「月の守護者の伝説」【第29回フランス映画祭in横浜】大人も子供も感動出来る作品です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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フランス映画祭in横浜で「月の守護者の伝説」を観ました。

原題「MUNE, LE GARDIEN DE LA LUNE」

 

ストーリーは、

ここは月と太陽が同時に存在する世界。主人公ミューンは、ひょんなことから月の守護者に選ばれた。しかし、いくつものミスを犯し、冥界の王が太陽を盗む好機を与えてしまった。太陽の守護者ソホーンと、蝋でてきた少女グリムと共に、ミューンは冒険に出かけ、伝説の守護者となる。

というお話です。

 

 

ここは、月と太陽が同時に存在する世界。

夜の側に住むミューンは、素直で何にでも興味を持つ少年です。今日も、ふざけて遊んでいて失敗してしまい、父親に怒られて、家に帰らされてしまいます。その日は、太陽と月の守護者の世代交代の日であり、今までの守護者は自分がこれだと思った後継ぎに継がせるために儀式の準備をしていました。そして、世代交代の儀式にて、太陽の守護者は自分の弟子ソホーンに譲り、月の守護者は自分の弟子に譲ろうとしましたが、月の使者である動物が選んだのは、何故かミューンでした。

 

驚いたミューンですが、儀式にて譲られてしまったものは取り返しがつきません。太陽の守護者ソホーンと月の守護者ミューンで、その仕事を始めるのですが、まだまだ未熟で失敗ばかりです。ある時、ミューンは、大失敗をしてしまい、捕まえていた月を放してしまいます。月を牽引していた聖獣は、その場で動かなくなり、月はどこかへ行ってしまいました。怒った夜の側の仲間に追放されてしまったミューンは、自分の責任で月を取り戻すと、月を探しに行きます。

 

 

太陽の守護者ソホーンは、月が消えて夜側に問題が起こったために、太陽を置いて、夜側に行ってしまいます。すると、太陽を狙っていた冥府の王が太陽を盗み、太陽の力を奪ってしまいます。太陽も月も失くした世界は混沌となり、ソホーンとミューンは、昼と夜の間に住む蝋で出来たグリムの力を借りて、地底に持っていかれた太陽と冥府の王に騙され消えてしまった月を取り戻しに旅に出ます。

 

グリムは古い文献を沢山読んでいて、太陽と月は対となっていること、古い言い伝えなどを知っており、彼らの旅に同行します。しかし彼女は蝋で出来ているので、太陽の熱にさらされてしまうと溶けてしまいます。それでも彼らの力になるべく協力し・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、2014年に製作されたそうなのですが、今まで日本に紹介されなかったんですって。勿体ないなぁ。もっと早くに日本で観せて欲しかったな。こんなに面白いんですから。ファンタジー映画でして、彼らの住んでいる世界は、雰囲気が”もののけ姫”に出てくる森のような感じなんです。自然が美しく、夜側には、コダマのような生物が居たり、月の聖獣なんて、何となく”ダイダラボッチ”っぽいんですよ。素敵でした。

 

そんな世界に生きるミューンとグリムとソホーン。月の聖獣と太陽の聖獣を守護者が操り、世界の半分半分を照らしながら移動をする世界なんです。色々な生物が住んでいるようで、ソホーンは、マッチョなお兄さんだけど、人間みたいでした。ミューンはちょっと動物的で、サルのベローシファカに似ていたかな。そして何故かグリムは蝋の女の子。何で突然に物質なのか解らないんだけど、何故か蝋なんです。種類の選び方が面白いよね。


 

で、ちょっと、ミューンとグリムは、イイ感じになります。まだ二人とも子供なので、恋愛とかって感じでは無いんですけどね。でも、この二人を観ていたら、日本のサンリオのアニメ「シリウスの伝説」を思い出しました。子供の頃に観たと思うけど、凄く感動したのを覚えています。悲しいお話だったなぁ。その「シリウスの伝説」とは内容は違うのですが、二人の雰囲気が似ていました。

 

元々は、誰も悪い人ではないんですけど、悪い考えや欲が出てしまって、良い人でも悪い方に傾いてしまうんです。悪魔の囁く声に、つい、耳を傾けてしまう。そうすると、もう止まらなくなって、全てを手に入れるまで、突き進んでしまうんです。まぁ、生きていれば、そういう悪い考えに憑りつかれる時もあるかもしれないけど、人を悲しませたり、苦しめたりするのは、良くないですよね。それは、ヒーローに倒されちゃいます。

 

 

このアニメーションなのですが、3Dで作っているのかな?2.5Dとか言っていたけど。面白いのは、彼らの世界にいる時は、CGアニメで作られているのだけど、夢の世界に入る場面があって、夢の中に入ると、鉛筆で描いているのかな?手書きのようになるんです。夢という世界が、手書きにすることで、凄く柔らかい世界に見えて、世界の違いが良く表されていました。ジブリの高畑監督っぽい感じで、好感が持てました。

 

とても内容が良いので、子供と一緒に観るのに、とても良い作品だと思いました。でも、技術的な部分を観るとなると、大人向けかなと思います。よく考えられている作品でした。何で、もっと早く日本に来なかったのかなぁ。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。アニメに厳しい日本でも、十分に気に入って貰える映画だと思います。子供にも喜んでもらえる作品だと思いました。来年の春公開予定です。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「月の守護者の伝説」