「パーフェクト・ノーマル・ファミリー」ある日、パパが女性になりました。子供の気持ちは・・・。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「パーフェクト・ノーマル・ファミリー」を観てきました。

 

ストーリーは、

デンマークの郊外で暮らす11歳の少女エマは、幸せな家庭で充実した毎日を過ごしていた。そんなある日、両親が離婚することになり、彼女の日常は一変。しかも離婚の理由は、父親トマスが女性として生きていきたいからだという。ホルモン治療を始めたトマスは日ごとに女性らしくなっていくが、エマは父親が性別適合手術を受けるという現実を受け入れられず、寂しさといら立ちを募らせていく。

というお話です。

 

 

デンマークの郊外で暮らすエマは、地元のサッカークラブで活躍する11歳の女の子。幸せな家庭で充実した日々を送っていた。


ある日、犬を飼いたいと家族で保護施設に行き、犬を抱っこさせて貰い、大喜びのエマと姉のカロリーヌだったのだが、突然、母親が帰ると言い出し、犬は貰わずに帰路に着いた。そして帰りの車の中で、母親から、離婚すると告げられたことで彼女の日常が一変する。しかも離婚の理由は”パパが女性として生きていきたいから”だった。その意味がよく理解出来ないエマは、戸惑い、不安が大きくなっていく。

 

 

ホルモン治療によって日に日に女性らしくなるパパのトマスが、やがて性別適合手術を受けるという現実をエマは受け入れられず、ひとり思い悩んで寂しさを募らせ、時にはやるせない苛立ちを爆発させる。
「大嫌い。パパなんか死んじゃえ!」。そう叫びながらも、本当はパパのことが大好きなエマが、いくつもの葛藤の果てに気づいた自分の気持ちとは・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

父親が突然に女性になると言われ、戸惑う子供の様子を描いています。そりゃ、突然に、パパが女になるんだって言われたら、驚くし、戸惑いますよね。子供たちに遠慮は無いから、”お前のパパ、女になったの?”とか聞くだろうし、もしかしたら、虐めに繋がるかもしれない。そうでなくても、やっぱり、”恥ずかしい”という気持ちがあると思うなぁ。どんなにジェンダー差別が減っていると言っても、その当事者になったら、それは、大変だと思います。

 

 

次女のエマは、パパの事が大好きなんですけど、素直に受け入れられません。姉のカロリーヌは、もう高校生くらいだから、色々と理解もしているし、父親を受容れているんだけど、エマは、まだ小学生だし、サッカークラブで頑張って活躍しているので、仲間に何か言われるのではないかと、心配しているんです。そんな様子が見て取れました。
 

映画の途中で、エマやカロリーヌが、父親に本当に可愛がられているビデオが出てきて、小さなころから、父親がエマにサッカーボールを与えている映像もあり、とても仲の良い家族なんです。なんで、突然にカミングアウトして女になるのか、きっかけを聞きたいと思ったけど、それに関しては内容に無かったですね。

 

 

でもね、映画の中でも言っているけど、自分は女だと子供の頃から思っていたと言うなら、なんで結婚して子供を作ったのかな?先にカミングアウトしてくれていれば、ママもそれを理解して結婚して子供を作ってと言うなら、問題にはならなかったよね。ママが悲しむことも無かったでしょ。結婚して、ずっと幸せな家庭だと思っていたのに、ある日突然に、カミングアウトされて、女になると言われたら、やっぱり母親の方は、詐欺だと思うわよ。騙されたと思っても仕方ないと思います。

 

だって、男性として彼女は好きになったんですよ。やっぱりいくら人それぞれで、トランスジェンダーに対して理解を深めると言っても、結婚して、何年も一緒に暮らして、子供も大きくなってと言う時に、突然言われれば、そりゃパニックにもなりますよ。まぁ、父親の方は、ずっと我慢をしてきたのだと思うけど、それなら、結婚する前に言わないと。相手を悲しませることになります。

 

 

エマは、どんなになってもパパが好きと言いたいんだけど、やっぱり不安なんです。今までとは違うパパを、上手く受け入れられなくて、何が起きたのかよく解らず、恐いんです。そんなエマの不安を、家族は、段々と癒して行き、少しづつ受け入れられるようになる様子が、上手く描かれていました。パパはパパだし、見た目が女になっただけと思えばと言っても、違和感があるだろうけど、その内、慣れると思いました。だって、思いも気持ちも変わらないんだから。

 

デンマークの映画なのですが、北欧はトランスジェンダーなどの教育が進んでいると思っていたので、もっと子供たちもサバサバしていて、”女になるんだ、ふーん”っていう感じかと思ったら、やっぱり日本とそれほど変わらないんですね。でも、日本よりかは、子供たちへの教育は行き届いているのかな。エマのパパが女としてサッカーを見に来ても、周りの子供たちは、それほど騒いでいなかったので。日本だと、大騒ぎする子が出てきそうですもん。

 

 

子供の気持ちを良く描いている映画で、良い映画だと思いました。私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。親の都合で振り回される子供だけど、やっぱり親の事を愛しているんです。どんなになろうとも、やっぱり”パパが好き”なのよね。そんな温かい気持ちを描いていて、感動でした。ちょっと日本の捉え方とは違うかな。良い映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「パーフェクト・ノーマル・ファミリー」