「ティル・デス」あまり話題になって無いけど凄く面白いです。大穴と言って良いほど楽しめます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ティル・デス」を観てきました。

 

ストーリーは、

結婚記念日を迎えた仮面夫婦のマークとエマ。マークは人里離れたレイクハウスでのバカンスを用意し、結婚生活をやり直したいとエマに告げる。夫婦関係の修復を期待して喜ぶエマだったが、翌朝目を覚ますと、彼女はなぜかマークと手錠でつながれていた。しかもマークは意味深な言葉を残し、拳銃で自分の頭を撃ち抜いてしまう。エマはマークの死体を引きずりながら湖畔から脱出しようとするが、車のガソリンは抜かれており、電話も故障していた。絶望するエマに追い打ちをかけるように、侵入者たちが彼女に襲いかかる。

というお話です。

 

 

仮面夫婦のエマとマークが迎えた結婚記念日。エマは、モラハラ夫にウンザリしていて、マークの会社の同僚・トムと不倫していましたが、記念日に人里離れた湖畔の家で二人きりのバカンスを用意し、そこで「結婚生活をやり直したい」とエマに放します。思いがけない夫の態度に、二人の関係の修復を期待して夢心地で体を重ねるエマ。

 

翌朝目を覚ますとエマはマークと手錠で繋がれており、マークは意味深な言葉を残して拳銃で自分の頭を打ち抜きます。血まみれのまま、あまりのショックでぼんやりするエマ。気を取り直し、夫の死体を引きずりながら電話を探しますが壊されており、連絡手段がありません。仕方なく車で湖畔の別荘からの脱出を試みますが、ガソリンが抜かれていて動かない。周りには何も無く別荘で考えていると、何故かそこへトムが現れます。

 

 

トムに何で来たのかと聞くと、君が呼んだんだろと話します。マークがエマのスマホを使ってトムを呼び出したのでした。そこへ、配管修理だという男が現れる。しかし、手錠で死体と繋がっているエマがいるため、トムは帰ってくれと言うのだが、何故か帰らず、車からもう一人降りてきてトムに襲い掛かる。一体、どうなっているのか分からないまま、エマは死体を引きずりながら身を隠すしかなかった。

 

トムの話からすると、マークは不正を働いていて、近々警察に逮捕されるという噂があったらしい。そして今、家に入ってきた男の一人は、エマを以前に襲った事のある男だった。一体、マークはどんな罠を仕掛けて、自殺をしたのか。エマは死体を引きずったまま、逃げ切ることが出来るのだろうか。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、あまり話題になっていなかったし、宣伝も無かったので知らなかったのですが、凄く面白いです。始まりは、ちょっとモタ付いていますが、直ぐにジェットコースターみたいに展開し始めて、そこからは、全く息が付かせないほど、ハラハラドキドキが続きます。ホラーではないので、お化けとかの恐怖は無いのですが、いつ殺されるのか、いつ捕まるのかという、そういう恐怖がずーっと付きまといます。

 

主人公のエマは美しい女性で、夫のモラハラにウンザリしていて、今は仮面夫婦状態です。夫のマークは、弁護士だったのかな?エマは、夫の同僚のトムと不倫をして、ストレスを発散していたようでした。でも、夫が、仲直りしようと持ち掛けて、結婚記念日に素敵な湖畔のコテージに招待し、プレゼントも用意してくれて、エマは、これなら夫とやり直せるかしらと考えます。

 

 

しかし、一夜明けて、ベッドで目を覚ますと、夫と手錠で繋がれていて、夫はベッドに座っています。どうしたの?と訪ねると、恨み言のような事をボソボソと言って、銃で自分の頭を撃ちます。エマは、もちろん茫然として、何が起こったのか解りません。そりゃそうですよ、これからやり直そうと思っていた夫が目の前で死んだのですから。

 

気を取り直して、警察に連絡をと電話を探しますが、スマホは水に漬けてあり壊れています。家の電話もつながっていません。車で来たのだからと、車で逃げようとしますが、ガソリンが抜かれていて動きません。こうやって文字で書くと、簡単に行動しているように思えますが、手錠で夫の死体が繋がっているので、ずーっと引きずって動いているんです。階段を降りたり、雪の中を歩いてガレージに行ったりと、大変なんです。

 

 

ここで、面白い記事を読んだのですが、この死体、最初は人形でやってみたそうですが、あまりにも軽そうでリアル感が無いので、スタントマンにやって貰ったそうです。なので、階段落ちや、氷の上を、下着だけで引っ張られると言う、過酷な撮影だったそうです。それを知ってから観たので、笑ってしまいました。いやぁ、あれ、痣だらけになっただろうし、氷でシモヤケになっただろうなぁ。あれを本当の人間が演じてると思って観たら、本当に面白いです。

 

そしてコテージから出れないと解り、どうしようと考えている所にトムが来るのですが、まぁ、このトムが使えねー!おまえ、何で来たの?呼ばれたらしいけど、マジで役に立たねーって感じでした。でも、一応、マークの情報はくれたから、それでイイのかな。トムの解説で、マークがこんな行動に出た一端が解ってきます。

 

 

そして、強盗の2人が現れます。この二人の内の一人が、エマと以前に接点がある男で、それは映画で観て欲しいのですが、マークがそこまでするかって言うほどの罠を仕掛けていて、この男も読んでいるんです。この夫、とんでもない奴だなって感じでした。いくら、妻が浮気をしていて、ムカついたとは言え、ここまでやるかって程の罠でした。

 

でもね、このエマもやられたままでは終わりません。強いです。うーん、こんなに美しくて、細い女性なのに、強盗相手に全く躊躇をしません。強いです。カッコイイなぁ~って思っちゃった。きっと、私なら、こんな氷の上で戦うなんて、絶対に無理ですね。戦う前に、寒さで死んでます。だって、エマは氷の上を裸足で逃げているんですよ。一応、布を撒いてはいたようですが、靴じゃなきゃ凍傷になっちゃうよぉ~!

 

うーん、この何処までも逃げて逃げての面白さは、観て貰わないと伝えられないなぁ。それに、以前に日本で流行ったような、ジェットコースター的なストーリーです。息が付けません。ちょっと、上手く行きすぎっていう逃げ場所とかもあるけど、まぁ、面白いから許しましょう。本当に、ドキドキハラハラしっぱなしです。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。久しぶりに、こんなにドキドキハラハラの映画を観ました。内容に関しては、ちょっと粗いかなとは思ったけど、でも、これだけ目を離せないようにしてくれていたなら、内容がちょっと粗くても、関係ありません。楽しめます。この監督、長編1作目だそうですが、よく出来ていたと思いました。米映画批評サイトでは、高く評価されているそうです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ティル・デス」