「恋する寄生虫」恋愛映画ではあるけどファンタジーと思った方が良いかな。寄生虫に嫌悪感が無い方へ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「恋する寄生虫」を観てきました。

 

ストーリーは、

極度の潔癖症から誰とも人間関係を築くことができず孤独に生きる青年・高坂賢吾は、視線恐怖症で不登校の少女・佐薙ひじりの面倒を見ることになった。露悪的な佐薙の態度に閉口する高坂だったが、その言動や行動が自分自身の弱さを隠すためだと気づき、彼女に共感を抱くようになる。2人はクリスマスに手をつないで歩くことを目標にリハビリをスタートさせる。次第に惹かれ合った2人は初めての恋に落ちていくが。

というお話です。

 

 

極度の潔癖症で人と関わることができずに生きてきた青年・高坂賢吾。部屋に籠ってPCとずっと向き合っている。彼が組んでいるのはコンピューターウィルスで、あらゆる通信機器を一瞬でオフにするというものだった。8歳の時に両親の自殺を見てしまい、極度の潔癖症となり孤独に生きてきました。

視線恐怖症の佐薙ひじりは、大きなモニターヘッドフォンをしています。聴覚を遮断することでやっと人混みを歩けるんです。彼女は医者の祖父から、自分の頭の中に「寄生虫」がいる事を聞いています。彼女の母親も、そのせいで自殺をしてしまいました。その寄生虫を取り除かない限り、脳を食い尽くされて死ぬことになります。



 

ある日、高坂はバスに乗っていて気分が悪くなり、途中下車をしたのですが、吐いて気絶してしまいます。そこに居合わせた佐薙ひじりは、仕方なく、彼を父親の病院へ搬送します。

目を覚ました高坂は、礼を言って病院をあとにしますが、後日、和泉という病院の医師より、高坂が開発しているコンピューターウィルスを通報されたくなかったら、佐薙ひじりの面倒をみるようにと命令されます。バイト代も払うというので、仕方なく引き受けます。

高坂とひじりは待合せをし、ひじりは高坂の家へ。平気で上がり込み寝転がるひじりに、潔癖症の高坂はショックで気絶してしまいます。そんな高坂とひじりは、お互いの問題点を理解し、段々と近づいて行きます。惹かれ合う二人は、このまましあわせに・・・と考えるのですが、ひじりの頭の中の「虫」は・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、不思議な感じで楽しめました。頭の中にいる寄生虫が、人間を操って、潔癖症だったり、視線恐怖症だったりを引き起こし、寄生虫同士が交配する為に、人間に恋をさせるという、何とも奇妙なお話ですが、ちょっとロマンティックでした。

 

もし、潔癖症などの色々な問題が寄生虫によるものだったら、治療出来るんですから良かったですよね。心の問題は完璧な治療出来ないから困っているんだけど、寄生虫が原因となれば、寄生虫を取り除けばよいだけですもんね。それほど決定的な解決法はありませんよ。ピロリ菌とか、サナダムシとか、そんなのと一緒なんでしょ。駆除しちゃいましょって感じで、お薬で治るんだから、素晴らしいです。

 

 

そんな世界に生きている高坂とひじりは、寄生虫のせいで問題を抱えていて、そんな二人を何故か、ひじりの祖父と和泉は出合せ、接近させました。この謎は、最後に解けますが、ちょっと面白いでしょ。まぁ、寄生虫の専門家の方々がやる作戦だから、素人には、よく解らないんだけどね。

 

寄生虫が人間を操って恋をさせるという事を、二人が聞いて、自分たちが惹かれ合ったのは寄生虫が脳に指示を出しているからなのかと思い、悲しみます。自分が人を好きという気持ちが、何かに操られているなんて信じられないし、虫を駆除したら、この恋心が消えて無くなってしまうなんて、そんな事嫌ですよね。寄生虫って、そんなに頭が良いとは思えないんだけどなぁ。脳の何処の神経細胞が恋を司ってるのかなんて、寄生虫には解らないハズなんだけどね。

 

 

もし寄生虫が理解しているなら、その寄生虫を使って、脳のどの神経が何処と繋がっているという事を解明していけますよね。そうなると、足や手など、身体の一部を失くした人に、義手や義足を付けて、脳の神経細胞と繋げれば、脳からの伝達で手や足が動くようになりますよね。それに、手術や高度医療など、技術者しか出来ない事でも、脳とコンピューターを直結して、何処にいても治療が出来るようになるでしょ。寄生虫が、本当に人間を操れるほど頭が良いなら、それは、人間が利用しない手は無いと思うけど、そんな研究はしてなさそうでした。

 

恋愛映画としては、可愛いし、ちょっとファンタジーで好きだったけど、どーも、この寄生虫というのが引っかかってしまい、恋愛映画には見えませんでした。この寄生虫を使った開発医療が山ほど出来るのに、何もしない祖父や和泉、ダメダメでしょ。iPS細胞が出来ている現代、色々な物が自分の細胞で作れるようになるので、後は、脳の神経との繋がりだけが、今、解明されていないのよね。それが解れば、本当に攻殻機動隊のように、義体が出来るようになるんです。そうなったらイイなぁ。

 

 

林さんと小松さんの二人、お似合いでした。でも、この映画を観た次の日に、菅田さんと小松さんの結婚のニュースが出て、笑っちゃった。うんうん、菅田さんと小松さん、お似合いです。二人とも、脳に寄生虫は飼ってないだろうから、しあわせになってね。

 

私、寄生虫というと、「天使の囀り」という小説を思い出して、あの本は面白かったなぁ~と考えてしまいます。”ウアカリ”という猿が宿主だったんだけど、人間に寄生虫が移ってしまい、日本に持ち込まれてしまうという、とんでもない小説で、恐いけど面白かった。あれ、映画化して欲しいなぁ。

 

話しを戻して、小松さんの女子高生、ギリギリでしたね。可愛いんですけど、やっぱりそろそろ辛いです。演劇でやるなら全然良いんだけど、映画で女子高生と社会人となると、ちょっと違和感がありました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。恋愛映画と思って行くと、ちょっと色々とあるけど、まぁ、ファンタジー映画だと思って行くと、結構、楽しめるのではないかなと思いました。寄生虫などに、それほど嫌悪感が無い方なら、問題無いと思います。面白いと思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「恋する寄生虫」