「ビルド・ア・ガール」ジャーナリストの方の自伝的映画です。ちょっとイラつく人だけど良い映画です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ビルド・ア・ガール」を観てきました。

 

ストーリーは、

1993年、イギリス郊外に家族7人で暮らす16歳のジョアンナは、底なしの想像力と文才を持て余し、悶々とした日々を過ごしていた。そんな日常を変えるべく、音楽情報誌「D&ME」のライターに応募した彼女は、単身ロンドンへ乗り込んで仕事を手に入れることに成功。しかし取材で出会ったロックスターのジョン・カイトに夢中になり、冷静な記事を書けず大失敗してしまう。編集部のアドバイスにより、過激な毒舌記事を書きまくる辛口批評家“ドリー・ワイルド”として注目を集めていくジョアンナだったが・・・。

というお話です。

 

 

1993年、イギリス郊外に家族7人で暮らすジョアンナは、底なしの想像力と文才に長けた16歳の高校生。貧しくも優しい両親や兄弟に囲まれているが、学校では冴えない子扱い。あふれる表現欲求や自己実現を持てあまして悶々とした日々を送っている。

「わかってる。定番のヒロインと私は全然違うよね」

そんな環境を変えたい彼女は、音楽マニアの兄クリッシーの勧めで大手音楽情報誌「D&ME」のライターに応募。単身で大都会ロンドンへ乗り込み、仕事を手に入れることに成功する。

 


 

そして大切な髪を赤く染め、奇抜でセクシーなファッションに身を包んだジョアンナは“ドリー・ワイルド”へと生まれ変わり、ロックの世界に引き込まれていく。音楽ライターとしてその才能を開花させ人気者となったジョアンナだったが、インタビュー取材で出会ったロック・スターのジョン・カイトに夢中になってしまい、冷静な記事を書けずに大失敗。

「生き残りたいなら、全て蹴散らせ!」という編集部のアドバイスにより“いい子”を捨て、“嫌われ者”の辛口批評家として再び音楽業界に返り咲くジョアンナ。過激な毒舌記事を書きまくる“ドリー・ワイルド”の人気が爆発する。地位と名声、お金も手に入れるが、しかし彼女はだんだん自分の心を見失っていき…。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。


 

この映画、実在のキャトリン・モランさんというジャーナリストの自伝的なお話なんです。彼女は、1993年に、16歳の頃、労働者階級から脱出してより良い人生を掴みたいと思い、辛口音楽ライターのドリー・ワイルドとして大成したのですが、映画で描かれている通り、紆余曲折あり、現在は、「タイムズ」などにコラムを執筆しています。エッセイ集などもベストセラーとなり、イギリスで最も影響力のある女性の一人として取り上げられたこともあります。

 

そんな彼女を描いたお話なのですが、主演のビーニーさんが、イラつく女性を演じていて、申し訳ないけど、あまり好感が持てませんでした。見た目も、あまり言いたくないけど、太っていて、ぱっつんぱっつんの服を着ていて、平気でお腹を出していたりするので、私には、ちょっとグロテスクに見えてしまいまして、どうしても共感が出来なかったんです。

 

 

でも、映画としては、16歳の少女が必死で自分を売り込み、もちろん文章の才能があったこともあり、どんどん成功していく姿は、爽快に見えました。まぁ、失敗もするんですけどね。映画の中では描かれていませんでしたが、フェミニズムを訴えている方なんです。だけど、映画の中では、女を全面に出して誘惑するとか訴えるというやり方をしていたので、本人はこの頃は、まだフェミニズムという考えは無かったのかしら。男女同権を訴えるなら、女を使って仕事を取るとかは、許されないやり方ですよね。

 

 

ジョアンナの両親は、この時代で言うヒッピーだったようで、あまり子供にとっては、良い環境ではなかったようです。8人兄弟の長女で一番上で、中等学校に3週間しか通わず、後は、11歳から家で教育を受けたようです。なので、マトモな教育を受けられなかったようですが、素晴らしい才能を持っていたおかげで、成功したようでした。既に13歳の時に小説を書いていたそうです。

 

16歳の女の子がジャーナリストとして、周りと対等に戦う訳ですから、バカにされたり、色々な問題が起きるんです。そんな中でも、負けずにやっていると、目の前にジョン・カイトというロックスターが現れて、彼に夢中になっちゃうんです。そうなると、文章は偏った内容になるし、酷い状態になり、記事はボツになってしまいます。

 

 

そんな時に、ジョン・カイトにちょっと冷たくされ、周りから辛口批評をすれば人気になるというような事を言われ、酷い批評記事を書くようなミュージックジャーナリスト”ドリー・ワイルド”となって、成功するんです。でも、周りを酷く傷つけるような事になってしまい、ジョアンナは我に返ります。辛口批評って、本当の事を突いているなら良いけど、ただ悪口だけ書いていても人気になっちゃうのが困りますよね。誠実に作品を見て、この部分が悪いとか指摘するなら良いんですけど、ただ、悪口で成功しちゃうのは間違っていると思います。SNSでもそうですよね。
 

ジョアンナがどんな風に成長して行くのか、楽しんでみていただければ良い作品だと思いました。でも、私は、ジョアンナの性格が嫌いなのと、見た感じが受け入れられず、共感は出来ませんでした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。映画としては、面白いと思います。でも、私のように、彼女のビジュアルがダメとか、性格がダメと思ってしまうと、上手く共感出来ないかもしれません。でも楽しけるので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ビルド・ア・ガール」