「ミラベルと魔法だらけの家」魔法があっても無くても家族は家族。みんな一緒なんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ミラベルと魔法だらけの家」を観てきました。

 

ストーリーは、

コロンビアの奥地にある、魔法に包まれた不思議な家。そこに暮らすマドリガル家の子どもたちは、ひとりひとりが異なるユニークな「魔法の才能(ギフト)」を家から与えられていた。しかし、そのうちの1人、ミラベルにだけは、何の力も与えられなかった。力を持たずとも家族の一員として幸せな生活を過ごしていたが、ある時、彼らの住む魔法の家が危険にさらされていることを知った彼女は、家族を救うために立ち上がることを決意する。

というお話です。

 

 

南米コロンビアの奥地に建つ、魔法の力に包まれた不思議な家に暮らすマドリガル家。その昔、アルマおばあちゃんがお爺ちゃんと結婚し3人の子供を授かってすぐに、住んでいた土地を追われ、夫を殺され、子供を抱えて打ちひしがれていると、お爺ちゃんが持っていたロウソクの火が燃え上がり、周りの山々がせりあがり、その中心にカシータ(家)が建ちました。その地はエンカントと呼ばれ、町が出来て、マドリガル家の魔法の恩恵を受けて、みんな幸せに暮らしています。

マドリガル家の人々は、5歳になると、家から与えられる“魔法のギフト(才能)”を受け取ります。その血を受け継ぐ家族は、誰もがそれぞれに個性のある魔法を受け取りましたが、ミラベルだけ何の魔法も与えられることがありませんでした。



 

家では、皆忙しそうに祝いの用意をしています。今日、アントニオが5歳になり、家からギフトを貰う日なのでした。アントニオは怖がって儀式に行きたくないと言うのですが、ミラベルが安心させて、儀式に連れて行きます。するとアントニオは動物と話しが出来る能力を授かりました。みんな、大喜びでパーティーは盛り上がります。

そんな中、ミラベルは、家に大きな”亀裂”があることに気が付きます。それはその世界から魔法の力が失われていく前兆でした。 家が壊れ始めているとアルマに訴えるミラベルでしたが、アルマは信じず、アントニオの祝いの席を壊す気かと怒られてしまいます。

しかし、確実に壊れ始めているカシータを元通りにするためにミラベルは動き出します。未来のビジョンが見えるブルーノ叔父を見つけ出し、未来への道を探ります。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、吹替版しかやっていなくて、泣く泣く吹替で観ました。字幕で観たかったなぁ。面白い映画だとは思いましたが、ごめんなさい、最初に謝っちゃったけど、この主人公のキャラクターが、どうしても私の趣味に合わなくて、ダメでした。だって、下膨れで大きなメガネをかけて、凄くオバちゃん顔なのよ。ヒロインなんだから、やっぱり可愛い子がいいよなぁ。それに、性格がウザいんです。もし、私の周りにいたら、”ちょっと大人しくしていてよ。”って言いたくなるかも。それくらい、うるさかったかな。

 

このミラベル、悪い子ではないんですよ。たまたま、魔法というギフトを貰わなかったけど、凄く良い子に育っているんです。でもね、家族の中では、ただ一人魔法を持たないから、どうしても自分だけ仲間外れにされているような気持がして、それで、必死で話しかけたり、働いたりしているのだと思うんです。だからウザく見えちゃう。とっても可哀想なんだけど、仕方ないですね。

 

 

でも、このミラベルだけに魔法を持たせなかったのには、理由があるんです。わざと、カシータはミラベルに持たせなかったんだと思いました。誰もが魔法を持っていたら、持っていない人の劣等感も解らないし、反対に、持っている人の苦労も解らないと思うんです。マドリガル家の中で、ただ一人、家族の気持ちも、周りの人々の気持ちも解ってあげられる、中間地点にいる彼女が、必要だったんじゃないかな。

 

魔法使いだとみんなに知られていたら、色々な事を望まれて辛くなるだろうし、それでも文句を言えないのは、持っているのに出し惜しみするなんてズルいとか言われるのも辛いのだろうなと思いました。アルマおばあちゃんは、みんなの為に魔法を使いなさいと教えていて、家族は辛かったと思います。そんな心のひずみが、カシータを弱らせていたのではないかなと思いました。

 

 

そんな中で、魔法を持たずに頑張っていたミラベルは、魔法に憧れていたけど、魔法を持つ辛さには気が付いていなかったのだと思います。それが、カシータの危機に際して、色々な事を調べる内に、その辛さに気がついて言ったのだと思いました。

 

天才には天才の苦しさが、狂人には狂人の苦しさがあるのと同じように、どんな人にも辛い部分はあるんだという事を理解するべきなのだという事を教えてくれているのかなと思いました。でもさ、苦しい苦しい、辛い辛いって言っていても、前には進めないし、いろんなことを悔やんだって、何も始まらないんだから、とにかく、前を向いて出来る事をするのが一番ですよね。もちろん、失敗したら反省して、どうして失敗したのかは検証すべきだけど、それを悔やんでいても仕方ないじゃない。次はこうしようとか、これは辞めようとか、人に頼ってばかりではダメだと考えて、自分で進む努力をしなくちゃね。

 

 

この家族も、ちゃんと魔法を失ったとしても、前に進む大切さを学んだと思いますよ。家族は家族です。魔法があるないなんて関係無いんです。そんな事を考えさせてくれる映画でした。

 

アントニオが、動物と話しが出来て、沢山の動物に囲まれているのが、とっても可愛いです。こんな風な魔法が貰えたら、幸せでしょうねぇ。他の魔法は、そんなに良いと思えなかったな。怪力も、花を咲かせるも、たいして嬉しくない。ミラベルの母親の傷を癒すのは良かったかな。ブルーノ叔父さんの未来のビジョンが見えるのは、これ辛いでしょうね。未来なんて見えない方が良いに決まっています。解らないから面白いのにねぇ。ま、今日は、ちょっと、ジャパンカップの予想をしながら、未来が見えたらいいなって思っちゃいましたけど。(笑)

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ミラベルが私のタイプじゃなかったので、凄くお薦めは出来ないけど、内容は面白かったですよ。もう少し、可愛い主人公にして欲しかったなぁ。ま、面白いので、家族で楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ミラベルと魔法だらけの家」