「マイ・ダディ」とても優しい夫婦・親子のお話でした。残酷な部分もあるけど心が救われます。

「マイ・ダディ」を試写会で観てきました。

ストーリーは、

小さな教会で牧師を務める御堂一男は、8年前に妻に先立たれ、中学生になる一人娘のひかりを男手ひとつで育ててきた。優しく、面白く、お人よしで誠実な一男は、牧師として皆から慕われ、掛け持ちのアルバイトでも頼りにされ、ひかりも素直で良い子に育ち、決して裕福ではないが幸せな日々を送っていた。そんなある日、最愛の娘が病に侵されていることが判明する。

というお話です。

御堂一男は、中学生の娘・ひかりと２人暮らし。最愛の妻・江津子は８年前に事故で他界していた。一男は小さな教会の牧師をしながら、ガソリンスタンドでアルバイトに励みつつ、ひかりを男手ひとつで育てている。

思春期に突入したひかりはちょっぴり反抗的な時もあるが、優しくて面白いお父さんのことが大好き。牧師として多くの人に慕われ、たまに娘と些細な喧嘩をしながらも、２人の穏やかで幸せな日々は続いていくと思っていた、ある日、突然ひかりが倒れてしまう。

病院で下された診断は“白血病”。混乱し事実が受け入れられない一男だったが、担当医師からある衝撃的な事実を告げられる。なんと、愛する娘は、自分の実の子ではなかった。

ひかりに適合するドナーは「数百万人に一人」という残酷な現実が一男をうちのめすが、「血縁者は適合率が上がる」という事実に気付いた一男は、ある思い切った行動に出る。
(公式HPより）後は、映画を観てくださいね。

ムロツヨシさんの初主演映画で、「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」で2016年準グランプリを受賞した作品です。このTSUTAYAの受賞作品って、どれも映像化されているんですね。そして、今回も映像化になりました。

主人公の御堂一男は、妻に先立たれ、一人で娘のひかりを育ててきました。教会の牧師をしながら、ガソリンスタンドのバイトをして、慎ましくも幸せに暮らしていました。

その昔、まだ一男が一人で教会の牧師をしていた頃、ある夜、突然に大きな荷物を抱えた女性が礼拝堂で休んでいるところを見つけます。一男は理由を聞かず、イースターの前だったので、イースターエッグを作るお手伝いをお願いします。二人は、何となく一目惚れっぽくて、そのまま付き合うようになり、結婚します。この様子だと、スピード婚だったんじゃないかなぁ。

程なく、子供が生まれ、それからも幸せに暮らしていたのですが、ある事が理由で、妻・江津子が、自分が産んだ子供が一男の子供でないかもしれない可能性に気が付きます。そして、その事に思い悩んでいる時に･･･。突然に江津子が亡くなってしまい、娘が一男の子ではないかもしれないことを告げることが出来なかったんです。江津子は、相談しようとしていたんですよ。とても可愛そうでした。そして、ひかりが白血病になった事で、一男との親子関係が無い事が解ってしまいます。

はっきり言いましょう。江津子さんのような事は、誰にでも起こりえるし、彼女に罪はありません。前に付き合っていた男がクズなんです。良い人だと思っていても、クズってことがあるから、ちゃんと避妊は女性がしなくちゃいけません。自分の身体を守らなくちゃダメです。ゴムを付けてくれない男は、女性の身体の事を全く考えていません。自己中なんです。なので、男と付き合う時は避妊をしましょう。ピルを飲みましょう。あとで苦しむのは女性なんですから。

一男は牧師なので、神様は乗り越えられない試練は与えないと信じて、ひかりの回復を祈るのですが、良くならないんですよ。そして、牧師なのに、段々と神様が信じられなくなっていく姿も描かれていました。そりゃ、そうですよ。人間ですもん。神様は耐えられない試練も与えますよ。もし与えなかったら自殺する人なんていないでしょ。人間なんだから、都合良い時だけ、神様を使って楽すればいいんです。そして、悪い事が起こったら、悪魔のせいにすればいいんです。神様とか悪魔って、そうやってバランスをとる材料なんです。そんなに深く考えない方が良いですよ。

ムロさん、やっぱり上手かったなぁ。カッコイイお父さんじゃないけど、とても愛情深い、素敵なお父さんでした。江津子役の奈緒さんも上手かったです。彼女は、観る度に上手くなっていくような気がします。表情が良いですもん。そして、娘役の中田さん、ちょっとぎこちない部分もあったけど、オーディションで選ばれてきたんだから、これでも上手い方だと思います。頑張っていましたよ。

他のキャストも豪華でしたねぇ。クズ男は毎熊さんが演じているのですが、マジでクズでしたねぇ。(笑)笑っちゃうほどクズでしたよ。他にも豪華な方が出演しているのですが、映画を観て驚いてください。楽しかったなぁ。