「牛首村」今回はネタバレさせてください。何 がネタバレじゃないか解らなくなっちゃったんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「牛首村」を観てきました。

 

ストーリーは、

ある心霊動画に映った自分そっくりの女子高生を見て驚く奏音。動画の中の女子高生は牛首マスクを無理やり被せられ、廃墟に閉じ込められるが、映像はそこで途切れていた。言い知れない胸騒ぎと不安に駆られた奏音は、動画の撮影地である富山県の坪野鉱泉に向かう。そこで彼女は「牛首村」と呼ばれるおぞましい場所の狂気と恐怖に襲われる。

というお話です。

 

 

心霊スポットに入り、女子高生3人がLIVE配信を行っている。2人は楽しそうだが、牛のマスクをかぶった女子は嫌がっていた。そんな彼女を廃墟の旅館のエレベーターに閉じ込めて、配信を続けていると、悲鳴と共に凄い音がする。エレベーターが落ちたようなのだ。驚いた2人は直ぐに下階へ下りてエレベーターの中を見ると、何も無い。その時から、牛のマスクをかぶっていた少女・詩音は失踪する。

 

「私がもうひとりいる?」香音は、ある心霊動画に映った、自分そっくりの女子高生を見て驚愕する。牛のマスクを無理やり被せられ、廃墟の旅館のエレベーターに閉じ込められたところで、映像は途切れた。彼女は誰なのか。妙な胸騒ぎと、忍び寄る恐怖。

 

香音は、父親が出張に出ているのを良いことに、友人の香月を伴って、心霊動画が撮影された坪野鉱泉へと向かう事にする。旅の途中で知り合った山崎が、心霊スポットを知っているというので、連れて行ってくれることになる。廃墟の旅館に着いて、香音と香月は中に入るのだが、女子高生たちの痕跡は無く、不穏な空気は感じるものの、何も見つける事は出来なかった。

 

 

旅館を出て、蜃気楼が出ている海を観ている香音に、詩音の影が見える。あれはと思っていると、声をかけられ、香音は詩音と呼ばれ、男子が近寄ってくる。彼は倉木と言い、香音を詩音と間違えたのだった。倉木に案内され、詩音の家に着くと、何故かそこに父親が。そこで、香音は詩音と双子だった事を聞かされ、「牛首村」の恐ろしい風習を聞くこととなる。双子は畜生腹と呼ばれ、忌み嫌われて、片方は穴に落とされて殺されていたという。

 

妹の存在、双子、牛の首。「牛首村」と呼ばれるおぞましい場所の秘密と風習をしり、香音は、失踪した詩音を探し出すことが出来るのか。そして相手は、直ぐそこまで迫っていた。後は、映画を観てくださいね。

 

 

うーん、相変わらずの恐さの無いホラー映画でした。もう見慣れちゃったと言う部分もあるのかもしれませんが、なんたって、謎を全部回収しないから、はぁ?という感じで終ってしまうんです。それに、この風習ですが、やっぱりこういう悪い考え方を映画でやるというのはどうなのでしょうか。

 

確かに、日本でも、世界でも、双子が忌み嫌われた時代はありました。片方は捨てられるとか、殺されるとか、歴史上ではあった事ですが、あまりそれを映画の題材にされると、双子の方は嫌だろうなぁと思います。ラストに一応、断り書きが出ましたが、子供には見せたくないなぁ。大人なら歴史の一環として納得が出来ますが、子供は素直なので、それが虐めに繋がったりしないと良いのですが。

 

 

映画についてですが、謎が出てくるのですが、回収されない部分が幾つもありました。まず、香音と詩音を別々に暮らさせるようにしたことです。4人家族でその村を出て行けばよかっただけじゃないんでしょうか。何故、別々に暮らすことにしたのか。不思議でしょ。

 

そして、子供の頃に香音が失踪して、何日か後に詩音が連れて帰ってきたという話が出てきましたが、それが一体何だったのかは一切語られません。まぁ、きっと、片方だけ殺されるという風習があるので、殺される側に連れて行かれそうになっていたのを、詩音が連れ帰ったのだとは思いますが。あ、もちろん人間がどうこうではなく、霊的な部分でという事です。その失踪後に香音が記憶を失くしていたという部分なのですが、簡単に考えればショックで忘れたという事だけど、もし、”Siri”が言っている”ヨリシロ”なら、既に香音は誰かに憑かれていたので記憶が無かったということだと思います。では誰が?ということになります。

 

 

そして、ここからネタバレします。謎解きも私の解釈を書きますので、もし、まだ観ていない方は、観た後に読んでください。引き返してくださいね。

 

”ヨリシロ”ということなら、祖母の双子・アヤコが考えられますが、4歳の時点で香音に憑りつこうとして失敗したという事であれば、高校生になって、今度は詩音に憑りついたということで納得はいきます。

 

次に、香音の腕の爪痕ですが、これはエレベーターに入れられて助けを求めた詩音の手を握ったのが香音の手だったと思われます。4歳の時とは反対に、詩音を助けようとした香音ですが、助けられなかったという事で、詩音はアヤコのいる場所に連れていかれたのだと思います。

 

 

詩音をエレベーターに入れたアキナとミツキは二人とも自殺をして、香音を心霊スポットに連れて行った山崎も殺され、香月も殺されるんです。関係者をみんな殺しているんだけど、おかしくないですか?山崎は連れて行っただけで、中には入っていません。全くの部外者なのに殺されるんです。ホラーに必要な、何をしたから殺されるという要因がめちゃくちゃなんですよ。

 

それに、牛首トンネルの祠の中に牛の首がついたお地蔵さんがいるという話ですが、それも話が出てきただけで、その祠の話は、その後、一切出てきません。その祠は何だったんでしょうか。私、見落としたかしら。退屈で眠かったしね。

 

 

そうそう、そもそもなんで牛首村というのか。何故、牛首村で双子の片割れが殺されるようになったのかは、全くの謎のままです。牛の首をもつ者といえば、ミノタウルスとか、牛頭大王とかがあるのかな。ミノタウルスは悪い事をして退治されたけど神から遣わされた牛の子だし、牛頭大王は良い神様だったと思うんです。但し、頭が水牛だと悪魔の化身と言われているらしいです。牛首というと、どちらかと言うと、良い神様的な印象なんですよね。これが山羊首だと悪魔なんだけど、牛さんなら神様なんだけどな。

 

祖母の片割れのアヤコですが、穴に落とされてから、他の落とされた人々を食べて生き残っていたという事なんです。ここで、この映画の鍵である、”一人で死ぬのは寂しい”という事なのですが、それなら自分の双子の姉妹である詩音の祖母・妙子を直ぐに連れて行けばよかったのに、何故か、その気配は無いんです。いくらでも簡単に人が殺せる呪いを持っているのに、妙子は殺さないんですよ。寿命まで待つってことなのかな?最後に詩音の身体をヨリシロにしてアヤコが憑いていたけど、妙子を迎えに行ったのかな。それとも自分を殺した恨みで、一族全員殺すつもりなのか。どうでも良いけど、アヤコの一番の望みがよく解らず、もやもやして終わりました。

 

 

主演がKoki,さんでしたっけ。キムタクの娘さんですよね。表情が無さ過ぎて、能面か!と思っちゃった。必死で表情を作ろうとしてはいるんだろうけど、目が動かないんです。驚いていないし、恐がっていない。アップにするから、直ぐに解かるんですよね。人形のようでした。でも、きっとみんなで持ち上げるんだろうなぁ。実力が無くても周りがちやほやするから、このまま成長しないんでしょうね。ピッタリのパンツ姿だったのですが、X脚が酷いんです。モデルなら矯正していると思っていたのですが、酷かったですね。モデルとして活躍したいならX脚はみっともないです。基本ですよ。
 

他のキャストは、良い人物を集めていたようで、良かったと思います。芋生さん、こういう役上手いですねぇ。笑っちゃいけないんだけど、つい、笑っちゃうんですよ、やってくれるなぁ~って思って。その部分は楽しめました。お爺ちゃんに麿赤児さんが出演されていて、宝の持ち腐れと思いました。折角出演しているのだから、山海塾的な踊りで呪いを払って貰えば良かったのに。あの白塗りなら、反対に呪い返しが出来そうです。

 

 

私は、この映画、一応、お薦めしたいと思います。恐さは無いですが、まぁ、謎が多くて、想像で楽しめたので、良しとしようと思います。Koki,さんが話題のようですが、乃木坂とかアイドルグループの子たちと比べたら、そんなに目立つ顔立ちではありません。そこら辺にいる子かなという感じです。芋生さんの方が印象に残りました。恐くないホラーなので(驚きはするかな。音とかで。)、そんなに構えないで観に行ける映画です。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「牛首村」