「ホロコーストの罪人」ノルウェーが自国に住んでいたユダヤ人をドイツに送っていたというお話です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ホロコーストの罪人」を観てきました。

 

ストーリーは、

第2次世界大戦中のノルウェー。ユダヤ人一家のブラウデ家はボクサーの息子チャールズが結婚し、幸せな空気に包まれていた。しかし、ナチスドイツがノルウェーに侵攻したことで状況は一変。チャールズたちユダヤ人男性はベルグ収容所に連行され、過酷な労働を強制される。一方、残された妻や母たちは家族を待ちながらもスウェーデンへ逃亡する準備も進めていた。1942年11月、ノルウェー秘密国家警察によってユダヤ人全員がオスロ埠頭へ移送される。そこには、ユダヤ人を乗せてアウシュビッツへと向かう船が待ち構えていた。

というお話です。

 

 

第二次世界大戦中、ユダヤ人一家のブラウデ家はボクサーの息子チャールズが非ユダヤ人女性でアーリア人のラグンヒルと結婚し、幸せな日々を送っていた。

ナチス・ドイツがノルウェーに侵攻すると状況は一変する。ユダヤ人は身分証明書にユダヤ人の印「J」のスタンプが押され、チャールズら男性はベルグ収容所へと連れて行かれ、厳しい監視のもと強制労働を強いられる。



 

一方、取り残された母とチャールズの妻は夫や息子たちの帰りを待ちながらも、資産を接収されるなど徐々に圧力を強めてくる政府に身の危険を感じ、スウェーデンへの逃亡も準備していた。

1942年11月、ノルウェー秘密国家警察・クヌート・ロッドの指揮のもと、警官とタクシー運転手らによって、ノルウェーに住むユダヤ人全員がオスロ港へと強制移送された。何も知らずに港に連れてこられた人々の前に待ち構えていたのは、アウシュヴィッツへと向かう船“ドナウ号”だった。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。

 

 

これも、ナチスドイツに協力したノルウェー国家の問題が描かれていました。何でこんなにユダヤ人の為の映画が多いんですかねぇ。不思議です。

 

第二次世界大戦時、ナチスドイツはノルウェーに侵攻し、ノルウェーに住んでいたユダヤ人をも迫害して行ったという事が描かれています。しあわせに暮らしていたチャールズは、戦争になっても、自分はユダヤ人だけれどもノルウェー人だという事で、迫害されるなど、全く考えていませんでした。しかし状況は変わっていき、ノルウェーがドイツに侵攻されて、ユダヤ人狩りが始まります。

 

 

ノルウェーのユダヤ人狩りは、ナチスドイツが行ったのではなく、ノルウェーの国家警察が行っていたんです。自国民を売った形だという訳です。酷い話だけど、ナチスドイツが統治していたようなものだから、仕方なかったのだと思います。あの頃のナチスドイツに逆らえる国は無かったはずですから。確かに、ユダヤ人をアウシュヴィッツに送ったかもしれないけど、それを責めても仕方ないと思うんですけどね。だって、従わなかったら、完璧な植民地にされていたかもしれないんですよ。それなら、国としては、少しでも国民を助けるために、少数のユダヤ人を犠牲にするんじゃないかしら。究極の選択ですよね。全員が奴隷となるか、半分でも国を維持するかという事だと思いました。もちろん、人間の命の選択をするなんて、酷いことだし、罪だと思うけど、戦争時に綺麗ごとは言っていられないでしょ。

 

 

チャールズは、両親にユダヤ人だと言われ、俺はノルウェー人だと言うんです。そうなんです、ノルウェー人なんですよ。私、今でもまだ、ユダヤ人という種別にどうしても納得が出来ていないんです。ユダヤ教の人がユダヤ人なんでしょ。血筋がユダヤ人だと言うとしても、ノルウェーに移住して、そこで産まれたら、ユダヤ系ノルウェー人じゃないの?ユダヤ教を辞めれば、ノルウェー人だけにならないのかしら。だって、ユダヤ国って無かったわけだから、どうしていつまでもユダヤ人だからってこだわるのかなぁ。なんだか、いつもモヤモヤするんです。私には不思議です。

 

主人公のチャールズは、ユダヤ人だとして収容所に入れられ、強制労働をさせられて、妻とは別々になってしまいます。彼の妻はアーリア人なので、捕まる事はありません。チャールズたちの母親と二人で家に住んでいます。でも、母親はユダヤ人なので、その内、女性のユダヤ人も強制収容させるようにという命令が出て、危険が近づきます。チャールズの奥さんは、アーリア人という権利を使って、何とか母親を逃がそうとするのですが、この母親が嫁のいう事を聞かないんですよねぇ。直ぐに逃げてと言われるのに、家族が帰ってくるかもと言って、逃げないんです。そりゃ、捕まるわよ。やっぱり嫁のいう事は聞くべきでしょ。そこら辺の危機意識が低いなぁと思いました。

 

 

この映画、ノルウェーがナチスドイツに加担したという酷いことをした過去があって、それを隠していたけど、やっと表立って、歴史を直視しましたって事の映画なのですが、ちょっと、だから何?って感じがしました。よく、罪を憎んで人を憎まずって言うでしょ。ナチスドイツに加担してしまったノルウェーの過去は、罪として忘れちゃいけないけど、それを行っていた警察署長とか、それぞれの個人を責める必要があるのかなと思いました。彼らだって、好きでユダヤ人をアウシュヴィッツに送ったのではないでしょ。命令されて、従わなきゃ殺されるからしたんでしょ。自分がしなければ、自分は殺されて、次の人がやるだけなんですから。こんな人がユダヤ人をリストアップして、収容所に送っていたなんて、描くべきじゃないんじゃないの?って思いました。

 

私は、どうもこの映画、素直に観れませんでした。「沈黙のレジスタンス」の感想でも書きましたが、ユダヤ人は一方的に描きすぎだと思います。ナチスドイツは、私も悪い奴らで極悪非道だと思うけど、ドイツ人を叩きすぎじゃないかなぁ。あまりにもユダヤ人によるナチスドイツ叩きが多いので、洗脳しているんじゃないかって思っちゃいます。冷静に描けないのでしょうか。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしたいと思います。歴史的にあった、ノルウェーでのユダヤ人迫害の事実を描いたもので、よく出来ていると思います。但し、最近、あまりにもアウシュヴィッツ系のお話が多いので、ちょっと私が、辟易しているだけです。なので、良い感想が書けなくてすみません。映画としては、良い映画なので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ホロコーストの罪人」