「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」を観てきました。
ストーリーは、
「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生した地球外生命体シンビオートのヴェノムは、食欲制限を強いられ不満を抱えながらも、エディとの共同生活をそれなりに楽しんでいた。そんな中、ジャーナリストとして未解決事件の真相を追うエディは、刑務所で死刑囚クレタス・キャサディと再会する。クレタスは猟奇殺人を繰り返したシリアルキラーで、死刑執行が迫っていた。エディに対し興味を示すクレタスは突如として彼の腕に噛み付き、その血液が人間とは異なることに気づく。そして死刑執行の時、クレタスはついにカーネイジへと覚醒する。
というお話です。
地球外生命体シンビオートのヴェノムは、地球に降りてきてエディに寄生し、「悪人以外を食べない」という約束で身体を共有させて貰うことになった。食欲を制限されながらも、エディとの地球での生活に慣れて、楽しんでいた。
ある日、エディが凶悪犯で死刑囚のクレスタ・キャサディの取材の為に、刑務所を訪ねることになる。クレスタは、何故かエディを気に入り、メッセージを届けてくれたら死体の在りかを教えると言ってきた。
しかし、クレスタが描いていた刑務所内の絵をヴェノムが全て暗記し、謎を解いてしまった為に、メッセージを届ける前に彼の猟奇殺人の犠牲者の死体が幾つも見つかってしまう。
クレスタの死刑が決まり、エディは再度、クレスタを訪ねると、メッセージを届けなかったことを詰られ、突然に指をかじられてしまう。すると、独特な味がしたようで、不気味な微笑みを返してくる。
死刑の当日、死刑台に繋がれたクレスタは、身体の中の血が変化し、カーネイジへと覚醒してしまう。そしてそこに居た人々の脳を食べて力を付け、外へ出て行ってしまう。彼の目的は、愛するシュリークを奪還すること。そしてエディは･･･。後は、映画を観てくださいね。
ヴェノム、面白かったぁ～！ちょっと無理はあるけど、マーベルの中では、コメディ色が強い作品ですよね。今回は、エディの血を舐めたクレスタが、その身体の中にカーネイジを育ててしまい、ヴェノムよりも強くなってしまったのかもって感じでした。憑りついたクレスタが、凶悪犯なので、その分の力が増してしまったらしいんです。
今回、ちょっと不思議に思ったんだけど、ヴェノムって、エディの中に寄生している訳でしょ。それは、１つの人格よね。で、エディの指を噛んで、その血を舐めたクレスタの中に、ヴェノムのスライム的な一部が入ってしまい、カーネイジになるんだけど、ヴェノムの一部だったものが別れて、どうしてヴェノムに戦いを挑めるのかなぁ。元は、同じモノでしょ。
だから、自分で自分を攻撃していることになるじゃないですか。一度、分かれてしまったら、別々の人格を持つって事なのかしら。その辺りが、不思議だなって思いました。元々、ひとつの人格なら、ひとつに戻りたいと思うような気がするんだけど、平気で別々に生きて行くと言う所が、何となくシックリきませんでした。
でも、音に敏感というところは全く変わらず、そんなカーネイジが愛する女性・シュリークは、口から超音波を発する女性という設定で、どうなるのかなぁとワクワクしました。だって、カーネイジは天敵が愛する女性って事になるでしょ。もう少し、シュリークの活躍が観たかったなぁ。なんか、あっという間の戦いでしたもん。
今回、確かにカーネイジとの戦いは凄かったんだけど、それ以上に、エディとヴェノムの共同生活が、あまりにも楽しいし、可愛くて、何とも言えずに微笑ましいなぁって気持ちになりました。エディもヴェノムも、嫌いだと言いながら、お互いに必要な関係になってきているように見えました。これ、確かにアクション映画だけど、コメディ映画とほのぼの映画の二つも入っていると思いました。二人の掛け合いはほのぼのよねぇ。
それにしても、ヴェノムの能力って凄いんですよ。一瞬で壁に描いてあった絵を全て記憶し、それを紙に再現出来るという事に驚きました。天才じゃーん！エディは、ちょっとポンコツでも、ヴェノムがしっかりしているから、これからも仕事は順調に行くんじゃないの？エディは理性の部分のみをしっかり保ってくれていれば、このコンビは最強なのかなと思いました。
そして、今後の展開なんだけど、「ヴェノム３」はありそうですね。そして、ここからがちょっとネタバレです。これ以降は、本編を観てから読んでいただいた方が良いかもしれません。
とりあえず、カーネイジとの戦いに決着は付くのですが、ある人物の目が青く光り、次回以降、敵になりそうな気配がありました。何がどうなって、そうなったのかは、よく解りませんでしたが、シュリークに痛めつけられて、何かが覚醒したのかしら。次回に期待しましょう。
そして、一番重要な場面が、エンドロールの後に来ます。ＴＶを観ていると、何かが起こって、ＴＶに違うニュースが映ります。そこには、なんと、あのピーター・パーカーの姿が。そしてヴェノムは、何かを思い出したように、ＴＶ画面のピーターをペロッと舐めるんです。
今度のスパイダーマンにヴェノムが出るという情報は無いのですが、マルチバースで、色々な世界が入り混じって、色々なヴィランが現れるらしいので、ヴェノムは、次のマルチバース系の事が起こって、ピーターと出会うのかもしれません。もし、ピーターとヴェノムが手を組んでくれたら、そんなに強い事は無いです。アイアンマンとキャプテンアメリカがいない世界でも、ちゃんとヴィランを倒せるよね。
もー、どんどん先が楽しみになっちゃう映画の世界は、楽しいですねぇ。今度こそ、エディに素敵な新しい彼女が出来る事を願いながら、次回作を待ちましょう。
いや、まず、この作品ですが、私は、超！超！お薦めしたいと思います。エディのトム・ハーディとカーネイジのウディ・ハレルソンの二人が最高です。イケメンおっさん、最高です。私は、CG部分よりも、二人が対峙する場面の方が好きだなぁ。うーん、満足しました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」
