「マスカレード・ナイト」を観てきました。
ストーリーは、
警察に届いた1通の匿名ファックス。その内容は、都内マンションで起きた殺人事件の犯人が、大みそかにホテル・コルテシア東京で開催されるカウントダウンパーティ「マスカレード・ナイト」に現れるというものだった。パーティ当日、捜査のため再びフロントクラークとしてホテルに潜入した警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、コンシェルジュに昇進した山岸尚美の協力を得て捜査を進めていくが、500人の参加者は全員が仮装して顔を隠していた。限られた時間の中、素顔のわからない殺人犯を捕まえるべく奔走する彼らだったが・・・。
というお話です。
ある日、警察に届いた匿名の密告状。それは、数日前に都内マンションの一室で起きた不可解な殺人事件の犯人が、12月31日にホテル・コルテシア東京で開催される年越しカウントダウン・パーティ、通用「マスカレード・ナイト」に現れるというものだった。
大晦日当日、捜査本部に呼び出された警視庁捜査一課の破天荒な刑事・新田浩介は、かつての事件同様、潜入捜査のためホテルのフロントクラークとして働くハメに。優秀だがいささか真面目過ぎるホテルマン・山岸尚美と事件解決にあたるが、パーティーへの参加者は500名、全員仮装し、その素顔を仮面で隠している。
次から次へと招待不明の怪しい人間がホテルを訪れる状況に、二人はわずかな手掛かりすら掴めずにいた。新田は刑事の立場から、山岸はホテルマンの立場から殺人犯を見つけ、他の客を守ろうと必死で動き回るが、新田には誰もが怪しく見え、山岸はお客様を信用したいという気持ちを捨てきれず、お互いの立場から何か違和感を見つけようと苦労していた。
刻一刻と迫り来るタイムリミット。増え続ける容疑者。犯人の狙いは?密告者とは?残されたわずかな時間で、新田と山岸は顔も姿もわからない殺人犯の「仮面」に隠された「真実」に辿り着くことができるのか?(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。
マスカレード・ホテルの続編です。東野圭吾先生の作品ですね。私は、まだ原作を読んでいません。前作でも思ったのですが、このシリーズ、無駄な誘導が多くて、ちょっと疲れるんです。今作も、無駄な部分が多く、これ、もっとスムーズにストーリーを持っていったら、90分で十分に出来る映画だなぁと思いました。まぁ、同じことを前作でも思ったんですけどね。
ある女性殺人事件が起こり、その捜査中に、捜査本部にFAXが入ってくるんです。そこには、あるホテルのカウントダウンパーティーで、その女性殺人事件の犯人が現れると思うという内容でした。警察は、その密告状を疑いながらも無視は出来ず、ホテル・コルテシアに捜査員を派遣します。
ホテル・コルテシアでは、新しく海外に出来るホテルに、コンシェルジュの山岸かフロントの氏原のどちらかを派遣する案件が持ち上がっています。この件が出た時点で、ホテルに調査員が来るだろうという予想が付きますよね。
警察の捜査と、ホテルマンの調査、この二つが基本にあります。その上で、他の客の色々な問題が起こっていくのですが、これが、また、無駄なことが多くて、時間を使いすぎるので、途中で眠くなりました。1作目の時は、もしかして関係あるのかとドキドキワクワクしましたが、今回は、ほとんどカスるだろうと解ってしまったので、これはという内容以外は流しました。
そして、ホテルマンの調査も、あまりにもあからさまな内容だったので、すぐに解ってしまい、それも流してしまいました。結局、観ている途中で、犯人がこの人たちかなというのが解ってしまい、殺人の動機はちょっととんでもなかったですが、犯人は、あー、やっぱりねという感じでした。とても分かりやすいです。
この映画では、ホテルマンと警察官のギャップを楽しむということで、その部分は今回も楽しめたと思います。どちらも譲らずにらみ合っていて、どちらかのトップが打開案を出して収めるという、何とも言えないその雰囲気は、とても良かったです。どちらのトップも、良い役者さんが演じているので、安心して観ていられました。
最初に無駄な部分が多いと書きましたが、最初にタンゴをするオープニングがあるのですが、そこも長すぎて無駄でした。もちろん、重要な部分につながるキーになるとは思いましたが、それにしても長すぎた。観ていて最初なのに飽きました。
さ、ここから文句を言わせていただいて良いでしょうか。毎度のことなのですが、またも木村さんは木村さんの役でしたね。今回の映画で一番感じたのは、木村さんも年を取ったなぁという事でした。以前のように若手の演技や、若手の態度では、顔と合わなくなってきているんです。もちろん良い顔をされていると思います。でも、年齢に合った演技、年齢に合った役をされないと、とても痛いと感じました。言葉遣いしかりです。もう若手を指導する方でないと無理ですよね。キャスティングをする人は気が付かないのかしら。不思議です。
木村さんの役の新田は、長澤さんの役の山岸と、少し恋愛っぽい雰囲気があるのですが、それもキツい感じでした。もっと年上の男性という雰囲気で落ち着いていれば、もう少しお似合いだなとワクワクするのですが、新田は実力がある警察官という設定だろうけど態度があまりにも年齢に合ってないので、しっかりしている山岸と並ぶとちぐはぐなんです。
小日向さん演じる能勢が、今回も良い役をしていました。彼のおかげで、この映画は回っているような、そんな感じでしたね。後は、石黒さん演じるフロントが良い印象を出していました。宿泊客に関しては、わざと調査員の印象を強くして作られていたので、犯人や他の宿泊客の印象がイマイチになってしまい、犯人と判っても驚きとかトリックが凄いとか、そういう感動はありませんでした。これは残念でした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白くないとは言いません。最近、こういう探偵とか警察とかミステリー作品が少なかったので嬉しいです。でも、内容が素晴らしいとは、ちょっと言えないかな。構成が悪いと思いました。キャストは素晴らしい方々が多いので、見ごたえはあります。内容に期待しないでいけば、誰でも楽しめるかなと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「マスカレード・ナイト」