「ローラとふたりの兄」仲の良い兄妹のとても優しい心が伝わってくる映画でした。優しさは大切ですね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ローラとふたりの兄」をオンライン試写会で観ました。シネマカフェのオンライン試写会でした。(@cinema_cafe)

 

ストーリーは、

フランス西部の都市アングレーム。弁護士のローラには、ロマンチストで神経質な眼鏡士ブノワと職人気質で不器用な解体業者ピエールという2人の兄がいる。ブノワの3度目の結婚式の日、大遅刻をしてきたピエールの失礼なスピーチのせいで、兄弟ゲンカが勃発。そんな中、ローラは離婚調停の依頼人ゾエールと恋に落ちるが、病院である事実を告げられる。一方、ピエールは深刻な仕事のトラブルを抱え、ブノワは心の準備がないまま父親となる。

というお話です。

 

 

フランス西部の都市・アングレーム。弁護士のローラにはちょっと困った2人の兄がいる。眼鏡士のブノワと解体業者のピエール。三兄妹は死別した両親の墓参りで月に一度は集まることが習慣になっている。

ある日、ブノワの三度目の結婚式、大遅刻をしてきたピエールの失礼なスピーチが原因で兄弟喧嘩が勃発してしまう。その上、それぞれに問題が起こってしまう。

 

ピエールは、仕事で深刻なトラブルが起きてしまい、会社側はそれをピエールに押し付けて解雇し、解決しようとしていた。もちろんピエールは反発するが、解雇されてはどうしようもない。息子の大学費用が必要な時に仕事を失い、新しい仕事探しに奔走していた。

 

 

新婚早々のブノワは、結婚して二人の時間を楽しみたいと思っていたのに、早々と妊娠を告げられてしまい、困惑する。そんなブノワを見た妻は、子どもが嬉しくないのかと起こり、家出をしてしまう。
 

そしてローラは、離婚調停の仕事を何とか終わらせ、一息ついていると、離婚調停の依頼人だったゾエールに誘われ、恋が始まってしまう。結婚も考え始めたローラだが、38歳の彼女が病院で診断を受けると、妊娠しにくい状態だという事を告げられてしまう。

 

 

三人三様の問題が起こり、あぶあぶしながらも月一の集まりを行い、仲直りをするが、ピエールは自分の悩みを相談することが出来ない。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、良い映画だったなぁ。兄弟妹が、とても仲が良いんです。喧嘩もするけど、それぞれにとても優しくて、そして、彼らの家族も優しいんです。こんなに優しい家族ばかりだったら、きっと、素敵な生き方が出来るのかなと思いました。

 

 

ブノワ、ピエール、ローラの3人兄妹は、毎月、両親の墓参りで会うと決めていて、とても仲が良いですよね。私は一人っ子なので解りませんが、友達に聞くと、大人になるとあまり会わないと言っていたので、この兄妹は珍しいなぁと思いました。毎月会って、近況とか話していて、良いなぁと思ったのですが、やっぱり喧嘩はするみたい。

 

いくら仲が良くても、それぞれは仕事を持っているし、生活サイクルがあるので、いつも都合よく合わせたり、結婚する相手と仲良く出来るのかというと、結構、難しい部分もあると思うのよ。それでも、この兄妹は、頑張って仲良くしていたんだけど、でも、ちょっとした事が重なり、今回は、ちょっと大事になります。

 

 

ブノワは、3度目の結婚で、若い奥さんにベタ惚れなんだけど、しばらくは二人の時間を楽しみたいなぁと思っていたんです。でも、結婚直後に妊娠が判り、あまりにも驚いた顔をして、”二人の時間を持つと約束したのに。”と言ってしまうんです。そりゃ、奥さんは怒るわよね。子供が出来たのに。で、妻は家出をし、大騒ぎに。

 

ピエールは、会社を納得出来ない事で解雇となり、新しい仕事を探さなくちゃってなります。息子が大学に行くためのお金がいる時に、本当に、こういう時って焦りますよね。ちょっと可哀想だったけど、こればっかりは、自分で解決しないとね。

 

 

ローラは、仕事で知り合ったゾエールと付き合い始め、これから結婚して幸せな家庭をと思っていたんです。38歳なので心配はしていたんだけど、産婦人科に行くと、子どもを作り難い身体だと言われてしまいます。愛する人に子供を産んであげられないとショックを受けたローラは、ゾエールと別れようと思うのですが・・・。

 

そんな誰にでも起こりそうな事件が、この3人に起こります。どの問題も、確かにその時は大事なんだけど、長い人生の中では、色々な事が起きます。相談しにくいことだってあるけど、でも、もし、話せるなら、聞いて貰うだけでも楽になれますよね。結局は、問題の解決にはならないと解かっていても、誰かに話しを聞いて貰うことが、解決に繋がる事もあるんです。

 

 

映画の中では、ピエールがどうしても失業の事、お金に困っている事を話せないのですが、兄妹は、優しく助けていくんです。そして息子も。この、言わないけど、そっと助けていく優しさというのかな、そういうやり方が凄く優しいと思いました。失業したの?とか、お金ないの?とか、バンバン聞くのではなく、何で話してくれないのかなと思いながら、そっとフォローしている優しさが、兄妹っていいなぁと思いました。そしてピエールの息子も優しいんですよ。本当に良い子に育っていて、素敵だなって思いました。

 

とにかく、この映画、優しさに溢れていて、とても気持ちが良くなりました。児童虐待の映画を観た後だったので、本当に癒されて、やっぱり人には優しくしないといけないなと思いました。誰かに優しくしたら、優しくされた人も、優しくしたくなりますもんね。優しさは連鎖するものですから、ちょっとした優しさを、いつも誰かにあげたいなって思います。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。とっても素敵な映画だと思いました。ドタバタコメディ的な部分もあって、笑えるし、ちょっと泣けるような部分もあるし、良い映画です。単館系なので、あまり上映館が無いかもしれませんが、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ローラとふたりの兄」