「モスル あるSWAT部隊の戦い」いつになったら無意味な内戦は終わるのでしょう。子供が可愛そう。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「モスル ~あるSWAT部隊の戦い~」を観てきました。

 

ストーリーは、

長引く紛争により、荒廃したイラク第二の都市モスル。21歳の新米警察官カーワは重武装したISに襲われたところを、ジャーセム少佐率いるSWAT部隊に救われる。カーワが身内をISに殺されたと聞いたジャーセムは、その場で彼をSWATの一員に招き入れる。少佐を頂点に統制が取られ、十数名の元警察官から構成されるその部隊は、本部からの命令を無視して独自の戦闘をおこない、カーワには明かされないある使命でつながっていた。

というお話です。

 

 

長引く紛争で今ではすっかり荒廃したイラク第2の都市モスル。
この地で働く21歳の新人警察官カーワは、ISIS(イスラム過激派組織)に襲われたところを、あるSWAT部隊に救われる。

部隊を率いるジャーセム少佐は、ISISに叔父を殺されたカーワをその場でSWATの一員に徴兵する。彼がISISに身内を殺されたという、入隊条件を満たしていたからだ。



彼らは10数名の元警察官で編成された特殊部隊で、本部からの命令を無視して独自の戦闘を行っていた。ほとんどが元警官であり、ジャーセム少佐は教官までやっていたらしく、隊員の中には生徒だった人物もいるようだった。


彼らを繋ぐ使命は秘密で、カーワにも明かされない。やがて手段を選ばない激烈な戦闘で仲間を失っていく中、絶望的な状況に直面する。それでも部隊は、ISISの要塞へと向かう決断をするのだが・・・。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、実話に基づいた記事を映画化したという、凄いお話です。こんな事を、行っていた部隊が本当にいたのかと思うと驚きでした。トルコ、シリア、イランに囲まれたイラクのモスルという都市で、イスラム過激派と呼ばれる組織と戦いながら、任務を達成しようとする部隊のお話です。この任務が、最後の最後まで謎なのですが、それが解った時の何とも言えない感じが、戦争というものが本当に無駄だという事が理解出来るんです。何で、そんな無駄な事をするんでしょうね。

 

主人公のカーワは、警察官になったばかりです。真面目に警察官としての任務をしていたら、イスラム過激派組織に襲われて、一緒にいた警官の叔父は殺され、自分も危険な状態になりますが、SWAT部隊に助けられます。唖然とするカーワに、何してるんだと問いかけると、犯人を逮捕していたと言うんです。一方は命を賭けて戦っているのに、一方は逮捕して拘留しようとしているという、何とも笑ってしまうようなコメディなんですよ。もちろん、SWATたちは、カーワたちが逮捕して連れて行こうとしていた人間を殺します。そりゃ、そうですよ。既に刑務所は機能していないというし、捕まえたって裁判もなにもあったもんじゃない。殺すか殺されるかをやっているのに、お間抜けな警察官は逮捕すると言っている。カーワは現実が解かっていないんです。

 

 

そんなカーワを隊員に加え、SWATたちは任務を遂行すべく、行動を開始するんです。この部隊に少し居るだけで、カーワは凄いスピードで成長していき、今、何が必要なのかという事を自覚して行きます。この映画は、カーワが戦争の中で、どのように成長して行くかが描かれている映画です。やっぱり、百聞は一見に如かず。マニュアルを読んでいるだけでは何も解らず、実践してこそ理解が出来ると言う典型的なお話でした。面白かったなぁ。

 

 

このSWAT部隊の隊長がカッコいいんです。イケメン親父で、小綺麗にしたら、「おじさまと猫」という漫画のおじさまにピッタリみたいな感じでした。今回は、ピアノを弾いているのではなく、銃を使っていましたけどね。その場その場の判断は正しいし、弱い者には優しいし、本当に隊長という感じの方でした。この映画に出演している俳優の方々は、皆さん、イラクやイランなどの中東出身者の方のようで、観ていて、全く違和感がありませんでした。ヨーロッパ系の俳優とかが演じると、やっぱりちょっと、あれ?と思うけど、今回は、そういうことはありませんでしたね。

 

この映画は、私がアレコレ、がたがた書くよりも、観ていただくのが一番の映画かなと思います。この過酷さは、言葉では言い表せないほどのものでした。前に1ブロック進めたと思ったら、仲間が何人か減っているという、次は我が身というギリギリのところでの戦いが描かれているので、ずーっとハラハラドキドキの連続でした。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。いつまでたっても終わらない、中東の内戦はどうなるのかしらという事が描かれていて、いい加減に誰か何とか出来ないのかしらと考えてしまう映画でした。こんな事を続けて、ずーっと生活して行くのかと思ったら、誰もが自分の国を捨てたくなっちゃいますよ。自分の国への気持ちを、もう少し大切にして欲しいなと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「モスル あるSWAT部隊の戦い」