「ムーンライト・シャドウ」現実と夢が交差するような不思議な映画でした。ちょっと難しかったです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ムーンライト・シャドウ」を観てきました。

 

ストーリーは、

さつきと等は導かれるように出会い、恋に落ちる。等の3歳年下の柊と、柊の恋人ゆみこをあわせた4人は意気投合し、多くの時間を共に過ごす。しかし、ある時、等とゆみこが死んでしまう。突然の別れに打ちひしがれ、悲しみに暮れるさつきと柊。愛する人を亡くした現実を受け止めきれないさつきと、そんな彼女を心配する柊。それぞれの方法で悲しみに向き合おうとしていた時、2人は不思議な女性・麗と出会い、それをきっかけに少しずつ日常を取り戻していくが・・・。

というお話です。

 

 

さつきと等は、鈴の音に導かれるように、長い橋の下に広がる河原で出会った。恋に落ち、付き合うまでに時間はかからなかった。等には3つ下の弟・柊がいて、柊にはゆみこという恋人がいた。初めて4人で会ったときから意気投合し、自然と一緒に過ごす時間が増えていく。

食事をしたり、ゲームをしたり、ゆみこが気になっているという〈月影現象〉について「もしも現実に月影現象が起きたら、誰に一番会いたいか?」を語りあったり。何気ないけれど穏やかで幸せな日々が過ぎていくなかで、別れは前触れもなくやってきた。

等とゆみこが死んだ。



 

深い哀しみに打ちひしがれるさつきと柊。愛する人を亡くした現実を受け止めきれず、ショックで食べることも忘れ、ひたすら走るさつき。そんなさつきを心配しながら、ゆみこの制服を着て何かを感じようとする柊。それぞれの方法で哀しみと向きあおうとしていた。

ある日、2人は不思議な女性・麗と出会い、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく。そして、以前みんなで語り合った〈月影現象〉に導かれていく。もう一度、会いたい、会いに来てほしい。その現象とは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象だった。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、エドモンド・ヨウ監督の新作です。前作は「Malu 夢路」という映画で、私は東京国際映画祭で観ました。前作もちょっと解り難い感じがあったのですが、今作も、モヤモヤ~っとした感じだったなぁ。原作が吉本ばななさんという事もあると思うけど、ちょっと掴みどころが無いという感じなんですよね。

 

吉本ばななさんの作品は、読んではいるのですが、なんか、どれを読んでも、私はもや~んとしている感じで、きっと好きな方はこの感覚が良いのだと思うけど、私には合わないのかなぁ。それなら読むなって言われそうだけど、一応、話題作は読まないとと思って。

 

 

この作品は、愛する人を亡くして、その思いに取り込まれてしまい、前に進めなくなってしまった2人のお話で、その二人を前に進ませるきっかけとなるのが「月影現象」というものなんです。私なんて、この文字を見ただけで、ガラスの仮面を思い出して、ドキドキしちゃったんですけどね。別に、月影先生が怒りに来るんじゃなくて、満月の夜の終わりの頃に川の近くで死者に再会出来るらしいというおとぎ話みたいな話なんです。

 

もしかしたら逢えるかもしれないと思う気持ちと、会えなかった時の悲しさに耐えられないという気持ちがあって、それに月影現象には案内人がいるらしいという話もあり、二人とも怖がっているんですけど、麗という不思議な女性に出会い、不思議な世界に引き込まれて行ってしまうという感じでした。

 

 

描かれている事が現実の事なのか、彼らの夢の中の事なのか、それともファンタジーとして観た方が良いのか、ちょっと区別がつけにくい感じで、観ていて、ん?ん?と考えてしまう場面がいくつかありました。素直にファンタジーなんだと受け取れば良いのかとも思いますが、突然に現実が突きつけられたりして、難しいんです。

 

キャストはとても良かったんですけどね。雰囲気も良いし、小松さんは、またも上手くなっているような気がしました。表情がとても良いんです。なので、もう少し解りやすかったら、もっと楽しめたんじゃないかなと思うのですが、ちょっと解り難いのと、空気感だけで進めて行こうという感じだったので、私には難しかったかなぁ。

 

ごめんなさい。あまり良い感想が書けません。映画の訴えたいことは解らないではないのですが、あまりにも抽象的で、観ていて、ちょっとしんどくなりました。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁという感じです。キャストのどなたかのファンでしたら、とても美しく撮れているので、良いと思いました。でも、ストーリーを考えると、ちょっとお薦めは出来ないかなぁ。受け止めにくい感じがありました。私には難しかったです。でも、雰囲気は良いので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ムーンライト・シャドウ」