「ヴォイス・オブ・ラブ」【第29回フランス映画祭in横浜】セリーヌ・ディオンの半生を元に映画化。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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第29回フランス映画祭 in 横浜 が開幕しました。今日から4日間です。オープニングセレモニーの後に上映されるのは、今年のカンヌ映画祭で上映された「ヴォイス・オブ・ラブ」です。あのセリーヌ・ディオンの半生を元に製作された映画です。原題「ALINE」

 

ストーリーは、

1960年代、カナダ。ケベック州に暮らす音楽好きな一家の14人目の末っ子アリーヌは、5歳の時に人前で歌いはじめる。母は娘の夢をかなえるため地元の有名音楽プロデューサー、ギィ=クロードにデモテープを送り、彼の尽力で12歳にしてデビューを果たしたアリーヌ。しかしギィ=クロードは彼女を世界的な大歌手にするため数年間の活動停止を決め、英語の特訓やダンスの授業などに専念させる。そしてついに、世紀の歌姫への階段を駆けあがる旅が始まる。

というお話です。

 

 

カナダの小さな田舎町に暮らす音楽好きの一家に、14人兄弟の末っ子として生まれたアリーヌ。5歳の頃から歌い始め、町では人気になっていた。アリーヌは有名な歌手になりたいという夢があり、母親はデモテープを地元のプロデューサーのギィ=クロードに贈ることにする。

彼女の特別な歌の才能に気づいた地元の名プロデューサー、ギィ=クロードは12歳でデューさせるが、そのままでは彼女が目指す有名歌手にはなれないと気が付き、活動を休止し、マイフェアレディさながらの教育を受けさせる。歯の矯正、英語のレッスン、ダンスのレッスン等々、沢山の準備を数年間かけて施すことに。成長したアリーヌは、美しく、教養もあるレディに生まれ変わる。



 

そしてギィは、自分が育て上げたアリーヌを、大舞台にデビューさせる。それは伝説の始まりだった。アリーヌの歌は世界を魅了し、スーパースターとなっていく。そしてどんな時も彼女を支えたのは、家族と、愛するギィ=クロードだった。倍も年が離れたギィに恋をしたアリーヌ。彼女の恋は実る事があるのか。後は、映画を観てくださいね。

 

スーパースターのセリーヌ・ディオン。あのタイタニックのテーマで、日本でも大人気になったのは記憶にあるのではないかと思います。あのセリーヌさんの半生を元に描かれている映画なのですが、全部が全部、そのままではなく、脚色もあるようで、伝記映画とは言えないのかな。でも、プロデューサーのギィさんとの恋愛は、事実に基づいて描いているようでした。

 

 

私が若い頃に、ラスベガスに行った時、確か、どのホテルでもショーを開催していて、シルク・ド・ソレイユとか、ホワイトタイガーのショーとか、色々あった中に、セリーヌ・ディオンさんのコンサートがあったと思うんですよね。この映画でも描かれていましたが、5年やって、その後、3年と合わせて8年もショーを開催したんですね。うーん、そんなにやっていたのに、いつも満杯で、チケットは取れない状態だったというんですから、凄いと思いませんか?ほとんど、毎日、開催しているんですよ。もちろん、日本のコンサートのように、2時間歌いっぱなしとかではないと思いますが、それでも、チケット代高かったような気がするなぁ。日本の歌手で、そこまで聞きたいと思う歌手なんていませんもんね。

 

映画のアリーヌは(セリーヌさんの半生だけど、全てが事実ではないので名前を変えたようです。)、カナダのケベック州の家に14人目の子供として生まれました。この地方は、子沢山みたいです。これでも少ない方だと監督はおっしゃってました。そんな大家族の中で育ったアリーヌは、とても愛されていて、母親もいつも付きっ切りで面倒を見ていました。

 

 

そんなアリーヌに歌手の才能があると解り、家族は大喜びで、デモテープをプロデューサーに送ります。いつまでも、返事の電話が来ないので、家族で電話の前に座っている場面が、可愛かったです。そんな家族だから、アリーヌがスーパースターになっても、お金でおかしくなったりせず、仲が良さそうでした。

 

アリーヌがギィに見出されて、成長して行く姿は、本当にマイフェアレディそのものでした。彼によって、アリーヌは作られたと言って良いのではないかと思います。これだけ面倒を見てくれていれば、恋もしちゃいますよ。ヒヨコにインプリンティングするのと同じようにね。それが、どんなに年上の人でも、そんなの関係無く好きになっちゃうだろうと思いました。

 

 

実際のセリーヌさんは、確か、大人気でチケットが取れないとか言っている時に、ご主人を亡くされて、心神喪失でしばらく公演を休んでいたと思います。ご主人の具合が悪くなった時も介護のために休んだりされていて、本当にご家族を大切にしているんだなと思った事を覚えています。この映画を観て、ご主人が、マネージャーも全てやっていてくださったからこそ、彼女が安心して仕事が出来ていたのだと知り、強い絆があったことを知りました。良いご主人だったんですね。

 

映画では、アリーヌ役を監督兼主演としてヴァレリー・ルメルシエさんが、なななんと、12歳から現在までを演じています。なので、実は、映像を見ていると、ちょっと顔に違和感があります。だって、12歳なのに、ほうれい線がくっきり出てしまっていて、老けて見えるんですもん。でも、監督曰く、舞台では、子供から大人まで自分で演じるんだから、全然平気でしょって言ってました。もちろん、ほうれい線以外は、CGなどを使って、子供のように見えるようになっていました。なので、ま、それほど気にはならないと思います。

 

 

アリーヌが「My Heart Will Go ON」(タイタニックのテーマ)を歌う場面がちょこっとだけあるのですが、なんか、タイタニックを思い出しちゃって、涙ぐんでしまいました。やっぱりタイタニックは永遠だなぁ。あの映画に、あの曲で、ピッタリだったんですもん。

 

話しを映画に戻して、この映画、セリーヌ・ディオンの伝記映画ではありませんが、彼女の半生を元に作られていて、こんなに素敵なご家族に恵まれていた方だからこそ、力強い歌声があるのかなと思えるような映画でした。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。セリーヌ・ディオンさんの半生を知りたい方はもちろん、あのタイタニックのテーマを聞きたくなった方にも観て欲しいです。ジャックは沈んで行ったけど、ローズは力強く生きていったのと同じように、きっと、アリーヌ=セリーヌは、蘇ると思います。彼女を待ちながら、この映画で、時間を繋ぎましょう。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

P.S : 残念ながら、歌はセリーヌさんではなく、他の歌手の方が歌っています。有名な方だそうで、上手いのですが、やっぱり違うかな。

 

 

「ヴォイス・オブ・ラブ」