フランス映画祭in横浜で「あなたが欲しいのはわたしだけ」を観ました。
原題「VOOUS NÈSIREZ QUE MOI」
ストーリーは、
1982年。著名作家で映画監督のマルグリット・デュラスの最後の恋人、ヤン・アンドレアは、友人のジャーナリストに、自分とデュラスの関係、デュラスに対する思いをインタビュー形式で録音して欲しいと頼む。インタビューで明らかにされる、彼らの愛の形とは…。
というお話です。
1982年10月、ヤン・アンドレアはミシェル・マンソーにインタビューを依頼しました。ヤンは、ミシェルに録音することを頼み、インタビューが始まります。
彼はマルグリット・デュラスと2年間、恋人関係であり、彼女より38歳若く、長い間、マルグリットのファンでした。ヤンは、5年間デュラスと文通をし、そして会う事になります。1980年に会った二人は恋人関係になり、今も一緒に暮らしています。
ヤンは、「デュラスについて話したい」で始まり、ミシェルに彼女の事を話しながら、今まで、デュラスと何を経験してきたのか考え、自分を見つめ直し、マルグリットを愛し続けようと考えます。そのインタビューテープは、のちにヤンの妹の手に渡り、出版されることとなります。 後は、映画を観てくださいね。
上記の内容なのですが、ドキュメンタリー映画ではないのだけど、ずーっと、ヤンの話をミシェル・マンソーが聞いているだけの内容なので、途中で飽きるんです。さすがに、もう少し分かりやすく、ストーリーっぽくなっていくのかなと思ったけど、全く最後までならず、同じテンポでした。
もちろん、ヤンの話から、過去の映像や風景などが描かれるのですが、パッとしないんです。デュラスとヤンの関係を良く知らないと、あまり意味が解らないと思いました。私は、デュラスの知識としては、「愛人」を書いた作家としか知らず、ヤンが若い恋人だと、この映画で知ったので、何を言っているのか、よく解りませんでした。
帰って来てから、二人の関係や、ヤンはゲイだったのかな?など、よく解らなかったのですが、調べられるだけ調べて、内容を考え直したのですが、全く面白かったと思えないんですよね。ただ、二人の間には、不思議な愛のカタチがあったのかなということは、理解できました。ヤンは、この時点で、デュラスとの関係をとても悩んでいるようでしたが、結局、デュラスを看取ったのはヤンなので、本当に、心から愛し合っていたのだろうと思います。
ごめんなさい。私が、この映画にまったく共感が出来ず、面白いと思えなかったので、良い感想が書けません。ごめんなさい。きっと、デュラスとヤンをご存じの方で、本などをすべて読んでらっしゃる方には、この映画も、本に書かれていることなので、理解が出来て、楽しめるのかもしれません。
私は、この映画、あまりお薦めが出来ませんが。デュラスの本のファンの方には、お薦めします。ファンの方なら、この映画が理解出来ると思うからです。デュラスとヤンの愛を、この映画で確認してください。日本公開は決まっていないのかな?もし、公開されたら、ファンの方、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「あなたが欲しいのはわたしだけ」