「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を観てきました。
ストーリーは、
巨大複合企業「アンブレラ社」の拠点があるラクーンシティの孤児院で育ったクレア・レッドフィールドは、「アンブレラ社がある事故を起こし、そのせいで街に異変が起きている」という不可解な警告のメッセージを受け取る。不審に思いラクーンシティに戻ってきたクレアだったが、ラクーン市警に勤める兄クリスは、クレアから聞いたその話を単なる陰謀論だとあしらう。しかし、やがて2人は変わり果てた姿の住民の姿を目にし、アンブレラ社が秘密裏に人体実験を行っていたことを知る。
というお話です。
アメリカ合衆国中西部に位置するラクーンシティ。自然豊かなこの街の郊外に以前は製薬会社アンブレラ社の工場が存在したが、今はその殆どの施設は移転してしまっている。
このアンブレラ社が秘密裏に研究開発を進めていた“何か”が街の住民達に大きな健康被害を与えているとのメッセージを受け取ったクレア。 ラクーンシティの施設で育ったクレアは、その真実を突き止めるべく、R.P.D.(ラクーン市警)で特殊部隊=S.T.A.R.S.の隊員である兄・クリスのもとを訪ねる。クレアはクリスにこの事実を訴えるも「お前は昔から陰謀論を持ち出すが、デタラメだ」と取り合ってくれない。
しかしその時、街中に大音量のサイレンが鳴り響く。 アンブレラ社から住民に自宅で待機するよう警報が発せられたのだ。 クリスは急ぎ署に出向き、S.T.A.R.S.の隊員である、ジル、ウェスカーと共に、郊外にあるスペンサー邸で消息を絶った同僚を捜索する為、ヘリコプターで出動する。
一方、クレアはクリスを追いかけR.P.D.に。しかし、既に住民達の身体には変化が起き始めていた。 その皮膚は腐乱し、口や目から血液が流れ落ち、死体の様な状態にも関わらず、人肉を欲し彷徨うゾンビと化したのだ。 スペンサー邸ではクリス達の壮絶なサバイバルが繰り広げられ、R.P.D.内でも、クレアそして新人警官のレオンに、ゾンビ達が襲い掛かる。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。
また、バイオハザードが実写版で映画化されました。今回は、一番最初のゲームをベースにしているようで、プレイステーションで1作目を始めた私には、ちょっと嬉しい作品でした。この映画、ゲームをやっていない人には、あまり面白くないんじゃないかな。だって、舞台となるラクーンシティとか、警察署、洋館など、ゲームの中で必死で戦って苦しんだ場面が、ちゃんと描かれているんですもん。この感動がなければ、サスペンスホラーとしては、前のアリス版バイハザの方が、解りやすくて面白いような気がします。
なんたって、元はゲームですから、いきなり始まる訳です。何でウィルスが流出したのかとか、アンブレラ社はどうなっているのかとか、そんな事は細かく描いてくれません。ゲームと同じように、アンブレラ社は既に撤退していて、残った街にウィルスが蔓延して、人々がゾンビ化してしまうというところから始まります。理由は一切描かれません。
1作目は、クリスとジルの二人がプレイヤーだったんだけど、今回は、2作目のクリスの妹クレアとレオンも一緒に出てきまして、もちろんウェスカーさんも出てきました。一応、ゲームキャラクターのイメージに近い雰囲気で俳優さんを探したのだと思いますが、ジルはちょっと違うかなぁ。あとね、私は、本当の1作目をやっていたのですが、1作目のリメイク版だと、リサ・トレヴァーというキャラが出ているらしく、その事は知らないので、ちょっと面白いと思いました。
なんたって、初めてバイハザが発売された時は大騒ぎで、みんな、購入したのに、一人では怖くてプレーが出来ず、誰かの家に集まって、キャーキャー騒ぎながらプレイをしておりました。最初の角を曲がったところにいる、白衣を着たゾンビの振り向き顔が怖くて怖くて、誰が立ち向かうかで大変でしたよ。今回は、普通のゾンビ以外は、あまりバリエーションがありませんでした。ゾンビと犬は当たり前だけど、一応、カラスも出てきたかな。あと、ペタペタくん(リッカー)が1体出てきたけど、カエルちゃん(ハンター)は出てきませんでした。リサ・トレヴァーは、クレアの味方っぽかったので、闘うことは無かったです。もちろん、ラスボスは、あの”オジ様”が出てきましたよ。
映画としては、ゲームの1作目と2作目を無理やり混ぜ込んだせいで、内容が薄っぺらくなっています。ゾンビだらけになった街の中で、洋館に言ったクリスチームと、警察に残ったレオンチームという感じで進みますが、無理無理なので、ただ、キャーキャー騒いでゾンビを殺して、なんとか逃げ延びるというそれだけです。ウィルスについての説明も、アンブレラ社についても、説明はありません。
ただ、ゲームをしていた人には、アシュフォード家の双子の映像などが映ったり、ゲームでレオンのパートナーとして出てきたエイダとか、T-ウィルス、G-ウィルスなどが出てくるので、あそこに繋がるんだとか解るのですが、ゲームを知らないと、それが映像に組み込まれていても、何だか解らずにスルーしてしまうのだろうと思います。なので、この映画は、ゲームをプレイしていた方に向けた、マニア向け映画と思った方が良いと思います。でないと、何をやっているのか、よく解らないのではないかなと思いました。
どうせなら、1作目だけを忠実に実写映画化した方が面白かったんじゃないかと思いました。そして、そこにアンブレラ社についての説明や、ウィルスについての解説など、丁寧な説明を付け加えておけば、また、シリーズ化出来たんじゃないかと思いますが、今回の内容では、新しい客は取り込めないので、バイハザファンのみになるんじゃないかな。それに、バイハザの1作目を楽しんだ年代と言えば、私と同じくらいだと思うから、若い方からは支持されないんじゃないかと思いました。
ま、でも、私は面白かったんですけどね。だって、ゲームに出てきた建物や、キャラクターたちは、一緒なんですもん。懐かしいです。もう一度、やってみようかなと思うけど、若い頃の瞬発力が無いので、ゾンビを殺せないだろうなぁ。ただでさえこういうの苦手で、友達に頼って、攻略していた私ですからね。(笑)
私は、この映画、お薦めしたいと思います。但し、バイオハザードの1、2作目をプレーしたことのある方にお薦めしたいです。全くゲームをプレイしたことが無い方には、この映画は、あまり面白いとは思えないかもしれません。少しでも映像が懐かしいと思える方には、楽しんで貰えるかな。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」