「ライダーズ・オブ・ジャスティス」ハードボイルドかと思いきや笑っちゃうおじさんのオンパレードです | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ライダーズ・オブ・ジャスティス」をFan’s Voice独占最速オンライン試写会にて観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

アフガニスタンでの任務に就いていた軍人のマークスは、妻が列車事故で亡くなったという報せを受け、直ぐに帰国する。そんなマークスのもとに数学者のオットーが訪ねてくる。妻と同じ列車に乗っていたというオットーは、事故は「ライダーズ・オブ・ジャスティス」という犯罪組織が、殺人事件の重要証人を暗殺するために計画された事件だとマークスに告げる。怒りに震えるマークスは妻の無念を晴らすため、オットーらの協力を得て復讐に身を投じる。

というお話です。

 

 

妻が列車事故で亡くなったという報せを受け、軍人のマークスはアフガニスタンでの任務を離れ娘の下へ帰国する。

事故の前、娘の自転車が盗まれ、娘を車で学校へ送ろうとするが車の調子が悪く、落ち込んでいるところにマークスからの電話があり、アフガンの任務が3ヶ月延期になったという。さらに落ち込んだ母と娘は、気分転換に電車に乗って買物に出かける。すると、乗った電車で事故が起こり、母親が亡くなったのだった。



 

悲しみに暮れる娘を前に無力感にさいなまれるマークスだったが、彼の下を二人の男が訪ねてくる。その中の一人、妻と同じ列車に乗っていたという数学者のオットーは、事故は“ライダーズ・オブ・ジャスティス”と言う犯罪組織が、殺人事件の重要な証人を暗殺するために周到に計画された事件だとマークスに告げる。

オットーは天才的な頭脳を持ち、全てを確立で計算すると、ROJに都合の悪い人間ばかりが立て続けに事故で死ぬ確率はほとんど無いに等しいと言い、事故の前に電車を降りた男は、何故か食事を持っていたがほとんど食べずに捨てたという。標的を確認して連絡したのだろうと推測。



 

事故では無かったと知り、怒りに打ち震えるマークスは妻の無念を晴らすため、オットーらの協力を得て復讐に身を投じてゆくが事態は思わぬ方向に・・・。 後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、ハードボイルドでゴリッゴリのアクション映画かと思ったら、あら?というほど違っていました。でも、凄く良い映画でした。妻を事故で亡くしたマークスは、娘と悲しみに暮れていたのですが、そこへ、オットーとレナート、ウルフが現れます。列車事故は、事故ではなく計画的な犯罪だと言うんです。憎しみをぶつける先が無かったマークスは、復讐先を見つけて、がぜんやる気が湧いてきたように見えました。


 

事故で愛する人を失うと、諦めるしか無くて、その怒りの矛先が無いのよね。でも、マークスは見つけちゃったもんだから、復讐するぞーって事で、オットーたちの協力を得て、敵を探します。オットーは確率の天才で、レナートはハッキングの天才で、ウルフは顔認証の天才らしく、色々な場所の防犯カメラに侵入して、オットーが電車の中で見たという事故の前の駅で降りた怪しい男を探します。

 

電車を降りた男がROJの関係者だという事が解り、ROJのボスに復讐をするため、データを集め始めます。マークスは軍人で強いけど、他の3人はオタク系で、銃の扱いも下手なんですもん。デスクワーク以外は全く役に立たないので、一人で組織と戦う事ためには、出来るだけ人数が少ない時間を狙って襲撃するしかないんです。

 

 

失敗しながらも、少しづつROJの組織の人間を襲撃して、人数を減らして行きます。だけどROJだって、ある程度の大きな組織なんだから、やられたらやり返す為に調べ始めるでしょ。なので、もちろんマークスたちの事を見つけて、襲撃しようと計画を練り始めます。

 

これだけ書いていると、凄い復讐劇のアクション巨編みたいなんだけど、もっと淡々としていて、3人の天才たちが、あれはヤダ、これはヤダと我が儘を言い、マークスに銃の使い方を教えてくれなきゃヤダと言い始めたり、なんだか、不思議な関係性を築いていくんです。

 

 

復讐劇が中心にはなるのですが、マークスと娘のマチルデの父娘の関係も良く描かれていました。母親と仲の良かったマチルデは、父親も大好きなんだけど、あまり関係が上手く行きません。乱暴なマークスに対して怒ったりするのですが、その対立する間を取り持つのがオットーなんです。オットーは、自分も事故で娘を亡くしていて、娘との関係に悩むマークスを優しくフォローして行くんです。そんな人間関係も、良く描かれていました。

 

真面目な事をしているかと思ったら、いきなりコメディ路線に入ったりして、とても楽しめる映画でしたよ。ウルフがあまりにも太っていて、それなのに、銃を扱わせたら上手かったりして、すんごく笑えるんです。オットーも、時々、変な事をしたりして、天才の役なんだけど、変人で笑えました。

 

 

オットー役のニコライ・リー・コースさん、私のお気に入りの北欧映画「特捜部Qシリーズ」の主役なんですよ。暗いひねくれ親父の刑事役なんですけど、今回は、天才だけどどこかハズれているという役で、笑わせていただきました。役者さんって、ホントに上手いですよね。

 

主役マークスのマッツ様ですが、最強の軍人で、最愛の妻を亡くし、悲しくてボロボロになっているんだけど、変な3人組と復讐出来ると判ってからは、ちょっと楽しそうに見えてしまうところが、可愛いなぁと思ってしまいました。その怒りを向ける先を見つけて、生きる希望が出てきたって感じなの。今回は、寡黙な強い男なんだけど、所々でちょっと楽しそうなマッツ様が見えて嬉しかったです。

 

 

そうそう、この映画、実は、オチが凄いです。おいおい~!マジですかぁ~!って感じのオチが待っていて、マジで驚きました。ガクッと椅子から落ちるような感じかな。まさか、そうなるとはって感じで、笑っちゃいました。笑っちゃいけないけど、笑っちゃいました。笑えるけど、でも、凄い銃撃戦があったりして、ハラハラドキドキも、もちろん盛りだくさんでした。

 

さすが、イェンセン監督だなって思いました。私、イェンセン監督というと、「アダムズ・アップル」も大好きですが、少し前に公開された「ある人質 生還までの398日」で衝撃を受けました。あの映画は凄かったです。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。凄くカッコ良く進みそうな感じに見せておいて、はぁ?って事が起きたりして、笑っちゃうんですよ。その落差が心地良くて、楽しめると思います。観ていて楽しかったなぁ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ライダーズ・オブ・ジャスティス」

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

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