「マトリックス レザレクションズ」をIMAXで観てきました。初日にどうしても観たくて、仕事をぶっちぎって行ってきました。
ストーリーは、
サンフランシスコ。トーマス・A・アンダーソンは、青いカプセルの処方薬を服用しながら日常生活を送っていた。そして、彼は最近言いようのない違和感に苛まれていた。そんなある日、トーマスはトリニティーと偶然出会うが、互いに互いのことを認識できず・・・。
というお話です。
サンフランシスコ。トーマス・A・アンダーソンは、ゲーム開発者として有名人となっていた。そのゲームの名は”マトリックス”。現実世界と思っていた世界が架空の作られた世界だというゲーム内容だ。しかし、ゲーム開発に没頭するあまり、現実が解らなくなり、セラピーに通っている。
セラピーに毎週通い、青いカプセルの処方薬を服用しながら日常生活を送っていた。しかし、彼は言いようのない違和感に苛まれていた。それが、いつからなのか、どのくらいそうなのかは判らない。
そんなある日、トーマスはカフェで、自分の描いたプログラムの女性に似たティファニーという女性と偶然出会うが、彼女は結婚して子供も2人いるらしい。握手をしたとたん、以前に会った事があるようなデジャブを感じるが、それも思い過ごしだと考え、分かれてしまう。
会社に帰るとCEOのスミスに呼ばれ、行ってみると、取引先のワーナーがゲーム「マトリックス」の続編を作って欲しいと言ってきており、契約上、拒否が出来ないとトーマスに話す。
続編など作れないと考えるトーマスは、またも仮想空間との判別が曖昧になり、空が飛べるかもとビルの屋上から飛ぼうと一歩踏み出すと、それを阻止する女性が。彼女の名はバッグス。肩に白うさぎのタトゥーを持つ女性。そしてバッグスと共に、モーフィアスと名乗る男が現れる。これは現実なのか、それとも・・・。後は、映画を観てくださいね。
にゃ~!ネオが帰ってきましたぁ~!!もー、嬉しい。本当に嬉しい。どんなに酷い出来だとしても、ネオとトリニティが帰ってくるだけで幸せです。でもね、私は、とても満足して帰ってきました。遊びネタも多くて、黒猫ちゃんも可愛いし、お前何者だよっていう人も多いけど、みんな知っている人だったりして、楽しかったなぁ。ネタバレしないでって言うだろうけど、全くネタバレしないで感想を書けって言われても、これ、無理なので、ぽろぽろ出ちゃうと思います。それを解かって、読んでください。なので、知りたくない人は、ここで止めてください。
まず、マトリックスの基本は解っていますよね。AIに支配された世界は、人間を電池として起動しているということ。そして、数少ない人間が、それに対抗して戦っているということ。マトリックスの3部作の最後で、ネオは、デウス・エクス・マキナと取引してスミスを倒して人類を守りました。その後、ネオは機械によって、どこかに連れていかれました。
レザレクションズでは、またAIの操るマトリックスの世界が復活しています。そしてトーマス・アンダーソンがそこで暮らしている。それは何故なのかというのが、この4作目なのですが、その理由だけは書けません。それは映画を観て欲しいのですが、あの戦いの後、AIも、残った機能を使ってリカバリーをしたのだと思います。でも、スミスによってプログラムを壊されたため、完璧に回復が出来なかったようで、ある技を使って、その世界を復活させているんです。
3部作の時に、アーキテクトが沢山の可能性を試して設計してきたと言っていたでしょ。それと同じように、今回も色々やってみて、ある事をしたら安定したって事だと思います。そして、ザイオンがどうなったのかも、ちゃんと描かれていました。ネオの犠牲により、ザイオンは見逃して貰えていて、ザイオンという名ではなくなったけど、人間たちは順調に生きていました。でも、ちょっとネオが望んでいた、人類の開放というのとは違っていたようでした。
今回出てくる、アナリストという人物が、あのデウス・エクス・マキナの分身なのかなと思います。最初、アーキテクトかなって思ったけど、違うようでした。時間も進んでいるし、デウス・エクス・マキナというのが正解だと思います。
そう、今回、ちゃんと時間が過ぎていて、ナイオビだけが、本当の時間を過ごしていたので、すごく年を取っています。ネオとトリニティは、ある程度は年を取ったけど、ナイオビほど時間を経過していないようでした。本当は、60年くらい経っているようでしたが、二人は少し年を取ったけど、まだ中年クラス。何故、年を取っていないのかというのは、生き返った理由と繋がっているので、映画を観て確認してくださいね。
イカちゃん(センチネル)は、今も健在でした。メカの種類が増えていましたよ。うーん、どうしてもネタバレしちゃうのはこの部分っ!実は、人間側に協力的なメカも出てきます。小っちゃい子から、少し大型の抱き枕みたいな子も出てきました。見た目は黒いオームみたいな感じかな。足は無くて、宙に浮いてます。ちょっと”もむもむ”タイプです。私は好きかもって思いました。人間と機械の共存が出来るようになりましたがまだ空の光は覗けるようでした。
今回、思ったのは、ウォシャウスキー兄弟が姉妹になり、最後の最後で「女なめんなよっ!」って言ったような気がしました。詳しく書けないから辛いけど、トリニティが凄いんですよ。アナリストに対して怒りをぶつける場面があるのですが、型にはめたような女をやらせてんじゃないよっ!って言ったんだと思うんです。2人の子供を持つ母親で妻で、大人しい専業主婦って、お前の願望かっ!と言って殴っているように見えて、もー、笑っちゃいました。女はそれが普通だとでも思ってんの?いつの時代なんだよ。と、アナリスト相手にやるのですが、ウォシャウスキー姉妹が、それを誰に向かって言いたかったのか、面白いでしょ。これからは女の時代だって言ってくれているように見えて、嬉しかったです。
あまりにも、いくらでも書くことが出てきちゃうので、この辺りでやめておきます。どんどん場面を思い出しちゃって、昨日観たのに、また観たくなっちゃう。ネオのロングコートもカッコ良かったなぁ。襟の形がちょっと珍しくて、あのコート、素敵だな。トリニティのコートは、ちょっとドレスっぽいデザインでウエストがキュっと締まっている形でした。こちらも素敵でした。どちらのコートも欲しいなぁ。
マトリックスレザレクションズは、前3作を観ていて、理解している方でないと、あまり楽しめる内容じゃないのかなと思いました。だって、ほとんどの内容が、前の内容と擦り合わせていて、前の出来事在りきで作られているんです。前の出来事があったからこそ、今回はこのように持っていくという感じがあり、懐かしい映像が所々に張り巡らされています。なので、モーフィアスやスミス、ナイオビやメロビンジアンなど、みんな、思い出されていて、懐かしかったですよ。もちろん、60年なので、まだ生きている人は沢山いますけどね。
マトリックスが公開されたのが1999年で、私、あまりの映像と内容に感動して、大騒ぎしたことを覚えています。この世界観に脱帽って感じで、日本公開してすぐに、仕事でシアトルに行くことがありまして、あちらで「マトリックス」のDVDを購入して、日本でリージョンフリーのDVDプレイヤーを購入して、毎日のように観ていたことを思い出します。面白かったよなぁ。
私は、この作品、超!超!超!お薦めしたいと思います。これは私の20年越しのラブレター的な思いなので、皆さんの誰もが楽しめる作品とは言えません。実は、ちょっと”マトリックス”の蛇足感も無きにしも非ずです。3部作を観ていれば、別に観なくても良いのかなと思うような内容でした。でもね、ネオとトリニティの姿がまた観れるというだけで、アドレナリンが爆発してしてしまうほど嬉しい私のような人種の方は、観に行かないと損します。本当に戻ってくるんです。とても幸せな気持ちになりました。そして、エンディングの後にも、なんだか、蛇足のような映像があるので、それも見逃さないでくださいね。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「マトリックス レザレクションズ」