「偽りの隣人 ある諜報員の告白」笑えるエピソードが満載ですが真面目な政治問題を扱っています。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「偽りの隣人 ある諜報員の告白」を観てきました。

 

ストーリーは、

1985年、国家による弾圧が激しさを増す韓国。野党政治家イ・ウィシクが次期大統領選に出馬するために帰国した。空港に到着したウィシクは国家安全政策部により逮捕され、自宅軟禁を余儀なくされた。ウィシクを監視するため、諜報機関は愛国心だけは人一倍強いユ・デグォンを監視チームのリーダーに抜擢。隣家に住み込んだデグォンは、24時間体制でウィシクの監視任務に就くことになった。デグォンは盗聴器ごしに聞こえる、家族を愛し、国民の平和と平等を真に願うウィシクの声を聞き続ける中、上層部への疑問を抱くようになる。そんな矢先、ウィシクと彼の家族に命の危険が迫り・・・。

というお話です。

 

 

1985年、国家による弾圧が激しさを増す中、次期大統領選に出馬するため、アメリカより帰国した野党政治家イ・ウィシクは空港に到着するなり国家安全政策部により逮捕され、自宅軟禁を余儀なくされた。

諜報機関はウィシクを監視するため、当時左遷されていたものの愛国心だけは人一倍強いユ・デグォンを監視チームのリーダーに抜擢する。デグォンは隣家に住み込み、24時間体制の監視任務に就くことになった。



 

機密情報を入手するため、諜報機関はイ・ウィシクの自宅に盗聴器を仕掛け、デグォンに監視させることになるが、テグォンは、家族を愛し、国民の平和と平等を真に願うウィシクの真実の声を聞き続けるうちに、上層部に疑問を持ち始める。

そんな矢先ウィシクとその家族に命の危険が迫っていた。諜報機関は、大統領選出馬を取りやめないウィシクに業を煮やして、暗殺してしまおうと画策し始めたのだった。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

今から35年位前の韓国は、まだまだ民主化が怪しい状態みたいで、大統領の好き勝手で、秘密警察などが動いていたようなんです。これ、きっと、現代も同じような事が、実は、裏であるんじゃないかなぁと思いました。だって、大体、大統領をしていた人は、退陣した後に逮捕されているでしょ。これ、きっと現役時代に酷いことを対立候補にしたからだと思うんですよねぇ。まぁ、ホントにお金には汚いんだろうけど。韓国の政界を目指すような人達って、本当に強欲そうですもんねぇ。

 

1985年頃、大統領選が告示され、立候補をしようと、ある政治家が海外より帰国するんです。もちろん、現役大統領は、再選を望んでいるから、その対立候補を空港で拉致するんですけど、あからさまに処理したら批判されるから、スパイかもしれないという難癖をつけて、家に監禁するんです。そして、隣の家に部下・デグォンを住まわせて、大統領選までの間の盗聴させ、次期大統領に立候補させないように企むんです。

 

 

酷いでしょ。いつの時代なんだと思うけど、つい最近まで、韓国はこんな感じなんでしょうね。で、現職大統領が、対立候補を潰そうと画策をするんだけど、その対立候補ウィシクが、イイおっさんなのよ。あまりにも良い人だから、デグォンの愛国心も揺らいでしまい、段々と悪い事が出来なくなっちゃうのよねぇ。観ると解るけど、どう考えても、現職大統領は、独裁政治をしているとしか思えないんですもん。

 

そんな内容で、ずーっと進んで行くのですが、コメディ色が強いです。真面目そうな問題を描いているけど、大笑いする場面が多数あるんです。なので、コメディと言っても良いんじゃないかな。難しい話よりも、コメディで攻めていくので、問題も解りやすいんです。この時代の韓国の政治が、こんな風な状態だったのだという事が、よく解りました。

 

 

そして、現代は良くなったと言いたいんだろうけど、全く良くなっていないという事を、自国の方々は判っているんだろうか。大統領は、自分のヤバい問題が出そうになると、反日キャンペーンみたいなことをして、話を逸らすという事を、ずーっとやり続けていますよね。もう少し、自分の国を本当に良くしようと思わないのかな。どこまでも不思議な国です。

 

とっても面白いし、楽しめる映画なんだけど、どーも、汚い思惑がチラチラしてしまい、面白いと思いながらも、現実とは違うなぁと思ってしまいました。この映画に出てくるような人が大統領になったら、もっと海外とも上手くやっているだろうと思うんだけどね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白い映画だとは思います。でも、イマイチ、現実とのギャップを感じてしまい、空回りしている感が否めない作品でした。キャストも良いし、面白いんだけどなぁ。もう少し、自国の政治を冷静に見ていれば、違った描き方も出来たのかなぁと思いました。でも、笑えますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「偽りの隣人 ある諜報員の告白」