「大怪獣のあとしまつ」コメディ映画ですからゴジラみたいのを期待しちゃダメです。面白いですよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「大怪獣のあとしまつ」を観てきました。

 

ストーリーは、

人類を恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然死んだ。国民が歓喜に沸く一方で、残された死体は徐々に腐敗・膨張が進んでいく。このままでは爆発し、一大事を招いてしまう。そんな状況下で死体処理を任されたのは、軍でも警察でもなく、3年前に姿を消した特務隊員・帯刀アラタだった。

というお話です。

 

 

人類を未曾有の恐怖に陥れた大怪獣が、ある日突然、死んだ。

国民は歓喜に沸き、政府は怪獣の死体に「希望」と名付けるなど国全体が安堵に浸る一方で、河川の上に横たわる巨大な死体は腐敗による体温上昇で徐々に膨張が進み、ガス爆発の危機が迫っていることが判明。大怪獣の死体が爆発し、漏れ出したガスによって周囲が汚染される事態になれば国民は混乱し、国家崩壊にもつながりかねない。終焉へのカウントダウンは始まった。

しかし、首相や大臣らは「大怪獣の死体処理」という前代未聞の難問を前に、不毛な議論を重ね右往左往を繰り返すばかり。絶望的な時間との闘いの中、国民の命運を懸けて死体処理という極秘ミッションを任されたのは、数年前に突然姿を消した過去をもつ首相直轄組織・特務隊の隊員である帯刀アラタだった。



 

そして、この死体処理ミッションには環境大臣の秘書官として、アラタの元恋人である雨音ユキノも関わっていた。果たして、アラタは爆発を阻止し、大怪獣の死体をあとしまつ出来るのか!?
そして彼に託された本当の<使命>とは一体。(公式HPより)

後は、映画を観てくださいね。

 

怪獣映画かと思ったら、死んじゃった後の後片付けの映画なのよねぇ。だから、怪獣は一切動きません。寝てるだけです。腐敗して爆発とかはするけど、死んでますから、何もしてくれません。顔も可愛くありません。愛嬌も振り撒きません。只のゴミです。そんなゴミをどうやって片付けるかというお話ですね。

 

 

「時効警察」の三木監督なので、あのテイストで、キャストも三木組関係の方が多いかな。やっぱ、ふせえりさんが最高よねー。そんなテイストなのに、主役はジャニーズの山田くん。山田くんはカッコいいし、演技も上手いので良いんですけど、なんで怪獣コメディ映画の主演なのかなーと思っていたら、ネタバレは出来ないけど、理由が最後の最後で分かりました。そこに行き着かなきゃいけないから、山田くんだったんですね。山田くんなら、そのムチャぶり、解る気がしました。

 

ギリシャ神話で言う最後の切り札ですよね。映画の最初の方で、首相の机の上に、「デウス・エクス・マキナ」というメモがあるのですが、そのメモの意味を知っている方は、この結末が予想出来たと思います。ギリシャ悲劇は、ほとんどこの手法ですから。オイオイって感じですが、それが王道なんです。なので、この映画を酷評している方がたくさんいらっしゃいますが、既にそうなりますよと予告してくれているので、文句を言われても、教えてあげてるじゃんと言われるがオチです。だって、上映時間は2時間弱って決められているんだから、そうなるでしょうよ。

 

 

私は、ま、そんなもんだよねって思いました。それなら、最初からやってくれればいいじゃんって思うけど、これまでの特撮だって同じでしょ。30分持たせるために、一応、戦うんだから。最初っから必殺技を出せば、1分で終るじゃんとか言っちゃいけないんです。

 

ま、皆さんが怒っているのは、そこじゃないんだろうな。そこに至るまでの政府の対応とか、ふざけた国防軍とか、総理秘書官の嫌がらせとか、岩松さん演じる大臣の下ネタとか、オタクネタ満載の内容なのかなと思います。ふざけた政府vs真面目な特務隊という感じで、会議室でやってる人達はふざけているけど、現場の担当者たちは真面目に取り組んでいいて、そのギャップが「踊る大走査線」的な、”事件は会議室で起きてるんじゃない現場で起きているんだ”って奴なんですよね。

 

 

ここで、再度考えてみますが、怪獣が倒されて、そこで死んでいたら、やっぱり解体するしかないでしょ。腐敗するという事は、外皮は固いけど、内部はグズグズなはず。どんなに外皮が固くても、傷口は開いているし、お尻の穴はあるんだから、そこから内部の肉を吸い出したり、切り出すしかないと思うけど。何なら、酸で溶かすとかね。大体、地球外生物が地球で死んだら、その場所は何年も封鎖すべきでしょ。直ぐに解除なんて出来る訳が無い。地球の検査で見つからない未知の細菌が沢山いるんだから。自分たちの基準だけで満足するなよ。アホなのか、この人たちは。

 

思い出したけど、ウルトラマンとかで怪獣を倒すと、大体、スペシウム光線とかで撃って、爆発して、粉々になってましたよね。もちろん、爆発した付近は、怪獣の肉片や甲羅片で細菌だらけで大変だろうけど、掃除したんだろうなぁ。臭かったんでしょうね。国からの補助とか出たんだろうけど、あんなに毎週のように怪獣がやって来ていたんだから、日本は国防費が莫大だったんだろうねぇ。

 

 

腐敗ガスが出てるなら、それに火を点けて匂いを消そうと思わなかったのかな。どーせ臭いし、人間は遠ざけているのだから、燃やすのが一番でしょ。爆発してしまえば、丁度良かったじゃん。半径何キロメートルは壊滅するだろうけど、既に怪獣に壊滅させられてるんでしょ。もう、いいじゃん。千葉の九十九里とか銚子とか、あそこら辺に怪獣は死んでたから、首都は守れるんでしょ。

 

怪獣の写真を見ると、背ビレがキノコ型になっているのが解ると思いますが、これが最後に問題になる点なんです。ネタバレになるので書きませんが、この形を忘れないでね。そして、怪獣の死に方かな。何で、この姿勢で死んでいるのかという事です。この姿勢で死んでいるからこその、ダムからの水という感じですかね。そこら辺が上手く考えられているのよ。

 

 

この映画、私は面白かったですよ。だって、こんなモノ、最初っから真面目に観に行くもんじゃないでしょ。三木監督だし、怪獣の死体処理映画ですよ。誰が真面目に観に行くのよ。特撮が粗いとかって、別に動かない怪獣なんだから、リアルじゃなくてもイイでしょ。どーせなら、ぬいぐるみでも、ポリ塩化ビニールでも良かったじゃん。そこに寝かせとけばいいだけなんだから。周りも模型で良かったんじゃないの?わざわざCGなんて使わなくても良かったのに。

 

いやぁ、あのね、映画評論家が偉そうに酷評とかしているけど、こういう映画を楽しく観れるように紹介するのが評論家じゃないの?難しい映画を映像がどーとか、全く一般客に伝わらず、評論家が評価している映画は興行成績が振るわないじゃないですか。いつも言うけど、映画は芸術品じゃないの。沢山の人が楽しんで感動しての、大衆娯楽なんです。それを酷評してどうすんの。そんな評論家要りませんよ。勘違いしてませんか?映画評論家なんて国家資格も何もない、ただのマスゴミでしょ。偉そうに酷評するなっつーの。立場をわきまえて欲しい。それでも酷評したいなら、私のように一般人として酷評してください。それなら勝手ですから。一般人のひとりごとなら、何の問題も無いです。


 

はぁ~、つい、怒ってしまった。だって、映画評論家の癖に映画を悪く言ってどうするの?映画で稼がせて貰っているんでしょ。どんなに酷いと思っても、良い所を探してあげなくちゃ。それこそが映画評論家でしょ。大体、名前に”家”って付けると、ロクな人間じゃない。私は、人には建築家とは言わず建築士と言います。”家”と付けるのは自称ですから、本当に能力があっての敬称ではないんです。気を付けましょうね。

 

話が反れましたが、この映画は面白いです。バカな事を真剣にやってこそ、笑いが生まれて、脱力するんです。その脱力する感じを楽しむように映画を観なくちゃね。

 

うーん、片足上げて大股開きしている怪獣、恥ずかしい恰好だから股を閉めてあげたいなぁ。目も開いたままだから、瞑らせてあげたいなぁ。怪獣をもっと愛してあげたら、もう少し、まともなあとかたづけが出来たんじゃないかなぁ。あ、でも、最後はアレだから、いいのかな。きっと、シーボーズと仲良くやってるかもしれないですね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。おバカな娯楽映画と思って、観に行って欲しいです。山田くんだからこそ、この映画の主役をはれたと思います。彼だから、最後の”アレ”が許されるんだから。やっぱりねー、アイドルでヒーローでないと、それは納得出来ないよねぇ。山田くんなら、そっかー、そうだったのかー、あなたなら許すわって言っちゃうもんねー。(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「大怪獣のあとしまつ」