「<主婦>の学校」を観てきました。
ドキュメンタリー映画なので内容は、
アイスランドの首都レイキャビクに、1942年に創立された小さな家政学校「The School of Housewives」。学生たちは寮で共同生活を送りながら、生活全般の家事を実践的に学ぶことができる。かつて、義務教育後に進学の機会が少なかった女性たちを良き主婦に育成する家政学校は世界各地にあったが、時代の移り変わりとともにその多くが衰退していった。そんな中、この学校は1970年代に男女共学となり、性別に関係なく「いまを生きる」ための知恵と技術を求める学生たちが集まってきている。自立した人生を楽しむための術を学ぶ彼らの姿を通し、暮らしや家事のあり方について柔らかく問いかける。
というお話です。
以前にも、同じような主婦の学校の映画があったのですが、そちらはドキュメンタリーじゃなくて、ジュリエット・ビノシュが主演で、「5月の花嫁学校」という映画でした。それは、花嫁修業をする学校で起きる、ドタバタ劇のコメディ映画なのですが、ヨーロッパには、まだ花嫁修業のような学校があって、段々と、それが変わってきているようですね。
この映画で描かれているのは、元々は、花嫁修業、主婦になる為の学校なんです。でも、現代では、花嫁になる為に学校で学ぶ訳ではなく、自分の生活をより豊かにするために、家事全般の効率の良いやり方や、人との付き合い方などを教えてもらい、自分が幸せになろうという、自分のレベルアップの学校のようでした。
なので、男性も入学して、家事を学ぶことも多いようです。今時、結婚をしないで、一人で生きる方が気楽という方も多いと思いますので、自分の為に、家事を習うというのは、とても良い事なのかなと思いました。
私も最初の結婚の前に、料理学校には行ったのですが、今でも役に立ってますもん。だって、包丁の研ぎ方なんて誰も教えてくれないでしょ。料理学校で始めて知りました。煮物やサラダだって何となくは作れても、基本を知らなくちゃ本当の味は解らないでしょ。それと同じように、この映画の中で、この学校に通った方が、何が良かったかを語っている場面もあるのですが、基本を知った上で工夫をするのは、とても良い事だけど、やはり家事全般の基本を教わって良かったと言っていました。どんなことにも、基本があって、工夫があるので、ヨーロッパなどでは、こういう伝統を語り継いでいく学校が残っているのでしょうね。こういう行事の時は、こういうお菓子を作るとか、色々な、その土地での伝統が数多くあるようでした。
思っていたよりも自由があるようで、皆さん、楽しんでいるように見えました。たまたま、ドキュメンタリー映画撮影の時は、若い女性が多いみたいで、楽しそうに学んでいました。
日本にも、こういう家事の学校ってあるのかしら。作法教室や料理教室はあるのを知っていますが、この映画のように、寮に入って、何か月かはそこで生活をするというのは聞いたことが無いので、ちょっと驚きました。私の知らない所にあるのかな?
私は、この映画、お薦めしたいと思います。そんなに面白いという映画ではありませんが、ヨーロッパでは、いまだにこのような学校が存続していて、今は、女性も男性も通って、家事を習うんだという事を知りました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「<主婦>の学校」