久しぶりにひとり言を書かせてください。
先日、やっと、第34回東京国際映画祭のプログラムが発表になりました。昨年までは、ずーっと毎日、観に行っていたのですが、今年はどうしようか迷っています。
東京国際映画祭は、六本木で華やかに行われていたのが、国際映画祭として当たり前のレベルと思っていたんです。それが、今年から、有楽町、日比谷が中心となり、周りにある単館系映画館とよみうりホールでの上映となりました。映画の上映回数も減り、なんだか寂しい映画祭になってしまいました。
選定されている映画のタイプが、東京フィルメックスに近くなってしまい、こんなに同じような作品を並べるなら、一緒にしてしまえば良いのにと思います。わざわざ、両方の映画祭でコンペを行う必要も無いのになぁ。同じことを、同じ時期に、同じ場所で、別々に行うって、本当に無駄だと思うんです。ただ、映画を垂れ流しているようにしか見えません。
昨年、是枝監督もおっしゃっていたと思うのですが、東京国際でコンペをするほどの良い作品が集まらないので、コンペを止めて、若手の育成の場としての映画祭にしたらどうなのかというお話がありました。それに、日本推しが気持ち悪いという言葉にも、私は同感でした。昨年にチェアマンが変わり、今年からスタッフの方々が変わったようなので、良くなるのかしらと思ったのですが、相変わらずコンペはあるし、選定はフィルメックスよりになっただけ。
全然、面白く無くなったような気がしています。会場がバラバラしていて、映画祭をやっているというイベント会場のような、映画好きが集まれる場所のようなものが無いんです。以前も減っていたのですが、ここまで排除されてしまうと、何のために映画祭に行って映画を観るのか、解らなくなってきてしまいます。映画祭って、映画を観るためだけじゃないですからね。みんなで映画を愛していて、盛り上げていくというそういう雰囲気を味わうところなんです。味わう場所が無いのでは、映画祭とは言えないのではないかと思ってしまいます。
コンペティション作品も、これと言って目に留まった作品も無いし、ワールドもヨーロッパ系の作品が少ないし、ガラセレクションに至っては、既に公開が決まっている作品がほとんどなので、わざわざ高い料金で、良いシートじゃない場所で観るのは嫌だなぁと思ってしまいました。だって、公開されれば、サービスデーに安い料金で、大きな新しいスクリーンで観れるんでしょ。
今回、作品というより、会場がよみうりホールと聞いた時に行くの嫌だなと思いました。試写会なら無料なので我慢しますが、前の人の頭が被る会場で高い料金を払って、映画祭の映画を観るというのは、どうしても我慢出来ないんです。席が狭いので、隣の方がふくよかな方だと、身体が被ってきて接触することになるので、コロナ、恐いですもん。席は古いですしね。
なので、全然、チケットを買わなくちゃという気持ちにならないんです。毎年、コンペティションは全作観るようにしていたし、ワールドやアジアも観ていたので、映画祭で30本近くは観ていたんです。でも、今年は辞めてしまうかもしれません。もう少し、観たい映画を探してみるつもりですが、どうかなぁ~。
昔の映画祭は華やかで、レッドカーペットを海外の俳優が歩いてくれたり、サインをくれたり、良い時代でした。コロナにより、人がワイワイ集まる事も出来なくなり、海外からの俳優や監督も、隔離期間の事を考えると、来てくれないですよね。有名じゃない方なら時間があるから良いかもしれないけど、皆さん、そうもいかないでしょ。寂しい限りです。
はぁ~、とりあえず、また明日も映画を観て来るので、感想を書きますね。それより、ネトフリやアマプラの映画を全然観る暇が無くて困っています。少し映画館に観に行くのを減らして、家で映画鑑賞をしようかしら。秋は、色々、悩みが出て来るな。ま、映画を観ていられるのはしあわせな事なので、文句を言ってはいけませんね。
では、また、明日。