「白頭山(ペクトゥサン)大噴火」を観てきました。
ストーリーは、
北朝鮮と中国の国境付近に位置する火山・白頭山で、観測史上最大の噴火が発生した。大地震によりソウルでもビルが崩壊し、漢江は荒れ陸橋が崩壊。パニックに陥る中、政府は白頭山の地質分野の権威であるカン教授に協力を要請する。カン教授は朝鮮半島を崩壊させるほどのさらなる大噴火が75時間後に起こると予測し、韓国軍爆発物処理班のチョ・インチャン大尉率いる部隊が、北朝鮮へ潜入し火山の沈静化を図る極秘作戦に乗り出す。インチャンは作戦成功の鍵を握る北朝鮮人民武力部の工作員リ・ジュンピョンを探し出すべく奔走するが・・・。
というお話です。
北朝鮮と中国の国境にそびえる火山・白頭山で観測史上最大の噴火が発生!マグニチュード7.8の地震は遠く離れたソウルをも直撃し、ビルは倒壊し、漢江は荒れ陸橋は崩壊。未曾有の事態に朝鮮半島は大パニックに陥る。
史上最悪の災害を止めるため、政府は白頭山の地質分野の権威である大学教授カンに協力を要請。カンは自分の研究に耳を貸さなかった政府を批判し、協力を拒むが、このままでは半島を崩壊させるほどのさらなる大噴火が起こることが予測され、仕方なく協力することに同意する。
白頭山の噴火は4回起こると予測され、既に1度目は怒ってしまった。あと小さい2回の噴火が終った後、大規模な噴火が始まると予測される。大噴火までのタイムリミットは75時間。大噴火を引き起こすマグマの力を少しでも減らすため、マグマ溜まりに横穴を開けて力を放出することを提案する。穴を開けるには核爆弾が必要となり、北朝鮮にある爆弾を盗むしかない。
韓国軍爆発物処理班の大尉チョ・インチャンは部隊を率いて、北朝鮮へ潜入し火山の鎮静化を図る秘密作戦を実行に移す。そのためにはまず作戦成功のカギを握る北朝鮮・人民武力部の工作員リ・ジュンピョンを見つけ出し、次の大規模噴火を何としても食い止めなければならない。果たして彼らは、朝鮮半島の崩壊を阻止することが出来るのか!?(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。
この映画、思っていたよりも面白かったです。また、北朝鮮や中国と仲良くしたりするのかなぁと思っていたら、そうではなくて、秘密作戦でなんとか止めようというところが、よく出来ていたと思いました。実際、こんな事が起こったとしても、協力なんて出来ないだろうし、核爆弾を使って阻止なんて、あり得ませんから。
もちろんこれは映画なので、作戦が成功するように動きます。カン教授は、韓国人ではなくアメリカ人として韓国で研究をしています。名前はロバート。カン教授は米国人なので1回目の噴火でアメリカに帰ろうとするんです。それを、無理を言って引き留めるというところから、この作戦が始まります。カン教授は、何年も前から白頭山が噴火すると訴えていて、噴火の規模からして半島が壊れてしまうと予測していたんです。でも、誰もその話を聞こうとしませんでした。そして、起きてしまってから、カン教授にお願いするんです。バカですよね。日本の政府も同じだろうなぁ。
噴火を止める事は無理としても、規模を小さくして崩壊を食い止める事は出来るということで、山に横穴を開けて、マグマを前もって噴出させれば、噴火は小規模になるという理屈で、核爆弾で山に穴を開けようとするんです。でも、韓国には核爆弾が無い。北朝鮮にはあるから、それを使えばというのですが、交渉して使うなんて時間は無いんです。3日しかないんですから。
それならと北朝鮮の工作員リ・ジュンピョンという男が韓国とも通じていて、今は北朝鮮の収容所で拘束されているというので、その男を使って、核爆弾を手に入れ、爆発場所まで案内して貰おうという作戦を立てるんです。ちょっと調子が良すぎるけど、まぁ、それで上手く行くのかなぁという感じで、進んで行きます。
でもね、そもそも白頭山が噴火してしまえば、韓国も北朝鮮も中国の一部も、壊れてしまうのが解かっているんだから、世界規模で協力を求めるとか出来なかったのかしらね。まぁ、コロナにしても、中国から発生しているのに、何もせずに世界に広がっちゃったんだから、危ないと思っても、何もしないかもしれませんね。ホント、人の欲というか、自分の立場を守ろうとするバカな考えが、人命を危機に陥れるということが、このコロナで十分に解ってしまったので、恐ろしいです。
そんな政府の考えとは別に、個々の動きは面白かったです。韓国の爆発物処理班のインチャンは、その日で徴兵が終わり退役するハズだったのに招集されてしまい、作戦の指揮を取ることになってしまいます。妻は妊娠していて、今にも産まれるかという感じなので、嫌々ながら作戦に参加します。そして、ジョンピョンと出会い、一緒に作戦を遂行して行くのですが、この二人のコンビが凸凹で面白いんです。ハ・ジョンウとイ・ビョンホンのコンビが、笑っちゃうくらいピッタリしていて、面白かったなぁ。やっぱり上手い二人が組むと、こんなに面白いんですね。
そしてカン教授に、大人気のマ・ドンソクです。狂暴な役が多いけど、今回は、大人しく理論をかます役で、こんな感じもイイかもって思いました。筋肉を使わなくても素敵でした。ドンソクさんは自身も米国籍を取得して、あちらで生活をしていた方なので、英語と韓国語を交えた演技が面白かったです。楽しい役でした。
私、この映画で初めて白頭山って知ったのですが、北朝鮮と中国の間にあるんですね。結構、大きな山なのかな。凄く大きな噴火のように描かれていたので、山も大きいのかな。でも、噴火による地震でソウルの建物が崩壊するのですが、その壊れ方はあり得ないなぁと笑ってしまいました。建物が何で出来ていると思っているのかな。ビルは、コンクリートと鉄で出来ているんですよ。砂のように崩壊はしないです。
9.11のように、高熱が加えられればあり得るけど、揺れだけなら、あの壊れ方は考えられません。まぁ、韓国に建築基準法のようなものが無いのなら、日本のように耐震設計されていないので、そんな事もあり得るのかしら。国の基準は判りませんが、日本では、あり得ない光景でした。日本で、もし、大きな地震が起こったら、建物の下に入った方が安全です。外壁などは落ちますが、建物自体は崩壊することは、ほとんど無いと思います。
ちょっとやり過ぎの部分もあったけど、映画としては、とても面白かったと思います。私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。自然災害の怖さを描く映画としては、派手にやっているけど面白いと思いました。私は、楽しめました。ドンソクさんも素敵でした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。![]()
「白頭山(ペクトゥサン)大噴火」








