「劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。スペイン編」を観てきました。
ストーリーは、
5年連続で「抱かれたい男1位」だったベテラン俳優の西條高人と、その座を奪った新人俳優の東谷准太。フラメンコを取り入れた2人舞台「血の婚礼」で共演することに。フラメンコの稽古で、経験者である東谷との実力の差を感した高人は、スペインへと向かう。一方、東谷は過去に高人から一方的に別れを告げられたことが心に引っかかったままで・・・。
というお話です。
5年連続で「抱かれたい男1位」だったベテラン俳優の西條高人と、その座を奪った新人俳優の東谷准太。
数々の試練を乗り越えながら愛を育んできた2人は、フラメンコを取り入れた2人舞台「血の婚礼」で共演することに。
フラメンコの稽古に励む二人だが、経験者である東谷との実力の差を痛感した高人は、「情熱」を学ぶべく、東谷のルーツであるスペインへと向かう。東谷は祖父がスペイン人で、子供の頃に祖父にフラメンコを習っていたのだった。
一方、東谷は過去に高人から一方的に別れを告げられたことが心に引っかかったままで、突然に旅行に出ると聞き、不安が大きくなってしまう。そしてある行動に。
スペインを周ってフラメンコの情熱を学んでいた高人は、楽器やの宣伝で情熱的なフラメンコを踊る老人に出会う。話をしているとスマホが鳴り、画面に猿ぐつわをされた東谷の写真が現れ、拉致したとの内容のメールが。何故かスペインの地方都市のバールに来いと書かれており、出会った老人が帰る都市と同じだったために、車に乗せてもらう事に。
何故、スペインに東谷が居るのか。何故捕まっているのか。謎は膨らむばかり。そして、拉致された東谷を助けにバールに入った高人は・・・。後は、映画を観てくださいね。
BLのアニメーションとは知っていたのですが、この原作もアニメも知らずに観に行ってしまいました。”抱かれたい男1位に脅されている”のは、抱かれたい男2位の男なんですね。初めて知りました。ちょっと笑っちゃった。映画を観た後に、第1話だけ、ネットで読ませていただいて、面白かったなぁ。
なんか、私、BLはちょっと苦手と言いながら、色々な映画の影響で片足突っ込んでいた状態だったのですが、この映画を観て、どーも、BL沼にハマりそうです。この映画、面白かったわぁ~。これなら、人気出るの当たり前ですね。ちょっと、子供には見せられないようなエグい場面もあるけど、でも、普通のそこらの男女の恋愛映画を観るよりも、よっぽど面白いし、恋愛に関しても真摯に描いていますよね。
この恋愛映画で、男女の恋愛映画では描かれない素晴らしいなと思った事がありました。それは、高人という俳優が、恋人のチュン太(東谷)と同じ道を歩きたい=相手に依存せずに並んで歩きたいという気持ちがあって、負けていられないと思っているところです。男女の恋愛だと、いつも女性が男性に依存しているような感じに描かれますよね。古い感覚=女性は護るものという意図があり、シンデレラの前にガラスの靴を持った白馬の王子様が現れる的な、いつの時代だよって感覚が今もあるんです。でも、この映画の恋愛には、相手とは対等でありたいという気持ちと、お互いに思いやる気持ちが溢れていて、素敵だったなぁ。
なんで日本の漫画や映画、エンタメ系は、女は護られるものって感覚が捨てられないんですかね。この映画を観て、やっと気が付きました。日本の恋愛映画(少女漫画の映画化とか。)を観て、何の感動も起こらず、息苦しくて気分が悪くなるのか解りました。いつまでも、日本のお姫様志向が変わらないからです。そんなもんを垂れ流している青春ラブストーリー映画は、即刻辞めて欲しい。
映画の内容に戻りますが、高人は、フラメンコの練習をしていて、チュン太にこのままでは追いつけないと感じ、スペインに渡ります。そりゃ、そうよねぇ。クォーターでもスペインの血が入っているチュン太に、そう簡単に追いつける訳が無い。そして、一人でスペインへ行って、チュン太に追いつけるようにフラメンコの何たるかを学び始めるのですが、何故か、そこに拉致されたチュン太の写真がメールで送られてくるんです。
さすがに、無理な展開させてるなぁと思いましたが、まぁ、漫画原作ですからね。そこは仕方ないです。で、スペインでのラブストーリーが始まるんです。うんうん、なんか、チュン太の方が攻めだったんですね。パッと見、高人が攻めかと思ったら受けでした。濡れ場も、アニメだから、ドロドロしていないし、汚い感じが無かったので、それも、私がBL沼にハマる要因だったのかもしれません。綺麗でしたもん。あー、私も、これから俗に言う”腐女子”かぁ。とうとう腐ってしまいました。
フラメンコの場面ですが、これ、もう少しフラメンコの勉強して欲しかったなぁ。男性のフラメンコは、もっとキレがあって、音が強くないと、ピッピッと決まらないんです。それに、やっぱり女性のフラメンコ場面も欲しかった。BLだからと言って、男性しか描けない訳じゃないのですから、フラメンコと言ったら、男性、女性が交互に踊ったり、同時に組んだりするのが美しいんです。本場スペインのフラメンコは、本当に激しいので、もうちょっと動きを考えて欲しかった。
この映画を観て、またスペインに行きたくなりました。でも、コロナ禍で、いつ海外に出れるのか、寂しいです。スペインのフラメンコは素敵ですよ。サングリアも美味しいよねぇ。豚の丸焼きは、ちょっと臭くて食べれなかったけど。(笑)
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。私は、この映画で腐りまして、腐女子となります。原作漫画も買ってこなくちゃ。でも、一般の方が観ても、この映画は面白いと思います。男女の王子様お姫様ごっこに飽きた方には、本当にスッキリする映画だと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。![]()
「劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。スペイン編」








