい、ちょっと考えさせられました。
最初に、ピリカ星での出来事が描かれます。平和に暮らしていたピリカ星ですが、軍が反乱を起こし、ギルモア将軍が大統領であるパピを捕まえて、権利を全てギルモアに譲渡させようとするんです。でも、側近や姉のピイナがパピを守り、宇宙船で逃がします。
宇宙船はパピを乗せて軍の追跡を逃れ、地球へ不時着します。その不時着した宇宙船を、のび太が拾うんです。のび太って、何でも拾って持って帰るんだなぁって思って、大人になったらゴミ屋敷の住人になるんじゃないかと思ってしまいました。まぁ、しずかちゃんと結婚するなら、大丈夫だとは思うけどね。
のび太が拾って帰った宇宙船の中からパピが現れて、冒険が始まります。パピの大きさは手のひらで隠れるくらいで、本当に小さいんです。なので、スモールライトで小さくなって、一緒に遊んだりするのですが、美味しい物を食べる時に、小さくなってお腹いっぱい食べるというシチュエーションが、羨ましいなぁと思いました。大きな苺とかメロンとか、食べてみたいなぁ。でも、スモールライトで元の大きさに戻ったら、お腹が空いたりするのかなぁ。不思議です。
楽しい時間を過ごしていましたが、地球にピリカ星から追ってが現れ、パピが狙われてしまいます。のび太たちが守ろうとするのですが、責任感の強いパピは、みんなに迷惑を掛けちゃいけないと、一人で立ち去ろうとします。でも、のび太たちは見捨てずにパピを助けます。
ここら辺が、ドラえもんの良いところですよね。仲間を大切に思い、助けてあげるために精一杯尽くすというところが、大人も子供も感動しちゃうところなんでしょうね。今回は、スネ夫が怖いと言いながらも、パピの為に勇気を出すところが、何とも良かったです。スネ夫とジャイアンって、いつものび太を虐めているくせに、肝心な所では必ず助けるし、のび太の良い部分も知っているんですよねぇ。こういう関係での虐めは、虐めじゃないと思うんだけどな。
今回は、ピリカ星にいって、軍と戦うことになるのですが、軍が反乱を起こして、大統領官邸などに攻め込み、街中を戦車で走り回ったり、攻撃をしたりするんです。見ていて、ウクライナに対するロシアのやり方と一緒だなと思いました。普通の住民がいる場所を攻撃しているんです。酷いでしょ。自分の国の国民ですよ。そして、最終的に国民たちが怒って、立ち上がることになるんです。もちろん、ドラえもんやのび太たちもパピを応援して戦いますが、さすがに子供向けアニメなので、敵は、無人ロボット攻撃機とかって事になっていたので、人は死んでいないということなのだと思います。
ドラえもんでも、戦争は無意味だし、ダメだよって言っているのに、なんで大人のプーチンが理解出来ないのかしら。やっぱりおかしいと思います。どこか狂っているように感じてなりません。現実の話は止めておきましょ。
そうそう、今回もまた、しずかちゃんがお風呂に入る場面があり、今回は牛乳風呂でした。子供向け映画だから何も言われないのかな。これ、セクハラじゃないの?必ず女子をお風呂に入れるって、問題にならないのかな。しずかちゃんがお風呂を好きという設定だから、女子とか関係無いということなのかしら。どーも、昔からこの辺りがモヤモヤしているんですけど。
ドラえもんは、幾つになっても、いつ観ても、やっぱり和ませてくれるし、気持ちが綺麗になるような気がします。大人のドロドロした世界で、あーだこーだと勝ち負けを競っている現状を、洗い流してくれるような気がします。誰もが誠実で、嘘をつかず、正しいことだけをしている世界には、決してなる事は無いけど、それでも、夢見る事は出来ますもんね。はぁ~、ドラえもんを観る度に、仕事辞めたいって思っちゃうなぁ。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。今回は、ウクライナの問題と重なって、ちょっと考えさせられます。でも、子供目線で観て頂けたら、本当に楽しめる映画だと思いました。やっぱり、友情って大切だなぁ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021」