「ビースト」今回はネタバレです。だって内容があり過ぎてネタバレしてもし足りない程あるんですもん。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ビースト」を観てきました。

 

ストーリーは、

かつては互いを認め合い、正反対の性格ながらも相棒同士だった刑事ハンスとミンテ。仁川で猟奇殺人事件が発生し、捜査1班を率いるハンスと2班を率いるミンテが昇進をかけて捜査に乗り出す。やがてハンスは容疑者を逮捕するが、冤罪を確信したミンテが独断で釈放したことで捜査は混迷。そんな中、情報屋のチュンベに呼び出されたハンスは、猟奇殺人事件の情報を提供する交換条件として、チュンベが起こした殺人の隠蔽工作に加担。チュンベからの情報を元に、容疑者のアジトを突き止めるハンスだったが・・・。

というお話です。

 

 

仁川(インチョン)で猟奇殺人事件が発生した。かつて相棒同士だった、捜査1班を率いるハンスと2班を率いるミンテは、昇進をかけて捜査に臨む。早々にハンスが容疑者を逮捕したが、冤罪を確信したミンテが独断で釈放したことで捜査は混迷を極め、また二人の溝は深まっていくのだった。

その頃、情報屋のチュンべに呼び出されたハンスは、猟奇殺人事件の情報を提供する交換条件を出される。何をすればいいのかと聞く間もなく、チュンベはハンスの拳銃を盗み、自分を陥れた男を殺してしまう。全てチュンベの計画だった。驚いたハンスだが、既に自分の拳銃で人が殺されてしまった。チュンベは約束を守り、猟奇殺人事件の犯人の情報をハンスに渡す。



 

否応なく殺人事件に巻き込まれてしまったハンスは慌てるが、起こってしまった事は仕方がない。とりあえずは猟奇殺人事件の犯人を捜すことを優先する。

チュンべからの情報でハンスが容疑者のアジトを突き止め、殺人課の全員で現場を取り囲むのだが、そこへ麻薬課が現れ、以前からこの建物は麻薬課が内偵をしていて、潜入していたらしい。麻薬課からの要請で殺人課は撤退することを決めるのだが、ミンテが先走り、勝手に突入してしまう。

猟奇殺人犯を捕まえる事は出来たものの、殺人課、麻薬課が入り乱れ、警察側の犠牲者が出てしまう。ハンスの相棒までも犯人逮捕時に亡くなり、ハンスはミンテへの怒りを抑えられない。



 

猟奇殺人犯を逮捕したことで、事件は解決へ向かうかに見えたのだが、チュンベと海に沈めたはずの車が引き揚げられ、凶器に使われた拳銃の銃弾が発見されてしまう。焦燥を募らせていくハンスの姿をミンテは怪しみ、疑惑の目を向け始める。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。

 

フランス映画「あるいは裏切りという名の犬」を、リメイクした作品のようです。内容は、結構、変えてあったような気がします。

 

ハンスとミンテという警察官が出てくるのですが、この二人がライバルなんです。ハンスの方は、情報屋やら、裏取引をしながら犯罪者を捕まえていくタイプで、ミンテというのは、従来通りの聞き込みをして、地道に捜査をして犯罪者を捕まえるタイプなんです。この捜査方法からしても、ハンスが勝ちそうでしょ。もちろん、ハンスが容疑者を捕まえて来る方が多くて、ハンスの方が一歩リードしているという形になっています。

 

 

猟奇殺人事件でも、ハンスが容疑者を連れて来るんだけど、ミンテは、自分の捜査内容から容疑者が白だと判断して、勝手に釈放してしまうんです。実はこの容疑者、ハンスも白だと判っていながら、ワザと逮捕して、保護していた帰来があるのですが、そういう深い読みが全く出来ないミンテは、ただ、容疑者じゃないからと簡単に釈放してしまうんです。ことごとく合わない二人は、段々と対立を深めていくんです。それでも、実はハンスは、ミンテの事を裏切るような事はしないんですけど、ミンテは、嫌なヤツだったなぁ。こういう奴、いるよねぇ~っていうくらい、嫌なヤツでした。

 

面白い映画だとは思うのですが、内容が盛りだくさんになり過ぎて、消化不良となりました。まず、麻薬売買でハンスが刑務所に送った女性・チュンベが復讐に出てくるでしょ。その次に、ハンスの情報屋のバーのママが痛めつけられて、その報復をハンスがするでしょ。その後、猟奇殺人事件の捜査が始まって、ハンスが容疑者を捕まえるけど、ミンテが逃がして事件が起きるでしょ。

 

 

次に、ハンスに復讐する為に、チュンベがハンスの銃で自分を売った男を殺すでしょ。ハンスは、関係無いのに自分の銃で人が殺されて、責任問題になっちゃうから隠す為に動き出すでしょ。チュンベに連続殺人犯の情報を貰ったハンスは、そっちの解決にも動き出すでしょ。容疑者の隠れ家に行くと、そこは犯罪者の巣窟で、麻薬犯罪のマフィアも住んでいて、麻薬捜査班が潜入捜査中だから手を出さないでって言われるのに、ミンテが我慢できずに突入してしまい、めちゃくちゃになっちゃうでしょ。

 

んで、連続殺人犯を逮捕したと思うけど、実は・・・ってなるでしょ。後は、チュンベの後始末と、実はこの人も裏切っていたんだって話と・・・。うーん、盛り込み過ぎでしょ。一応、把握しているけど、こんなに羅列しても、まだ書いてない事がいくつかあって、これ、十分にネタバレしているけど、まだまだあるってところが、凄いでしょ。

 

 

猟奇殺人犯が、すっごい極悪で、変態なんです。こんなのに襲われたら、そりゃ、ひとたまりもないでしょうね。薬を注射されちゃったら、身動き取れませんもん。それにしても、この人に行き着くまでが長かった。余分が話しが多すぎて、途中で忘れられちゃうんじゃないかって思ったくらいでした。いやぁ~、長かった。

 

韓国のフィルムノワールの雰囲気は十分だったのですが、あまりの内容の多さに、それを楽しむ余裕までありませんでした。もう少し、暗い雰囲気を楽しむ余裕も欲しかったな。せわしなくて、大変でした。面白かったから、そんなに文句は言いたくないんだけど、息切れがしました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。もう少し整理をして、スッキリさせてくれたら、超!と言いたい作品だったんだけど、息切れするほど忙しい映画だったので、今回は、超が付けられません。面白いフィルムノワールだったんですけどね。こういう系の映画が好きな方には、楽しんで貰えるかな。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ビースト」